ハフポスト掲載、郷原信郎「甘利大臣、「絵に描いたようなあっせん利得」をどう説明するのか」http://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/amari_b_9037140.html(転載)が専門家の視点から解説。必見。マスコミ、勉強する材料あるんだから、「説明責任」のような寝ぼけたこと書かないで。
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本日(1月21日)発売の週刊文春が、甘利明TPP担当大臣や秘書がUR(独立行政法人都市再生機構)の道路用地買収に関して「口利き」を行い、業者から多額の金品を受領していたことを報じている。この記事には、その行為について、あっせん利得処罰法違反や政治資金規正法違反が成立する可能性がある旨の私のコメントも掲載されている。報じられている疑惑の中身は以下のようなものだ。
甘利大臣の公設第一秘書が、URの道路用地
コメント
コメントを書く甘利大臣側と業者のやり取りや「口利き」の経過に関して、録音などの証拠もある。
利得処罰法、政治資金規正法違反が明確であり、甘利氏自身が出席した大臣室、神奈川の事務所での50万円ずつの授受がはっきりしていて、大臣自身明確に否定せず、弁護士と相談調査し回答が出てくるようである。予算委員会での憔悴した顔から見て取れるのは、事実を否定するのは困難なのでしょう。
この問題以上に大きな問題は、甘利大臣はTPPの日本代表であり、TPPを仕切り米国を煽っていた人物であり、またTPPの進行を遅らせているのは、ニュージーランドだと名指しで非難していた。このような言動を見ると、大企業からかなり煽られていたことが想定できる。TPPの推進も、何らかの利害が絡んでいたのではないかと疑いたくなってしまう。
『TPPの進行を遅らせているのは、ニュージーランドだ』と名指しで非難していた甘利某大臣の記者会見はTVで観ました。
あの時は驚きました。甘利某大臣はいつからアメリカのお先棒になったのかと。小国ニュージランドが自国の利益のために必死にアメリカ相手に頑張っているのに、日本は知らぬ間に隷米、チンピラ役に成り下がっていたのです。
私が最も尊敬する人物の一人である郷原先生の本事件についてのお話には説得力溢れるものがあります。しかし、日本の司法行政の現実を見ますと、平気で憲法違反をして堂々としているし、「勝てば官軍」という弱肉強食そのものの風潮にあります。
小沢事件に対する「執拗な追求」姿勢はこの甘利事件には見られないのでは?と暗澹たる気持ちに襲われます。日本では最近全く見られませんが、韓国のテレビドラマの政治行政司法を扱ったものの殆どは政治・行政・検察・裁判が「お金持ち」によって所有されているのをリアルに描くことが多いのです。松本清張亡き後、その手のドラマが消えて久しい。韓国ドラマに描かれる「金持ち」を「米国権力」と置き換えれば、日本の政治司法行政の現実が分かると私は思っています。
日本の大マスコミと米国権力と日本の特捜がどういうシナリオを描き動くか見ものです。勿論、このように言う私は邪悪な政治環境を浄化することに賛同して実際に動いてもいるわけで、冷笑的に高見の見物を決め込んで居るわけではありません。