子供の最高の相棒、ペット。しかし、どのペットを飼育するかはよーく考えないといけないかもしれません。
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50年代のアメリカ事情やティム・バートン監督作品、ピクサーの短編などの影響を受けて作られた、ちょっと怖いけど、とてもかわいいストーリー『フィッシュ・フレンド』をご覧ください。
近所の悪ガキにいじめられている眼鏡の少女サリー。気の毒に思った父親はペットを買いに行きますが、彼女が選んでしまったのは金魚の水槽に入れ替わって入っていたピラニアでした。
ピラニアは本来ならとても臆病な魚ですが、このピラニアのビンセントは血や肉に目がない獰猛なタイプ。近所の猫ちゃんもパックリいただき、大事な飼い主の少女をいじめる悪ガキも容赦なくバクバク。
io9が紹介したこのショートフィルムを監督したのは、ジョーダン・ブラムさん。製作裏の動画も併せてどうぞ。
元々ピラニアのビンセントは、ピラニアに姿形が似ているパクーという本物の魚にデジタルで下の歯を加えたものを使って撮影する予定だったそうですが、小さな水槽にいることが問題となり、ストップモーションが使われることに。
ストップモーションで撮影されたのは、物語の前半に登場するアリ、ビンセント、そして最後のワニの子供。アリとワニの子供はプロデューサーであるジョン・スワーツさんのセカンドベッドルームで撮影されたようです。
ビンセントの撮影方法は、まず背景を撮影、次にビンセントが動いている様子を撮り、水槽の内側で起こったことのように合成。そこにビンセントが吐き出した泡を加えて、最後に色を調整しているとのこと。サリーの父親がレモネードを作っている時に指を切ってしまい、ビンセントが本性を現すシーンでは、ビンセントの目でその凶暴性が表現されています。
8分の短い作品ですが、製作期間は1370日。169ショットのうち、98ショットにVFXが施されています。プロダクションからポストプロダクションまでで関わったクルーは30人、俳優は7人とのこと。また、製作中に4人が婚約し、3人が結婚。子供も2人生まれた(いわゆるプロダクションベビー)そうですよ。
[via GeekTyrant via io9]
(中川真知子)
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