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熟年離婚という究極の終活
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熟年離婚という究極の終活

2016-09-26 13:47
    平日はなかなか時間が取れず、日々の仕事で終わってしまいますね。
    露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。

    先週は仕事でトラブル続きだったのですが、まぁ特別な週だったと思いたいです。

    さて、ここからが本題です。

    このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
    http://ameblo.jp/yukihiko55/




    「もし僕がいなかったら、母さんは父さんと、
    とっくに離婚していただろうな」

    子供の頃のことを今、振り返ってみて、
    そんなふうに思ったことはないでしょうか?
    もし、あなたが40代なら、両親は60代くらいでしょうか。



    例えば、育児の悩みを相談しようにも、
    父が「お前がやっとけ!」と逆ギレされたり、
    父の携帯電話のなかに裸の女性と一緒に映っている写真を
    発見したり、騒音トラブルがもとで父がお隣さんを殴ってしまい、
    引越しを余儀なくされたり・・・




    今までは何があってもぐっと我慢して、
    あえて何も言わず、とにかく耐え忍ぶ。




    これらのエピソードはあくまで一例ですが、
    そんな母親の姿を、背中を、
    そして涙を目の当たりにしたことはないでしょうか?




    心あたりがある人とって、それは1度や2度ではないでしょう。

    それなのに母親が『離婚』の二文字を行動に移さなかったのは、
    なぜでしょうか?



    やはり「子はかすがい」なのでしょう。世間体が悪い、
    経済的に不安だ、そして「あんな夫でも、子供にとって
    父親なのだから」という情けです。


    しかし、今はどうでしょうか?子供は大人になり、
    すでに立派に成長し、安定した収入を得て、
    新しい家庭を築いているのなら、
    もはや「子供のため」だけに、これ以上、
    苦虫を噛み潰し続ける理由がどこにあるでしょう。




    実際のところ、厚生労働省(人口動態統計)によると、
    離婚した夫婦のうち、同居期間20年から25年のケースは
    昭和50年にはわずか4,050組でしたが、
    平成25年には17,405組に達しているようです。


    ここに該当するのは子育てを終えた夫婦が多いでしょうが、
    38年間で約4倍に膨れ上がっているのが現状です。

    これがいわゆる「卒婚」ですが、あなたはお母さんの卒婚を
    応援できますか?



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    あなたが突然、こんなふうに打ち明けられても不思議ではないのです。

    「実は・・・お父さんと別れたいと思っているのよ。
    あんたはどう思う?もちろん、あんたはお母さんの味方よね。」と。



    そして母親の老い先は短く、残された人生はせいぜい
    10年そこそこですし、いつまで元気でいられるか分かりません。


    だから、人生の岐路において今度は「夫のため」
    「子供のため」ではなく「自分のため」に選んだとしても
    決して贅沢ではないでしょう。


    例えば、老後の生活を誰とどのように暮らしていくのか・・・
    夫?1人?それとも夫以外の彼?!




    同じく厚生労働省(人口動態統計)によると、
    離婚した夫婦のうち、同居期間35年以上のケースは
    昭和50年にはわずか300組でしたが、平成25年には6,107組に
    達しているようです。



    ここに該当するのは夫が定年退職する前後の夫婦が
    多いでしょうが、38年間で約20倍に膨れ上がっているだから、
    「残りの人生、誰と過ごすのか」という問いに
    「とにかく夫だけは嫌!」と答える妻がこんなに
    増えているのです。


    最後の瞬間を「自分らしく」迎えたいという気持ちは
    「終活」に似ていますが、あなたはお母さんの熟年離婚という
    「終活」に協力できますか?





    <家族構成>
    藤谷勇(78歳)年金受給者
    藤谷美智子(76歳)専業主婦
    藤谷圭介(46歳)勇・美智子夫婦の長男(一人息子)会社員で妻と娘(15歳)の3人家族。



    前回までは私のところに来た相談実例をもとに、
    父親(勇さん、78歳)が入院中に息子(圭介さん、46歳)が
    母親(美智子さん、76歳)を連れ出し、
    2人で具体的な離婚の条件を詰めたところまで息子目線で紹介しました。



    具体的には離婚から6年目で
    「離婚しない場合の生活費<離婚する場合の年金」になるので、
    生活費ではなく年金を請求すること、妻の墓や実家の遺産を
    渡したくないので、夫の財産を請求しない代わりに
    早く離婚を成立させること、などですが、
    勇さんは病院から介護施設に移り、現在入居中です。





     満を持して圭介さんは勇さんと直談判すべく、
    覚悟を決めて介護施設へ乗り込んだのですが、
    「介護の現場」とは似ても似つかぬ自由奔放な様子で、
    勇さんは病院に引き続き、この施設でも好き勝手にやっており、
    圭介さんはただただ唖然とするしかなかったようです。

    これはどういうことでしょうか? 




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    この施設には面会専用の部屋がなく、
    食事以外の時間は食堂を面会所として使っているそう。


    圭介さんは入り口で面会の受付を済ませ、食堂に向かったのですが、
    そこであり得ない光景を目の当たりにしたのです。

    「はっはっは!こりゃ、笑いが止まりませんなぁ!!」




     まず廊下にも響き渡るような大声で、ゲラゲラと
    高笑いが聞こえてきたのです。声の主は3人おり、
    そのうちの1人は明らかに勇さんでした。それ以外の2人は
    一体、誰なのでしょうか?



    (次回に続く)


    現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
    『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
    おかげ様で本日、13回目が公開されました。

    今回は『妻が社内ダブル不倫で上司も容認 
    離婚を選べない夫の絶望』です。

    男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
    役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

    連休は夏の陽気、連休明けは秋の陽気で、寒暖の差が大きいですが、
    本格的に寒くなって、心が冷え切る前に、ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

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