これは凄い!!
『ブルース・ブラザーズ』ファンの皆さん、レゴ好きの皆さん、すごい動画がアップされました。以前、紹介した『007 カジノ・ロワイヤル』のオープニングシーンをレゴで完全再現したBrickteaseさん(以前の記事を書いた時にはcoccosnowballというハンドルネームでした)の新作です。
今回は、『ブルース・ブラザーズ』のハチャメチャなショッピングモールカーチェイスシーンを、レゴで完璧に再現しているんです。
その破壊っぷりには快感を覚えること間違い無し! それでは、以下から動画をご覧下さい。
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次に、この動画がどれほど完璧に再現されているのかを、実際のシーンと比較した動画でご確認ください。
そして、この大作がどのように作られたかをご覧下さい。
『カジノ・ロワイヤル』の完全再現で有名になったBrickteaseさんは、次の作品が期待されていました。そこで、幼い頃からお気に入りだったという『ブルース・ブラザーズ』のショッピングモールカーチェイスシーンを作ってみようと決めたそうです。
まず、シーンを繰り返し見て、解析し、セットの青写真を作成。そして、ショッピングモール内を縦横無尽に走り回る車を組み立てたそうです。車の大きさが決まると、必然的にショッピングモールをどれくらいの大きさにすれば良いのかが決まります。
ショッピングモールは、「トイザらス」と「オールズモービル」の前の広場を中心に、ふたつに分けて製作。タイルのサイズを計るのには、Microsoftのエクセルを使用したそうです。ちなみに、このセットの中で、唯一レゴ製品で無いのがライトで、こちらは、IKEAのものだそうです
撮影にあたり、オリジナルの映像をカメラアングル毎に分けてセットや小物を解析、ナンバリングしたそうです。撮影したものにも同じようにナンバリングすることで、管理を容易にしていました。
撮影に使ったのはロジテックのC920ウェブカメラ。撮影したデータがパソコンに直接送られるので、確認作業が簡単だそうです。ショットによっては、実写とレゴのスケールの違いにより忠実に再現できていないものもあったようですが、それでも満足いく結果になっているとのこと。
ダンカンさんは、通常のアニメーションでは、フィギュアを1歩ごとに動かす度に7枚撮影するそうです。今回は車の移動なので、1枚撮影する毎にどれくらい動かせば良いのか研究する必要があったのだとか。
一連の撮影の中で、大変だったのが、ガラスが砕け散るシーン。割れた部分を透明の小さなパーツに置き換える作業が発生したため、膨大な作業量が必要だったとのこと。また、車がガラスを突き破って外に出るシーンでは、飛び散ったガラス片をセットするのが骨の折れる作業だったようです。
この他、車の動きに合わせて撮影できるという利点から、車内にカメラを設定していた為、車内のシーンを撮影する際にはフィギュアを動かすのに苦労したそうです。
ちなみに、ダンカンさんがフェイシャルアニメーションをしないのには、レゴの雰囲気を壊してしまうという理由から。ダイアログを付けないのも、見ている人にビジュアルに集中してもらいたいという意図と、言葉を使わなくとも物事を伝えることが出来るか、ということに挑んでいるからなんだそうです。
編集には、SONYのべガスを使用。これは拘りというより、このソフトしか使い方を知らないから。物が飛んでいるシーンでは、透明なパーツを使って撮影した後にフォロショップで編集したそうです。
この大作の撮影時間は70時間、組み立てには20時間、撮影した画像は2400枚以上にものぼったそうです。撮影が70時間というのは、ストップモーションにしては少ないような気がしますが、これは表情をつけていないからでしょうね。
それにしても、このシーンをここまでスムーズに再現してしまえるなんて、凄いとしか言えません。
[via io9]
(中川真知子)
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