『スター・ウォーズ』はあまりにも有名な傑作のため、様々な映画でネタにされていますが、『スター・ウォーズ』のパロディ映画といえば、やっぱりメル・ブルックスの『スペースボール』。
そんな『スペースボール』の『フォースの覚醒』パロディ版のポスターが公開されています。
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『スペースボール』は1987年に公開された、ビル・プルマンがハン・ソロとルーク・スカイウォーカーの合いの子のようなキャラクターを演じ、股間から伸びるライトセーバーで戦う、ほどよく下品な作品。『SW』を見ていない人でも、おバカなSFとして楽しめるので人気があります。
io9が紹介した、ジョシュア・バディッチさんの作品をご覧ください。
女版C3POのトッド・マトリックスとコーム作戦
チューバッカ役のバーフとミレニアムファルコン役のイーグル5号
ダースベイダー役のダーク・ヘルメットとメイドロボからの『猿の惑星』
なんだか見覚えがあると言う人も多いでしょう。それもそのはず、これはミニマルなアートで有名なオリー・モスさんが2010年に描いた『スター・ウォーズ』のポスターがもとになっているデザインなのです。
元ネタ
当てはめただけのフレーズなのに「シュワルツの覚醒」がジワジワときて思わず笑ってしまいます。
バティッチさんは「素晴らしい映画とアートコミュニティのアイコン的作品に敬意を表すると同時に、それらの際立った部分を使ってポスターを作りたかった」のだそうです。
ちなみに、オリジナルのポスター制作者であるモスさんはこのパロディを喜んでいるのだとか。
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人々がアートにどんなリアクションを取ろうと、それは自由です。プリントされたものを買おうと、自分でプリントしようと、自分の作品に取り入れようと。パロディをされてもアーティストの収入にはなりませんが、それは作品がそれだけ愛されたという証です。人が作品を愛してくれて、そしてリアクションを取ってくれた......これは喜ぶべきことなんです。
5年前にポスター制作の発注を受けた際、自分は『スター・ウォーズ』の全てを感じられるけれど、それっぽく見えないものを作ることがゴールでした。『スター・ウォーズ』のアートの豊富な歴史から少し外れるようなものを作ろうとしたのです。しかし、だからといって自分の作品が特別ユニークかといえば、それは違います。
私はジェイソン・マンやノーマ・バーの錯視、ポール・ランドやソール・バスの大胆な構図、ダン・マッカーシーやダン・デンジャーの喚情的な背景を参考にしています。こういった素晴らしい作品から得たものを使い、新しく人々を驚かせられる作品作りを心がけたのです。結果として、パロディにされるほど広まりました。多くの人々から盗んだものがなかったら、得られなかった栄光です。
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モスさんはパロディが作られたことを喜んでいるみたいです。しかし、作品そのものはそんなに好きではないようで......。
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だからと言って特に好きとは言えません。それは自分の作品の嫌な部分ばかりが目に入ったからです。修正できるなら、修正したいと思っている部分ですね。しかし、これはパロディ映画のためのパロディポスターですから。コンセプトとしては強いですよね。
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『スター・ウォーズ』、『スペースボール』、モスさんのアート、そして『フォースの覚醒』。全ての素材がいいからこそ、真面目なのに面白いポスターに仕上がっているのでしょう。
ちなみに、バディッチさんのパロディアートはNakatomi Incで販売中とのことです。
ソース:io9
(中川真知子)
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