<菊地成孔の日記 / 令和元年8月24日午後3時記す>
「この夏の○×△」
記号は伏せ字の意味ではなく、等級であります。何の気なしに、当たり前のように「まる、さんかく、ばつ」と言って暮らしていましたが、等級順だと「まる、さんかく、ばつ」ですよね。でも、今書きながら思いついたんですけど「欽ドン! 良い子悪い子普通の子」だから、良いんだ!(笑)うそだっぺー!!(笑)
まあまあ、3本の映画ですよ。今回、突き出しというか、余りに素晴らしすぎるんで、書きもしないですけど、世界中の人々が絶対に観るべきこの夏映画は、間違いなく
コメント
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すみません、これも今はコメントできませんが、一両日中にハッキリさせます(笑)。
>>20
エロチカに関する感覚と言葉の狩られ方は反比例というか正比例というか、何れにせよ比例していますし、ボキャブラリーは狭く、強硬になっています。敵性語禁止というご指摘はおっしゃる通りで、前も書きましたが、皆さんしばらく黙ってナチスの勉強をするのが良いと思いますよ。ずっと考えを吐き出されるようにドラッグを打たれてしまっているのだから、自白剤みたいなもんです。コールドターキーがこれからのテーマになると思います。断捨離とか禁欲ではなくコールドターキーですね実際。
僕はもっとネットで喧嘩を見せた方が良いと思うんです。炎上商法オワコンなんてことはないんでしょうけど、誰もがネットでの不毛な傷つけあいを避けたがっていますが、結果、暴言を吐きながら守られる権利があると思う、という、とても悪質な万能感に囚われている人が多いと思います。上手な喧嘩や上手な暴力や攻撃性を見せることは重要で、フリースタイルバトルなんかは、かなり上手にやりましたが、スポーツライクに、スキリングだけになりがちなので、プロレスみたいな、虚実の皮膜を見せることは重要です。一回実際にキレる、然るのち冷静に言葉を選ぶ。これをなるべく高速でやりあうことができるようになったら、それが令和ノリだと思いますが(笑)
>>21
ジョアン以外(笑。すみません。普段は菊地さんがdisられている作品も逆に観てみたくなってしまうぐらいなのですが、これはちょっと…本当に観ないと思います笑)は観ます!
8th Grade は全くノーマークだったんですがめちゃめちゃそそられます!こっちではレイティング付かなかったみたいで良かったです。でも日本の中学生観ないか…。それこそyoutuberさん達絡めてでもいいから上手く宣伝して観てほしいですね。
令和ノリの喧嘩、とても素晴らしいと思いますが菊地さんとやり合える人材が…いないと思われます笑。スパンクスのSNSチェックします!
>>10
そうか、あの振り付けはスキャニングなんですね。なるほど、宇宙人ですね。それはそうと、ファイナルスパンクハッピーが菊地さんと小田さんのユニットではないという、超基本的な事実を、先日は舞い上がりすぎて忘れてました。。
「エイリアンセックスフレンド」、ほんと切ないです。聴いてるほうは勝手に、不倫の果ての破滅まで予感させられて(記憶を消しに、ハイウェイに行くわけですし、ウォーホルに自動車事故の作品もあったしなと、無理にこじつけたりしながら)、心中という使い古された古典的なモチーフが、エイリアンとの恋愛という新しい意匠の中で見事に焼き直されているのでは・・という妄想の驚愕に、なおさら胸が締めつけられる思いですw
あと花と性器は、よく使われるメタファーではありますけど、あの透明感のある声で「あなたにお花をあげたの」と歌われると、どうしてもエロティックに感じられてしまいます。。
>>25
もう、タラの新作は公開されていて(っつうか、全部公開されてますよね?「us」も)、そろそろ表が出てると思いますが、驚天動地のオチですんで(笑)。是非観てください。
ネット喧嘩は、主に、自分から仕掛ける、相手に仕掛けられるの二つに分かれますが(「セッション」の騒動を、なんか、格闘技みたいに、最初から合意の上で勝負でもしたと思ってる方がほとんどだと思うんですが、あれは、バカ保安官がいきなり襲いかかってきたんですよ・笑・まあ、僕は「過剰防衛で相手を半殺しにしたい」という欲望を抱えた病人なので、そもそも仕掛けられるように生きているのでしょうが・笑)、今やってることなんて、還暦も近いし、大人気ないことはやめよう、さっと軽く、相手に、一生忘れられない嫌な思い出を作るんだ。ぐらいの(笑)、ライトな感じですが、昔は血の気が多く、自分の携帯番号晒して、殺害予告してきたバカと、毎晩電話で話していた事があります(笑)。あまりに僕の口が汚いので、だんだん弱体化してきて、半年ぐらいで(半年も!!笑)、仲良しになった記憶がありますね。あれこそ愛ですよ(笑)。
>>26
あれは彼らの代表曲になるんじゃないですかね。ツベがおすすめにしたらしんですよ。僕が口を挟む事じゃないけど、あの曲もう、MV要らないよね(笑)。「花と性器」は、おーそーらーく、ですが、仰る通りの、女性器と純粋さ(結婚式の花束のような)のダブリングじゃないでしょうかね。というか、女性器は純粋ですよね。
タランティーノ新作、楽しみすぎて前売り久々に買ってしまいました。
ところで菊地さんは『ユングのサウンドトラック』文庫版にて、
『デスプルーフでタラはオタクもミソジニーも治した。イングロリアス〜はまだ観ていないが、おそらく次のレヴェルでは男女が共闘するだろう』という予言?をピタリと言い当ててみせ、さすが菊地さんだ!!!と思ったのですが、
タランティーノのラスト一本はどのような映画になると思いますか?
別連載の話になって申し訳ないですが、最近の映画だとロバートレッドフォードの引退作『さらば愛しきアウトロー』が、
菊地さんのおっしゃる『愛すべき佳作』アンド『小品だが良品』だと思いました。
あと、エイリアンセックスフレンドを夜電波で初めて聴いた時から、『シェイプオブウォーター』を想起してならなかったのですが(映画自体はそんなにテンション上がらなかったんですけど)、菊地さんが言及してるのを見て、合ってたーー!!よかったーー!!ってなりました。
>>29
タランティーノは、最後の一本かどうかわからないけど、ヌーベルバーグは撮ると思います。
レッドフォードの引退作ですね(笑)。まだ男としての現役感がバリバリで痛快な小品でした。
>>30
僕も、シェイプオヴウォーターは全然好きじゃないけど(デルトロのセンス自体が個人的にはあまり乗れないので、ノリが違う奴が、すごく真面目に撮った。という感じは、二重に苦しかったですね)、「エイリアンセックスフレンド」という有名なバンドが昔からあるので(誤訳、というか、誤綴り、みたいなもんなんですが)、多分、ボス君とODで、イメージの中でくっつけてみたんでしょうね。
怪物と少女、というのは古くはフランケンシュタインの怪物から、AVの触手系みたいな、まあ一つの古典的な美学ですよね。それと不倫やセフレという、一般的には純愛とされないものの中に、純愛があって切ないんだ。という、こうして書いてしまうと設計図自体は大したことない話なんですけど、やっぱあれは曲と振り付けがいいんですよきっと。