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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「言論スターになりたいです」(後編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「言論スターになりたいです」(後編)

2016-02-22 06:00

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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/02/22
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「言論スターになりたいです」(後編)

     いつも楽しく見ています。
     以前の岡田さんが『40歳以下の言論人候補を探す』とおっしゃっておられたので、応募してみようかと思い投稿しました。
     36歳の話すのが大好きな男です。
     2児の父で、昔、バックパッカーをしていました。
     職業は自営業です
     
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    (前号からの続き)


     言論スターの面接を1人ずつやるなんて面倒くさい事はしません。
     東京なら渋谷、新宿、大阪なら難波、天王寺とかで、「○月○日ぐらいに集まって」と言う。
     そこの喫茶店にズラーッと並べて、端から大喜利をする。

     「集団面接?」(コメント)

     いや、大喜利です(笑)

     その時に、「どれぐらい気の効いた事が言えるか」よりは、「どれぐらいの個性を出せるのか」を見る。

     「キワモノばっかり集まりそう」(コメント)

     日本人は、キワモノが集まるような面白い人種じゃないよ。
     多分、似たようなブロックに分かれると思う。
     ネトウヨもネトサヨの方もどんどん来ていただきたいなと思います。

    「30代以上はダメでしょ」(コメント)

     そんな事はないよ。

     僕より年上でも全然かまわないから。
     これは新人の言論人募集であって、若い言論人募集ではない。
     言論で面白いことは、自分のバックボーン込みで話せることなんだ。


    ■訓練した中高生の言論力はすごい!

     20代や30代でも中高生でもいい。
     そいつらが、どれぐらい話せるかに興味があるんだよね。
     少なくとも僕は『10代しゃべり場』という番組に、7年間ぐらいの間に3回出た。
     ほんのちょっと練習した中高生の言論力はすごく面白かったよ。

     『10代しゃべり場』では、「絶対に抽象的な知識や自分の考えだけでしゃべるな」とディレクターが口をすっぱくして言ってたんだ。
     「親からこう言われた」「友達にこんな奴がいる」という自分の経験を必ずベースにして話さないといけない。
     それを散々言われるんだけど、最初はについつい「それでも憲法は大事でしょ?」と言っちゃうんだ。
     そうじゃなくて「憲法は大事って先生が言ってた!」というように、必ず具体的な根拠を出さなきゃいけない。

     具体的な根拠を出すことは絶対に恥ずかしいことなんだ。
     「憲法は大事でしょ!」と言うのは信念だけど、「憲法は大事って先生が言ってたよ!」って言ったらバカだから(笑)
     バカというか、子供丸出し。
     でも、その恥ずかしさを乗り越える。

    「本からはダメ?」(コメント)

     基本的に本からはダメなんだ。
     もし本から言う時は「○○という本で読んだんだけど」と言わなきゃいけないんですね。

     いわゆる宮崎哲弥的な手法が使えない(笑)

     本を読んで、書いてあった事をまとめて紹介するのでもなく、ネットからの引用でもなく、すべて生の声として言う。
     これはすごい訓練になるよ。


    ■語り手のパースペクティブが見えると面白い

     僕が今、彼氏・彼女が欲しい人達と面談をしているのは、みなさんもご存知ですかね。
     それをやってる時に同じような事をやってるんですよね。

     「恋愛ってこうでしょ?」
     「女って、こうでしょ?」
     と言われるたびに、「何でそう思うの?」と必ず聞き返す。

     その人の体験や経験が出てくるまで問い続ける。
     すると徐々に徐々にその人の心は ほぐれてくる。
     今までは結論部分しかなかったことが、前提込みで話せるようになる。
     それで ようやく、その人のパースペクティブが見えてくる。

     「僕はこれに関して、こういう考えを持ってます」とプレゼンをするのは、出来がいい平面の絵を出すみたいなもの。
     「なぜそう思うのか?」というパースペクティブが見えることによって、背景の構造物が見えてくる。


    ■非モテオフ会で17歳の高校生が気付いたこと

     つい昨日も、大阪で17歳の高校生から「彼女がもう6年もいないんです」と言われて、その場にいる全員がひっくり返って笑ったよ。

     「彼女がもう6年もいないんです」という44歳や32歳のヤツもいたんだけど、17歳のヤツに言われると「コイツ、何言ってんだ?」と思った。
     その17歳のカミングアウトがなかなか面白かったんです。

     「僕は小学校6年の初デートで、彼女の事を楽しませられなかったんですよ!」と17歳の彼がカミングアウトしたんだ。
     そこから6年間も彼女がいないという話をしたから、その場にいる男性も女性も大爆笑したよ。

     「みんなも小学校ぐらいからデートしてるんじゃないの?」
     「したとしても、彼女を楽しませる為のデートじゃないよ!」
     という話になって、すごく面白かったですね。

     17歳の彼が6年間も彼女が出来ないことについて、こう言った。

     「自分は人間的に未熟で面白みがない」
     「大学で社会経験を踏んで、いろんな先輩に会ってから恋愛する」

     これはこれで完成度の高い絵を描いて来たわけだ。
     でもその絵の後ろが見えない。
     どんな事件があって、そう思うようになったのか?
     それが「小学校6年のときの初デート」というので、みんなは大爆笑したわけ。

     そういうパースペクティブが見えてくることによって、彼が自分の中で結論づけている部分と、その奥にあるものが見えてくる。
     そうすると17歳の彼も気付きがいっぱいあって、どんどん話に参加して、最後の方には44歳ぐらいのオッサンに「その方法じゃ無理ですよ!」とか言うようになってた。
     メチャクチャ面白かったよ。

     そんなこともあって、言論スターを面接して、問答して、大喜利もして、探して行こうと思います。
     岡田斗司夫のfacebookとかでも募集してると思いますんで、興味がある人は連絡してください。


    【まとめ】
     言論で面白いのは「気の利いた返し」ではなく、「どのくらい個性が見えるか」です。
     言論スターになりたい方は、面接や大喜利をしますので、岡田斗司夫まで連絡をください。
     
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