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記事 17件
  • 巌流島にMMAファイターは必要か? 巌流島でもMMAファイターが強いのか? それが問題だ!

    2016-04-09 12:00  
    今週のお題…………「3・25巌流島! 私はこう見た!」文◎谷川貞治(『巌流島』事務局)



    3・25巌流島の反響、皆さん、ありがとうございます。
    前回、私自身、この場をお借りして反省点を書かさせていただきましたが、まだまだ語らなければならない点はたくさんあります。それほど語るべきことが多いのが巌流島の面白いところ。今でもツィッター等で、本当に多くのご意見をいただいています。
     
    特に試合についての総括は必要ですよね。前半戦は本当に一撃必殺の打撃戦、あっという間にKOになってしまった物足りなさを差し引いても、衝撃の連続でまさに神イベントだったと思います。ここで語るべきポイントは、「結局、MMAをやっている人間が強い」とか、「差別化するためにもMMAに出る選手は出さないほうがいい」という論調があることです。ターザン山本さんなんかもそう言っていますよね?  でも、私とか山田英司さんのような格闘
  • 主催者としての反省点はどこにあるのか? 3・25巌流島が残した課題とは?

    2016-04-01 12:00  
    今週のお題…………「3・25巌流島! 私はこう見た!」文◎谷川貞治(巌流島プロデューサー)……………金曜日担当


    皆さん、3・25巌流島に対する大反響、ありがとうございました。プロモーターサイドからすれば、反省の多い大会でしたが、試合内容は大変良かったですし、巌流島が既存の格闘技イベントとは全く違う方向に向かっていることは十分見せつけられたと思います。
     
    そこで今回はあえてイベントサイドの反省点をまず、熱いうちに振り返ってみたいと思います。個人的にはマッチメイクは成功したと思っています。破壊的なKOも見せられたし、クラットvsジダ、田村vsクラブマガのような内容の濃い、感動的な試合も見せられました。アフリカvs モンゴルの遺恨の残った試合も「公開検証」としては、アリだと思っています。また、結果的にカポエラ、カマキリ拳法、シラット、セネガル相撲、大相撲、クラブマガといった他のキックボクシ
  • 活字プロレス→クラスマガジン→スキャンダル→? 専門誌は今

    2016-03-07 12:00  
    今週のお題…………「格闘技と専門誌メディア」文◎谷川貞治(巌流島・事務局)……………月曜日担当
    『巌流島チャンネル』のブロマガ、今週のお題は「格闘技と専門誌マスコミ」です。格闘技の人気バロメーターの一つとして、専門誌の売り上げがあります。信じられないかもしれませんが、私が『格闘技通信』を創刊した30年前(1980年代中盤)は、『ゴング格闘技』『フルコンタクト空手』『ストロング』『リアルファイト』など、実に7誌くらいの専門誌が毎月創刊されていました。しかし、今は『ゴン格』以外は休刊。しかも、もともとの『ゴング格闘技』の版元である日本スポーツ出版や『フルコン』の版元である福昌堂は会社自体、破産しています。
    私の学生時代は出版社は憧れの職業であり、まさかゴングや福昌堂がなくなるとは思ってもいませんでした。これは本当に寂しい限りです。『格通』は創刊当時、100,000部も刷っていました。しかも、月
  • 巌流島の選手選びのポイント10。その思いがマッチメイクに現れる!

    2016-03-01 12:00  
    今週のお題…………「3・25巌流島! 私はここに注目する!」文◎谷川貞治(巌流島・事務局)……………火曜日担当


    3・25巌流島・東京ドームシティ・ホール大会のマッチメイクも出揃ったところで、今週のお題は「3・25巌流島! 私はここに注目する!」にしたいと思います。いつも、月曜日担当は私・谷川貞治が務めていましたが、ザンス山田編集長の原稿があまりに面白いので、先に載せさせていただきました。それにしても、山田さんの原稿は毎回独自の理論をもち、ブレなくて面白いなぁ。
     
    さて「3・25巌流島!私はここに注目する!」というお題ですが、私は事務局側の人間なので、皆さんに注目していただきたいところはたくさんあります。そもそも巌流島では、どんな方針でマッチメイクを組むのか、今回はその部分について説明しましょう。
     
    1、ファンの投稿を大切にする→私がセネガル相撲やクラブマガを知ったのは、ファンの投稿
  • なぜ新日本プロレスは成功したか? 猪木プロレスが存在しないのは本当に凄い

    2016-02-22 13:30  
    今週のお題…………「なぜ○○○○は成功したのか?」(○○○○の部分は執筆者によります)文◎谷川貞治(巌流島・事務局広報部長)……………月曜日担当


    『巌流島チャンネル』のブロマガ、2月のお題は過去に成功した格闘技イベント(ジャンル)を検証することで格闘技の復興を考える月間。これまで、K-1、グレイシー柔術、PRIDEと毎週テーマを設けてきましたが、最終週となる今週はあえて「なぜ○○○○は成功したのか?」として「○○○○」の部分は、執筆者に自由に選んでいただこうと考えています。
     
    今、世界一の格闘技団体としてイメージされているUFCでもいいし、プロレス界に君臨するWWEでも、新日本プロレスでもいい。あるいは極真会館や少林寺拳法、柔道なんかも面白いでしょう。マスコミの重鎮の皆さんが何について書かれるのか?  私自身も楽しみにしています。
     
    それではまず、月曜日担当の私・谷川貞治から。私は
  • プロレス・ファンを敵ではなく、味方にしたことで、PRIDEは一気にファンを味方にすることができた!

    2016-02-15 12:00  
    今週のお題…………「PRIDEはなぜ成功したのか?」文◎谷川貞治(巌流島・事務局)……………月曜日担当
    今月は過去の格闘技イベントから、格闘技の復興を考える月間です。第1週目の「K-1」、第2週目の「グレイシー柔術」に続いて、今週は「PRIDEはなぜ成功したか?」をお題に論客の皆さんに書いていただきます。
    PRIDEは大きく分けて、3つの時代があります。まず第1期が高田vsヒクソン戦で始まった「KRS時代」。第2期が森下さんが社長となり、百瀬さんや猪木さんが関わるようになった「DSE時代の方向転換」。そして、森下さんが亡くなり、榊原新体制になってK-1と戦争を続けていた第3期です。
    私はこの内、第2期にPRIDEと深く関わっていましたが、第1期~第3期までずっと実質的にプロデューサーをしてきたのが、東海テレビ事業からDSEの社長となった榊原信行(バラ)さんです。バラさんは東海テレビ事業にい
  • 私にとってグレイシーが一番衝撃的だったのは、それが「失われた日本人」だったことです!

    2016-02-08 12:00  
    今週のお題…………「なぜグレイシー柔術は衝撃を与えたか?」文◎谷川貞治(巌流島・事務局)……………月曜日担当


    2月の『巌流島チャンネル』のブロマガは、過去の格闘技ブームの成功例を振り返りながら、格闘技界の未来を考える月間です。先週のお題は「なぜK-1は成功したのか?」でしたが、早くも様々な反響をいただき、お礼を申し上げます。引き続き今週のお題は、「グレイシー柔術はなぜ衝撃を与えたか?」です。K-1の誕生と同じ年の1993年。突如、地球の裏側ブラジルから現れたグレイシー柔術。その存在意義をそれぞれの論客に振り返ってもらいます。
    1993年。K-1やパンクラスが誕生した年。突如、アメリカ・コロラド州デンバーで、UFCという何でも有りの大会が行われました。当時、『格闘技通信』の編集長だった私は、何かの勘が働いたんでしょうか?  取材要請が来たわけでもなく、本当に開かれるかどうかも分からない大
  • K-1がイメージした3大仮想敵。成功の鍵はキックボクシングに見せなかったこと!

    2016-02-01 12:00  
    今週のお題…………「なぜ、K-1は成功したのか?」文◎谷川貞治(巌流島・事務局)……………月曜日担当


    『巌流島』はご存知のとおり、格闘技の復興を目指して作られた新しいコンテンツです。では、この『巌流島』プロジェクトを成功させるには、何が必要なのか? 今月のお題は、 この20年間で成功した格闘技コンテンツである「K-1」「PRIDE」「UFC」から、その秘密を探ってみたいと思います。まず、今週のお題は「K-1はなぜ成功したのか?」について。それぞれの立場で感じたことを書いてもらいます。
    まず、月曜日の担当である私から。私の場合、K-1については始まる前から石井館長とパートナーのようにやってきましたし、フジテレビも初めから会議に参加してK-1を盛り上げるために心血を注いできました。2000年代に入ると、石井館長の脱税事件により、プロデューサーを担うことにもなりました。その意味で、私にとって
  • 「セネガル相撲の強豪を呼びたい」と、ボビー・オロゴンに頼みました!

    2016-01-25 12:00  
    今週のお題…………「3・25巌流島で見てみたい試合!」文◎谷川貞治(『巌流島』広報部長)……………月曜日担当


    いよいよ3月25日(金)にTDCホールで再出発する『巌流島』の2016年シリーズ。今週のお題は、その3・25大会で「どんな試合を見たいか?」にしたいと思います。
    まず、その大前提として、『巌流島』のマッチメイクの難しさについてご説明したいと思います。普通K-1やMMAの大会を開く場合、テーマに沿って、目玉となる誰もが知っている有名ファイターを選び、その選手が誰と闘ったらいいかを考えるところから始まります。ビックイベントになると、それが何試合も重なり、引きとなる目玉カードだけではなく、通も唸るようなマッチメイク、まさかこんなカードが実現するというサプライズを期待してカードを組むものなのです。
    その場合、そういうプロの選手を育成している世界中のジムの会長やプロモーターに連絡します。
  • 大晦日、唯一の敗北感を味わった「やれんのか! 大晦日2007」の三崎vs秋山戦

    2016-01-18 12:00  
    今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」文◎谷川貞治(『巌流島』事務局・広報部長)………………月曜日担当


    今週のお題は、「私が興奮したベスト興行」。よく「神興行」などと言われますが、私も約20年間に渡ってプロモーター側に立って興行を作ってきましたが、思い出に残る神興行は何度も体験しています。特に自分がプロデュースしたイベントは、必ずやファンの心に突き刺さる何かを残してきた自負があり、ダメな興行だったと思う方が少ない。それほど毎回一生懸命やってきたつもりです。
    しかし、今日挙げるベスト興行は、私が手掛けた興行ではありません。手伝ったとはいえ、主催者は昨日まで敵だった、あのPRIDEの残党組でした。その興行の名前は「やれんのか! 大晦日!2007」。私は長く大晦日の格闘技イベントをPRIDEと闘ってきましたが、視聴率も、内容も負けたと思ったことは一度もありません。しかし、あの「やれんの