アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはツイッターを凍結させれられた人喰いプロレスラーです


日本のように、宣伝してくれるプロレスマスコミなどもなく、また団体に所属しているわけでもないフリーランサーである海外のインディーレスラーにとって、ツイッターは手軽にプロモーション活動をすることのできるツールであり、必要不可欠である。

ある日、いつものようにトレーニング風景をツイートしようとしたマリア・マニックが、スマホを手にし、ツイッターアプリを開くと、事もあろうかアカウントが凍結されていた。困ったマリアは、別のアカウントを作ろうと試みてみるも、それもすぐに凍結されてしまい、新たに作ることができない。ツイッターに問い合わせてみると、驚くべき答えが返ってきた。

「あなたのツイートの内容から、あなたは人喰い人種であると判断いたしました。また、一般のユーザーを脅迫するような内容のツイートもあることから、アカウントの永久凍結、そして、新たにアカウント作成することを今後一切、禁止します」

途方に暮れるマリアだったが、ふと目を落とすと、自分のお腹には、“MANEATER(マンイーター)”、直訳で人喰い人種というタトゥーがあった……。

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マリア・マニックは、アメリカ・バージニア州リッチモンド生まれの22歳。2015年にデビューし、キャリアは4年。ふたつにきっちりと編み込んだブルネット色の髪。身長174センチ、体重73キロと女子選手にしては大柄ということもあり、女子選手だけではなく、男子選手との試合も多い。しかも、普通のプロレス以外に、デスマッチのリングにも身を投じ、屈強なデスマッチファイター相手に一歩も引かず、蛍光灯で頭をかち割られ大流血するなど、そのタフネスぶりは男顔負けだ。今や米インディー女子界でもトップクラスの選手と言っても良いだろう。
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