1:トランプは大統領就任後、①メキシコの壁をメキシコの負担で建設させる(メキシコ大統領がこれに合意できなければ首脳会談は意味がないと発言し、メキシコ大統領が逆に自ら訪米中止を発表)、②イスラム7か国国民の入国中止を発表した。これらは米国自体に被害を与える問題であり、トランプの資質に厳しい評価が行われている。

2: 他方驚くことに、トランプ米大統領が出した中東・アフリカ7カ国から入

国を禁止する大統領令の是非に関し、ロイター通信が全米50州で実施した世

論調査で49%の人が賛成し、反対の41%を上回っていることが分かった。

3:この結果はある意味理解できる流れである。

 大統領選挙の首席選挙参謀は徹底して「アメリカ第一主義」を標榜してきた。広義の国益ではなく、感情に訴える「アメリカ第一主義」だ。

 正義なんかはどうでもいい。危険なイスラム系の人を入国させないとの論は

解りやすい。それが、「4