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30年近く前のプロダクトとはにわかに信じがたい。
SEIKOの『TV-WATCH』は、1982年に発売された1.2インチの液晶モニタがついた腕時計です。
当時の広告を見てみましょう。ゴリゴリした無骨なデザインの電波レシーバを通じて腕時計の液晶にTVを受信させます。
この時代、液晶は簡易的な表示しかできませんでした。しかし、SEIKOが研究を進めていた“アクティブマトリックス液晶”を採用することで、明暗をつけながら動画を表示することが可能になったのです。“世界最小のテレビ”としてギネスブックにも認定されました。
液晶が見やすいように腕時計の枠の部分に傾斜がついていたり、“SEIKO”ロゴが彫り込みだったりと、こだわりを感じるたたずまいです。
こんな感じで箱に入っていたようです。ヘッドフォンタイプの“DXA001”が当時108,000円。翌年にはイヤフォンモデルの“DXA002”が98000円で追加販売されました。開けるときはワクワクしたんだろうな…。
ちなみにハイテクツールを駆使する「007」にも登場。液晶部分はカラー映像がはめ込まれたようですが、スパイガジェットに採用されるくらい最先端を突っ走っていたのでしょう。
ちょっと残念なのは地デジ切り替えに伴い、テレビの受信はできなくなってしまった模様です。スマートウォッチという形で新たに復刻されるといいですね。
[EPSON]
Thread: The Weird and Wonderful World of Seiko [Watchuseek]
Seiko TV Watch [pocket calculator show]
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