米国民主党予備選11日ニューハンプシャー州で実施。サンダース僅差で勝利
開票100% サンダース勝利。
サンダース25.7%、ブティジェッジ24.4%、クロブシャー19.8%、ウォーレン9.2%、バイデン8.4%、
B:評価
・選挙前世論調査のほぼ予測通りになった。やや意外はクロブシャーの善戦であるが、ニューハンプシャー州での候補者演説会のパーフォーマンスは彼女が最高だったとの評価がある。
・まず、この結果はサンダーズ陣営にとっては大満足であろう・
今次選挙は(1)従来通り、金融界・大企業と連携するグループ(ブティジェッジ、クロブシャー、バイデン)対(2)福祉重視―左派、進歩派、等と呼ばれるーするグループ、サンダーズ、ウォーレンでもある。
中道派、ブティジェッジ、クロブシャー、バイデンの総計は52,5%である。他方、福祉派サンダーズ、ウォーレン合計は35.5である。しかし中道派は三名
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安倍ファンの心理の奥に米国の政治は民主主義に基づいていると信じているふしがあります。というのは、何かと言えば、彼らは米国の政治では選挙が行われ、選挙をしない中国の政治は非民主的だと言っています。それだけで終われば、可愛いものだけど、米国と連れ立って中国の独裁体制を倒す意気込みが見え隠れするので「おいおい大丈夫か?」と心配せざるを得ません。
米国の政治を細かく観察すると、怖い右翼がしっかり、米国権力の上部構造を占めているのが分かるのです。フランクリン・ルーズベルトが反ファシストで米国民の圧倒的支持を得ていた時期に於いては米の怖い右翼は影を潜めていましたが、トルーマンになると、右翼が堂々と表に出て来て、その後、マッカーシズムと言われる赤狩り旋風が巻き上がったのです。更にその後は、反省も無く政治は恐い右翼がマネッジメントしているのです。この右翼の上部構造が左の進歩主義者たるサンダースにどう対処するのか?は私みたいなウオッチャーにとって興味が尽きることは無いのです。
民主主義でない証拠がもう一つあります。大統領選挙の投票数の計算はコンピューターが行うことになっており、計算が正しいかどうかは後で検証することは出来ないということなんです。先日、米下院議員の一人がこのコンピューター計算のブラックボックス化を憲法違反だと批判しているのです。でも、米国のメデイアは今や支配層のプロパガンダ機関と成り下がっていますから、下院議員の批判は黙殺状態になっています。トランプが大統領選挙が終わった後、「俺が負けたら、コンピューターのせいだ」とうそぶきましたが、そのインチキの事情をトランプは知っているのでしょう。
私は米国の大統領選は茶番だと思っているのですが、皆さんはどう受け止めていらっしゃるんでしょう。
民主党に対する共和党のトランプ大統領は、経済を主体とした国家構想を信念としておられる。自ずから、歴代の大統領がイデオロギーを根幹としているが、下記の通り、トランプ大統領は、イデオロギーのにおいが薄いといえる。
①日本から中国に移っているが、米国の製造業が平等でない不当な手段で衰退したとみている。
②同盟国に対する米国の義務という考え方がなく、守ってあげているから、費用は当該国が負担せよという考え方である。
③国家が企業に過剰な補助金を支出したり、企業を支配したりするのは、正当な競争を阻害する。
④知的財産を侵害したり、技術移転を強要するのは、「ウインウイン」の経済原則に反する。
トランプ氏が従来の共和党の伝統的立場を一切考慮せず、自己信念をを実現しようとしており、民主党の候補者も一つにまとまるというより、個々の候補者が自己主張に注力しており、分裂傾向になっている。トランプ氏のやり方に民主党が影響を受け、候補者をまとめられないと、左翼系が力を伸ばすことになるのでしょう。トランプ氏だけでなく、産業界も、若者たちが、様々な面で苦しい立場にあり、その不満が爆発することが一番怖がっているのでしょう。民主党の活路は社会で不満を抱いている人たちが、若者を巻き込んでいけば社会、選挙が大きなエネルギーを呼び込み、予想外の結果をもたらすかもしれない。米国の良さは、既成概念を打破し、想定できない新しい選択をすることではないか。
>>2
サンダースさんみたいな左翼系が力を得て堂々と公衆の面前でスピーチすることは前回の大統領選までは無かったのです。米国は変わりつつあると私は観ていて、その傾向を歓迎しているのですが、貴殿は米国の左翼系の盛り上がりを恐れているように見えますが、そうでしょうか。もしそうなら、何故、左翼系を恐れるのか教えて下さいな。