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リノベーションは必要なところだけ。もとのポテンシャルを生かした、愛着が湧く築48年1LDK(渋谷区)|みんなの部屋
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リノベーションは必要なところだけ。もとのポテンシャルを生かした、愛着が湧く築48年1LDK(渋谷区)|みんなの部屋

2022-01-16 14:00
    さまざまなカルチャーが混ざり合う、東京都渋谷区。

    山手線の最寄駅から10分ほど歩いた利便性もいいエリアに、今回ご紹介する安藤さんの住まいはありました。

    お名前(職業):安藤さん(会社員)、コッチちゃん(犬)
    場所:東京都渋谷区
    広さ:1LDK/58㎡
    リノベ費用:360万円
    住宅の形態:築48年 マンション
    間取り図:

    編集部作成

     

    以前住んでいた賃貸の部屋では、さまざまな制約に住みづらさを感じていた安藤さん。「もっとこんな空間にできたら」と考えるなかで行き着いたのは、マンションリノベの選択でした。

    その後渋谷区の大通り近くにある、歴史を感じるマンションの1室を購入。フルリノベに近い提案プランから必要箇所を見極め、床材などは自身で探してつくり上げました。その結果、費用は当初の提案の3分の1に。

    安藤さんが熱心に取り組んだリノベーションや、長く大切に使い続けるためのモノ選びについてお話を伺ってきました。

    ■目次
    1. お気に入りの場所
     -積極的に要望を伝えた寝室
     -歴史を引き継いだキッチン

    2. この部屋に決めた理由

    3. 残念なところ

    4. お気に入りのアイテム
     -昼も夜も美しいFLOSのランプ
     -変形するJentiqueのバタフライテーブル
     -帰ってきて一番に目に入るヴィンテージキャビネット
     -ライフスタイルを変えたデロンギのコーヒーメーカー

    5. 暮らしのアイデア
     -20年後も大切にできるものを選ぶ
     -花を飾り、気持ちを整える

    6. これからの暮らし


    お気に入りの場所

    積極的に要望を伝えた寝室

    住まいのリノベを通して、最も印象が変わっていたのが寝室。ベッドを主役にしたホテルライクな空間は、安藤さんが施行中も足繁く住まいを訪れて磨いたこだわりの空間です。

    「仕上がりは全然違いますが、リノベする前にインテリアサイトで見た部屋をベースにイメージを膨らませていきました。

    もともとあったクローゼットの扉はすべて変えて、ドアと同じ色に仕上げてもらっています」

    「飽き性な自分は床が全部同じだと飽きそうだと思い、寝室だけ自分で探し回って見つけたストーン風タイルにしてもらうことで印象を大きく変えました」

    「築年の古さゆえ天井が低いけど高く見えるようにも意識をしています。入り口のドアのフレームの高さと室内のカーテンレールの高さを以前より高めに付け変えることで、視覚的に広く見えるようにしました」

    また、住まいを訪れる中で当初の構想から変更したスペースもありました。

    「施工中脚繁く通ったおかげで、収納が十分にあることに気づき、端の一角はドアを付けないでください!とアドリブで対応してもらうことができました。結果としてできた書斎スペースもちょうどよくてお気に入りです」

    歴史を引き継いだキッチン

    白のタイルと落ち着いた木の色から海外の住まいを連想させるキッチンスペースもお気に入りの1つ。こちらは前のオーナーさんが手がけられた空間を大切にして、使いやすさの部分だけを意識して改良されたもの。

    「元のオーナーさんがお料理好きで、こだわってデザインされていたキッチンはなるべくそのまま残しました。

    備え付けられていたたくさんの食器が入った食器棚だけ取り壊し、キッチンカウンターにすることで視界が開けて広く見えるようになりました」

    「海外みたいな洗濯機や備え付けオーブンもお気に入りです」

    安藤さんがキッチンに立つと、ご飯の時間だと思って意気揚々と駆け寄るコッチちゃん。安藤さんと同じく、キッチンはお気に入りのスペースみたいですね。

    この部屋に決めた理由

    眺望がよく、愛着の感じられる住まい

    リノベーション可能で、都心へのアクセスがいい住まいを探していたと話す安藤さん。部屋選びで重視していたのは、暮らしていく中で愛着が湧くかという点でした。

    「まだ前のオーナーさんが住まれていたときに内見をしたのですが、南向きに開けた眺望に、南北に風が気持ちよく抜けるのがすごく心地よかったんです」

    「何より他の住まいでは綺麗にリノベされて完成された空間だったのに対して、このお部屋は前のオーナーさんが大変愛を込めて住んでこられたことが部屋中から感じられたこと。それを住み継いでくれる人を探しているとの話を伺い、この住まいに決めました。私自身もこの部屋のよさを残したかったので、フルリノベではなく一部リノベで住んでいます」

    残念なところ

    築古ゆえの不便さ

    リノベーションによってより美しく、使いやすくなった室内に対して、築古ゆえの建物自体の設備の不便さはリノベーションでは変えられなかった部分。

    「やはり築年が古いので、地震の際にガスが危険検知して止まり、外へ復旧ボタンを押しにいったり、大雨の際にブレーカーが落ちて冷蔵庫の中身がダメになっていたり、生活力を試されることがときどき発生します(笑)」

    「配管やコンセントの位置も謎な場所にあったりしますが、なんとか目隠ししながら楽しんでいます」

    お気に入りのアイテム

    昼も夜も美しいFLOSのランプ

    リビングを優しく照らす照明は、リノベ前から使いたかったというFLOSのランプ

    「家具は一生使えるものだけを買っていくぞと決めて一番に買ったものになります。必需品じゃないけど投資して本当によかった美しいランプです」
     

    暗い夜に優しい光を灯すのはもちろん、明るい昼間に見えるシルエットも芸術品のようで美しいなぁ。

    変形するJentiqueのバタフライテーブル

    ダイニングで存在感を放っていたのはイギリス・Jentiqueのバタフライテーブル。SNSで見つけて一目惚れしたインテリアなのだそう。

    「脚の美しさに一目惚れして買いましたが、使ってみてよかったのは、やはり状況に応じて変形できるところですね」

    「ひとりで模様替えするにも、お客様がきて移動させるにも、一度畳めば一人で軽々移動させられるすぐれものでした」

    足を水平に閉じれば、少しの力で折りたためるのが使いやすそうです。

    帰ってきて一番に目に入るヴィンテージキャビネット

    玄関からLDKへの入り口に置かれたヴィンテージのキャビネットは、オランダで半世紀以上前に使われていたもの。特徴的なデザインとともに存在感のあるインテリアです。

    「ソファを探しに目黒家具通りの家具屋さんを全部回った最後のお店で出会ったキャビネットでした。綺麗にメンテナンスされていて、すぐに欲しいと思ったのですがリノベ直後ということもあり、お金も底をつきかけている状態。一度は諦めようと考えたのですが諦めきれず、しばらくの極貧生活と引き換えに購入を決意しました(笑)」

    「アーチ型にしてもらった廊下の角に雰囲気もサイズも完璧にマッチして、ドアを開けて一番に目が入るお気に入りの家具になりましたね」

    香水やアクセサリーなどをディスプレイし、お出かけ前のちょっとした準備スペースとしても活用されていました。お気に入りの家具が外出時も帰宅時も必ず目に入るとテンションが上がりそうです!

    ライフスタイルを変えたデロンギのコーヒーメーカー

    毎日のコーヒーが欠かせない安藤さんにとって、日々の出費と生活のルーティーンを変えてくれたと話すのがデロンギのコーヒーメーカー

    「昨年の誕生日にパートナーが買ってくれてから稼働しなかった日はない大活躍家電です。白さもサイズもキッチンのコーナーにぴったりで、毎日必ずコーヒーを買いに出かけていた私のお財布にも優しいですし、何より飲みたいと思ったときに美味しいコーヒーが飲める幸せを毎日噛み締めています」

    暮らしのアイデア

    20年後も大切にできるものを選ぶ

    前オーナーさんからの思いを受け継ぎ、長く大切に使われてきたお部屋だからこそ、住まいで使うモノもまた、この先長く使い続けられるものを選んでいました。

    「ものを増やさない。20年後の自分もそれを愛せるか? もしくは手放したときにまた愛してくれる人が出てきてくれるか?という複数の観点で納得のいくものしか買わないと決めています」

    「結果、満足したものだけに囲まれているので、なかなかものが増えない寂しい部屋にも見えますが、自分は幸せです」

    “とりあえず”で揃えて、後になってよりいいものにと買い換えるのは財布にも環境にもエコではないと話す安藤さん。モノ選びにおいてもサステイナブルな考え方は大切ですね。

    花を飾り、気持ちを整える

    住まいの各所に飾られていた、色鮮やかなお花たち。住まいの景色を変えるだけでなく、気持ちも豊かにしてくれるそう。

    「どれだけ気に入った家・家具でも無機物には変わりないんですよね。そうした無機物の中でも、花を飾るだけで一気にあざやかさが吹き込まれて、元気な気持ちになります」

    これからの暮らし

    愛犬にとっても暮らしやすい住まいを考える

    今回の住まいでのリノベーション、また暮らしに新しく迎えた愛犬の存在もあり、住まいについて改める機会が増えたと話す安藤さん。

    「未だに毎日物件サイトを見ているくらい、素敵なお部屋への気持ちは途絶えることがありません。またコッチとの生活で、自然豊かな場所へ散歩に行ったときの生き生きとした様子を見ると、都心だけではなくて郊外での2拠点なんかもいいなと思ってしまいますね」

    「今のお部屋とはまた違う、もう少し日本らしさのあるおうちにもトライしたいし、自然豊かな場所でのスローライフにも憧れる。リノベは3回やらないと満足する部屋がつくれないと聞きましたが、10部屋くらいつくりたい気がしています(笑)」

    リノベーションの実体験を積み、以前にも増して住まいへの想像が膨んでいる安藤さん。

    今の住まいの使い方はもちろん、コッチちゃんとともにこれからどんなライフスタイルを育んでいくのか。いつか生まれる新しい住まいにもぜひ伺ってみたいですね。

    Photographed by tsubottlee

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