「当時(小学校低学年の頃)は、友達間で『CDを持っている人がイケてる』『CDが積まれている部屋がかっこいい!』というのがあって(笑)。私も部屋にCDを置きたい! と、そのとき一番好きだった曲をお年玉で買いに行きました」
そんな思い出を懐かしそうに話す三戸さんに、いま、お部屋で聴く曲は何か、どんなときにその曲を聴くのか、ご自身の日常と音楽についてお話を伺いました。
1990年2月20日生まれ。奈良県出身。_2015年に中田ヤスタカプロデュースによる『前髪切りすぎた』でアーティストデビュー。_2018年より、本格的に俳優としても活動を開始し、ドラマ&映画「賭ケグルイ」や舞台「鉄コン筋クリート」などに出演。映画「パディントン」では日本語吹き替え声優も務め、2020年に映画「明日、キミのいない世界で」では初のヒロイン役で出演。2020年NHK連続テレビ小説「おちょやん」では実母役に挑戦。2021年秋に公開された映画「シノノメ色の週末」にも出演する等、今後も多数のドラマや映画の出演を控えており、モデル、タレント、女優として幅広いジャンルで活躍している。YouTube
インタビュー後半では三戸なつめさん作「部屋でリラックスしたいときに聴きたい10曲」プレイリストもご紹介しています!
音楽を聴くときに使っているモノは…
部屋で音楽を聴く、といえば気になるのが、どんなオーディオ機器で音楽を聴いているのか? ということ。三戸さんの場合は――?
「なんだか申し訳ない感じなのですが……、基本的にはiphoneとiphone購入時に付いてきたイヤホンのみ、です(笑)。
音楽に限らず基本なんでも携帯にいれてしまっていますね。コレで全部聞けるし、見ることができるので」
「オーディオ機器って、部屋で音楽をじっくり聴くとか、聴くときのこだわりポイントなどをふまえて選ぶのかな~と思うのですが、私の場合、いま気持ちを切り替えたい! のように、ふと思いついてかけることが多くて。
『やらなきゃいけないことがあるのに、体が動かないなぁ……』とベッドの上で一日だらだらしちゃいそうなときに、いや起きよう! よし、そのために音楽かけよう! みたいな。だから何より手軽に聴ける、というのが一番なのかなと。
実際のところ、じっくり聴きたい……というときにも、メロデイーよりも歌詞に集中していることが多くて。音のクリアさや広がりより、『あ~この言葉好きだなぁ』『元気が出るなぁ』とワードをしっかり聞く感じですね。
なので、いまのような軽装備で、事足りてしまっているのかもしれません」
そう語る三戸さん、PVを見ながら聴きたいときは、iPadやPCを使って楽しまれているそうです。
ふだん聴いている音楽について
「ふだんよく聴くアーティストは爆弾ジョニー、TWICE、B.B.クィーンズ、JUDY AND MARYなどです。
起きるとき以外にも、お洋服のお仕事で『全身コーディネイトを組むぞ!』といったときや『筋トレを頑張る!』のように気合を入れるときにもかけますね。
テンションやモチベーションをあげたいとき、違う自分になりたいときのスイッチを入れる感じでかけています」
中でも、筋トレをするときには、TWICEと決めているそう。TWICEの曲をかけると、PVの衣装やダンスが自然と脳内再生されて、一緒に踊っているような楽しい気持ちになるのだそうです。
「PVを見ながら、『この体になりたい!』と筋トレのモチベーションを上げています(笑)」
とりあえず3曲聴くまで頑張ろうとか、今日はまだまだ筋トレを頑張れそうだからアルバム一枚分まるまるやるぞ! といったように、曲数をトレーニングの目安にもしているそうです。
お気に入りの曲について
「爆弾ジョニーの中でもお気に入りの曲『アッチ向いて☆恋っ!』が収録されたアルバム『終わりなき午後の冒険者』は、発売前からすごく楽しみにしていたCDです。
もともと松本大洋さん原作のアニメ『ピンポン』を見ていたら、流れてきたエンディング曲が爆弾ジョニーの『唯一人』という曲で。何これ、めちゃくちゃいい! 好き! と思って調べたら、それがメジャーデビューシングルだったんですよね。
そこから爆弾ジョニーを好きになって、その後すぐに出ると知ったアルバムだったので、とくに印象に残っています」
「『アッチ向いて☆恋っ!』はタイトルからしてかわいいし、歌詞も思春期の男の子の可愛さが詰まっていて、聴いていると自然にアガる曲ですね」
「あと友達が来たら流すのが、JUDY AND MARYのアルバム『The Great Escape』。従妹のお姉ちゃんが好きだったのと、テレビで見るYUKIちゃんがかわいくてハマりました。
世代的なものなのかな? 友達もJUDY AND MARYを好きな子が多くて。結構、携帯やiPadから流してますね」
三戸なつめさん作・プレイリスト
「おうちでリラックスするための10曲」
さて、普段聴く音楽についてお聞きしたところで、事前にお願いしていたプレイリストを見せていただきました。テーマは「おうちでリラックスするための10曲」。
プレイリストをメモしてきてくれました。
「ふだんからよく聴く曲はアップテンポなものやロックな雰囲気のものが多いので、リラックスできる曲って……? と正直悩みましたが(笑)。私なりの“リラックス”を表した曲を思いついた順に挙げてみました!」
①ぼくらが旅に出る理由/小沢健二
②走れ正直者/西城秀樹(Spotifyにないため、さくら学院ver.)
③NIMAIGOSHI/Ai Kakihira
④風になる/つじあやの
⑤大好物/スピッツ
⑥Baby,it’s you/YUKI
⑦風をあつめて/はっぴいえんど
⑧EverythingChanges/宇宙コンビニ
⑨アイドル/バレーボウイズ
⑩夕暮れ/THE BLUE HEARTS(※Spotifyにないため、プレイリスト登録はしていません)
「例えば2曲目、西城秀樹さんの『走れ正直者』は、子どものときに家族みんなで見ていたアニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲でした。
この曲を聴くと、分厚いブラウン管のテレビや座っていた座席、家族の様子など、日曜日に家族とテレビを見ていた感覚がよみがえってきてリラックスできます」
スピッツ『大好物』、THE BLUE HEARTS『夕暮れ』「スピッツの『大好物』と、ブルーハーツの『夕暮れ』は、どちらも私の視野を広げてくれた曲。今回、リラックスできる曲を選ぶのに、まず私が思ったのは、私がストレスを感じるときってどんなときなのかな?といったことでした。
それで気付いたのが、私がストレスを感じるのは、自分の考えや視野がぎゅう~っと狭くなって、“絶対にこうじゃないといけない”みたいなモードに入ったときなんだなと。
そういうときに聴くと、ぎゅーっとなった脳がほぐれて、視野が広がるというか、『そうか、そんな考えもあるんだな!』と、リラックスした気分にしてくれる曲ということで、この2曲はチョイスしました」
「ほぐれたら、こんな感じ」
「スピッツの『大好物』は曲名から衝撃的でした。えっ、大好物……? “大好物”って曲名になるんだ! と(笑)。
で、歌い出しを聴くと、最初の歌詞が“つまようじ”なんです。つ、つまようじ……? あの歯に挟まったものを取るときくらいしか口にすることのない言葉をスピッツは歌詞にするんだ……! と。驚きと同時に、一気に視野が広がり、感動した1曲です」
THE BLUE HEARTS『夕暮れ』
「ブルーハーツの『夕暮れ』は、歌いだしの歌詞が“はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい 僕たちはなんとなく幸せになるんだ”なのですが、もうその出だしから、『そ、そうだったのか……!』となりました。
友達と集まると、よく『幸せになりたいね~』なんて言ったりしますけど、そうやって友達と話している今この瞬間も幸せなんだよな、と気づかされたといいますか。
そんなふうに気づきを得ると同時に元気になれたり、パワーをもらえたりする、そういう曲を聴く時間こそが私にとっての癒しになるみたいです」
響いた歌詞は紙に書いて、目にとまりやすい場所に貼ることもあると話す三戸さん。
「普段プレイリストとかってつくらないんですけど。今回はじめてリラックスをテーマにプレイリストをつくったことで、自分にとってのリラックスの形が見えたのが面白かったですね」
今後お部屋に置くなら「ラジカセ」
「今後もしお部屋にiphoneとイヤホン以外のオーディオ機器を迎えるとしたら……、なんでしょう。強いて言うなら、小学校の頃に使っていたような小型のラジカセかな。
ラジカセって、テレビの音とかをダビングして再生したら、ジーッというアナログな音と共に、決してクリアではない音が流れてくると思うんですが、その聴きなじみのある音が、好きというか。懐かしいというか。安心するというか」
「いま話しながら頭に浮かんでテンションが上がっちゃったんですが、よく聴いている曲とかをカセットテープにダビングして聴いたら楽しそう!
これはもう、ラジカセを買わないとですね……(笑)」
何かに付け“懐かしむ”という行為が好きなんです! とお話しくださった三戸さん。
普段よく聞かれている音楽や楽しみ方についてお聞きするだけで、普段の暮らしぶりまでぼんやりと見えてくる気がする印象的な時間でした。
Information1月17日(月)から放送が始まる、テレビ東京・ドラマプレミア23「ユーチューバーに娘はやらん!」にレギュラーキャストとして出演。
ワンピース 45,100円(税込)、グローブ 13,200円(税込)/HATRA、ピアス 217,800円(税込)/RIEFE△JEWELLERY、ブーツ 18,150円(税込)/HARUTA
Photographed by Kayoko Yamamoto Hair&Makeup by Azusa Katsuragawa Styled by Mei Komiyama Special thanks to knof
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