「東京の合唱」は、1931年にキネマ旬報のランキング3位になり、小津のブレイクスルー作品となった名作だけれども、のちに完成する小津の、半熟状態のような映画だ。単純に、欧米文化への伸び伸びした素振りがあり、後に結晶化される、純日本製、純東京性=小津という図式が固まりきっていない。カメラはルビッチのように、ウォルシュのように動き、ハイアングルも、ドリーによる移動もある(小津が完成すると、なくなる)。状況も極端だった。なにせ1931年、世界大恐慌の翌年であり、関東大震災の9年後である。
僕はエノケンのファンで、観れる限りは観ているけれども、PCL映画を観ていてつくづく思うのは、太平洋戦争の敗北によってイマジネーションとその表現が、受動的にも、また能動的にも制限されていたのが戦後社会で、今は戦前社会なので、またPCLみたいな感じになっているという実感である。
アニメのイマジネーション
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「社長シリーズ」の俳優さんたちを見たくて小津の「小早川家の秋」のDVDを先日買いました。
出だし早々、関西弁の森繁が原節子の再婚相手にはなれないだろうなあという演技全開で、そのまま筋を追うより俳優の演技に見入ってしまいました。
それにしても新珠三千代も司葉子もよりきれいに撮ってますね。あと廊下のショットが印象にのこりました。
海外転送サービスに頼んでおいたBOXは、8月19日に発売される近田春夫さんの「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」と同包にしてもらったので来週ですね。もうすこしです、楽しみー!
コロナ前、最後に見たライブは、ジョジョ・メイヤーとBIGYUKIくんでした。そろそろライブ巡りも再開したいところです。
では失礼します。
>>1
お買い上げいただきありがとうございます! 「小早川家の秋」はなかなかにスンバラシイですよね!「女優を綺麗に撮る」というのは、監督とキャメラと照明だけではなく、床山やメイク、衣装部も大きく関わってくると思いますし、年間、多いと四本撮りだった東宝の「社長シリーズ」は、むしろそっちの芳醇な実力を感じます。とはいえ新珠三千代も司葉子も、プログラムピクチュアの時の違う「文芸作に出るんだ」という余所行き感がすごくて、川島雄三が撮る新珠三千代や、黒澤が撮る司葉子も、女優の覇気が違うんで笑、綺麗っぷりがハンパないですね笑。
ジョジョメイヤーとBIGYUKIは良いラインんアップですね笑、ライブが復活するかどうか、僕はフジロックに全てがかかっていると思いますが、とにかく今、ライブは、「お客様が拘束状態にいる」ことは確かで、これが全開放される時、が復興だと思いますが、復興する前に、現在の熱量が平熱になっているのではないかな、とも思います笑、よきライブライフを!
なんか小難しいことを書こうとしたのですが、秒でやめました笑。夏を楽しんで生きようと思います。
>>3
一瞬、夏も夏休みに入りましたが、今日あたりからまた夏になるみたいですね笑、夏を楽しんでください!