米国国内で、今危険な現象が起こっている。
経済、外交、軍事面で米国の絶対的力が後退している中で、軍事力を行使すべきだという考えが台頭し、その中で、ブッシュ元大統領の弟は「米軍の負担を軽減するために同盟関係を強化すべきだ」と主張しているが、これおは集団的自衛権で自衛隊が後方支援を行うという流れと一体的動きである。
現在共和党の候補者を選ぶ選挙戦で、ランド・ポール・ケンタッキー州選出の連邦上院議員が立候補している。父はリバタリアンで、共和党の大統領予備選に何度も出馬した元連邦下院議員のロン・ポール。徹底した小さな政府、財政支出の削減、減税を主張。外交政策ではアラブの春によるリビア内戦のアメリカの介入に強く反対し、2011年1月26日から反政府軍とシリア政府軍との内戦状態が続くシリア騒乱への軍事介入や、反政府軍への武器支援にもシリアで反政府側として活動しているアルカイダ系のイスラム武装組織
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世界の軍事費の半分に及ぶ巨大な軍事力と世界中に800以上の軍事基地を持つ米国、建国以来その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間を戦争に明け暮れている米国、衰退しつつある覇権を圧倒的な軍事力で維持しようとする米国、米国こそが人類にとっての最大の災厄であることを理解する人々が増えていけば、米国の暴走に歯止めがかけられるかもしれません。しかし、オバマ大統領が思い知らせてくれたように、米国自身に変化を期待することは無駄でしょう。たとえランド・ポールが大統領になったとしても(その可能性は0に近い)。
政権を取り戻したい共和党は、プッシュの失政でイラクやアフガンを混乱させ、アルカイダやイスラム国を活発にさせた事実は無視して、米軍兵士の多くが死傷したことまでオバマ政権の責任にしたいようだ。
イラクやアフガンでは、一見、五体満足な姿で帰国した兵士も、一般市民と思われた人が突然敵兵に変わる恐怖の連続から、精神障害を発症したり、劣化ウランによる遺伝子異常で奇形児が生まれたことから、新たな入隊者が激減しているという。だがベトナム戦争の体験から、韓国やその他の同盟国は危険地帯への派兵は拒否している。そこで目をつけられたのがベトナム戦争での犠牲について報じられていない日本の自衛隊なのだ。今後、派兵された自衛隊員がどんなに死傷しても、減力に迎合するマスコミは沈黙して何も報じないだろう。遺族は、死んだのは自分の息子一人だけだと思わされる。
「2016年共和党勝利の際の怖さ」か、中国の脅威どころではない。ある意味「民主主義の怖さ」を示唆している。ナチスドイツだって民主的な手段で誕生したんだし。安倍首相は今度の訪米で国会審議などすっ飛ばして「日米防衛ガイドライン」の整備やそれに伴う辺野古移設を強行に進める事を高らかに宣言し、積極的平和主義の名の下で、集団的自衛権で自衛隊が世界の何処でも米軍の後方支援を行う事になるのだろう。南シナ海では米軍に代わって監視活動を担い、中国とも直接的な軍事対決に至るかも知れず、その時慌ててもしょうがないのだが。もう遅いのかも知れない。国民は覚悟しておく必要があるのだが、相も変わらす日本人は能天気に安倍さんの「桜を見る会」の映像など見て喜んでいるのか。
13年のものの取引貿易総額では、中国4兆1600億ドル、米国3兆9100億ドルであり、中国が一位である。誇り高き米国が中国の後塵を拝することになっている。
中国は、多少経済が減速しているとはいえ、7%の成長率であり、商売のうまさは卓越しており、世界各地に中国社会は根を張っている。羨ましいことであるが、逞しいのです。その実力は、世界で商売をした人なら必ずわかっているはずである。
今回のAIIBも、米国主体の世界銀行、アジア銀行が組織的に硬直化すると同時にお金が自由に回らなくなっているから、米国の圧力など恐れず、AIIB参加国が増えているのです。中国からヨーロッパ、アフリカにまで鉄道網延長しようということであり、夢が広がる。問題があるというのであれば、内に入って他国と改善に取り組めばいいのであって、入らないための屁理屈を言っているにすぎず、米国の三下に成り下がっている。
米国の暴力的行為が増大化し、拡大化することは心配しなければならないことであるが、距離的に見ても、巨大国同士の直接的闘い、また、冷戦は、多国籍企業の望むところでなく、三下の日本にどのような役目を指示するかにかかっている。多分巨額の防衛費を肩代わり負担させるということでしょう。日本が唯々諾々と従った場合、今の財政赤字どころでなく、巨額な負担がのしかかってくることになる。こんなことはわかりきっているのであるが、官僚、政府の知的構造が狂い始めると売国的になること留まるところを知らないようである。
米国ではマスコミを使ったプロパガンダが一定の効果を発揮し米国民衆は鬼畜ロシア、中国蔑視の観念を持つに至っています。そういう環境下、大統領候補は勇ましいことを声高に喋っていますが、どれ一つとってもFEASIBLEではない。選挙が終わってからこれを諌める力学が作動すると楽観しています。
次は私の観方です。
米国好戦派(別名ネオコン、ウオルフォウイッツ・ドクトリンを信奉するグループ、関連する有名人としてジョン・マケイン、ヒラリー・クリントンが挙げられる)の仕切があって、米国政府のステイク・ホルダーであるウオール街、軍産複合体、イスラエルの意向が束ねられ、取りあえずロシア制覇で米国支配層は一致しているように見えます。
しかし、世界にはより強大な大金持ちたち(イギリス王家の人々、オランダ王家の人々、これら王家と連帯して行動し第一次、第二次大戦を戦いぬいた巨大資本家たち)がいて、それぞれの人格から発せられるオーラがこの時局にあって凄まじいものにならないわけがないのです。こういう連中はこれまでになかった危機感を感じロシア・中国と米国の和解の為に動くでしょう。戦争になったら本当に終わりなんですから。これまでの戦争は金があるだけで安全地帯に避難できました。しかし、今度の戦争には安全地帯がありません。
戦争を考えるのはブッシュ弟、ヒラリー、マケイン、安倍みたいな小物です。戦前の日本の野蛮な軍人みたいな小者がパールハーバーを仕掛けるのです。大物は先を考えます。
私は以上のような見方で先行きを楽観しています。
昔ロン・ポールは応援していたことがあるが、最近のロンポールも息子もあまり好きになれない。理由はよく分からない。
戦争を仕掛けるのは小物というのはそうかもしれない。でも庶民はその小物よりずっと無力だということだ。戦争を仕掛ける、あるいは挑発する。コンパニオンを派遣して火事ですべてを焼き尽くすのは西村京太郎のドラマだったかな?派遣するのが黒幕の弁護士。小物といえば小物だが、表に出ずに庶民をはめて人の幸せをぶちこわす。人を食い物にして、踏み台にして、自分がのし上がっていく。そういう人間は小物だが、やはり問題の元凶なのだ。
僕は庶民だし、庶民でいい。ただ小物の黒幕に利用されないためには闘わなければならない。どうやって闘うのか、大物の視点をうかがいたい。
ジョン・マケインは凶暴。ヒラリーも残忍。安倍総理はマケインに恫喝され、訪米に至る。日本の「最大の危機」。