■現れた政界再編への動き
2023年度、今年の政界は年初から「解散総選挙」「政界再編」で揺れ、それが晩秋の今になっても続いている。
昨年末、岸田首相はテレビ出演したその場で、「増税前に選挙があると思う」と発言した。それで、今年の通常国会はその冒頭から、解散に関する噂で持ちきりとなった。
何でまた解散総選挙なのか。一昨年十月末、総選挙で圧勝をしたばかり、向こう三年間選挙をしなくてもよい
「黄金の三年」を手に入れながら、何で今解散なのか。しかも、情勢はよくない。選挙で勝つための第一条件、景気の見通しは、吉どころか凶と出ている。
そうした中、人々の口の端に上りはじめたのが「政界再編」だった。
麻生氏が超党派で台湾行きを敢行した。「米中新冷戦」の真っ只中、自民党副総裁の台湾行きは穏やかでない
。それも、「超党派」の意味は何か。それから幾らも経たず、今度は、前原氏がこれまた超党派で同じ台湾行きを行った。
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「よみ人知らず」氏が何方であるか孫崎さんが明かさないのは、読者が先入観/偏見を排して「語られていること」自体を読み取るための配慮である。
私自身は、何方か分かっている「よみ人知らず」氏に対して特に先入観/偏見はない。だが、日本人の多くはそうでないのだろう。
過去の言動が現在の言動への評価に響いてしまうから、名前を明かせないという状況。だが一方では、過去のデタラメな言動がいくら表沙汰になっても、現在の言動にマイナス評価が殆ど下されずに済んでしまう輩もいる。現時、その代表格の一人はコイケ都知事だろう。嘘八百の「カイロ大学首席卒業」学歴を絶大な武器にして政治家となり、出世を果たし、何時しか目出度くDSの子飼いに「抜擢」され、売国奴まっしぐらだ。
至極真っ当な「よみ人知らず」氏が、その「過去」によって評価され難い一方、滅茶苦茶な学歴詐称含め、凡そ「真っ当」から懸離れたコイケが、その「過去」を暴かれても、尚もヌケヌケと都知事でいられる...元朝日記者、佐藤章氏曰く、「実際のところ、学歴など(職務遂行能力に)関係ない。だが、『超一流のカイロ大学を首席で卒業』―この偽りの学歴を武器に政界でのし上がっていったのは事実だ。こんなことが罷り通っていいのか?! 日本社会に正義はないのか?!」―更に言えば、そうして大きな政治力を手にしたコイケが やってきたのは、売国/亡国政治そのものだ。
それでも尚、仮に「よみ人知らず」氏が選挙に打って出ても勝つことはなく、他方、コイケは次も楽勝―これが現実だ。
21世紀になっても、薄々にしろ「悪い」と分かっていながら、「そういう流れになってるから」と手を出してしまう日本人である。
> だが...対中対決戦はそれとは訳が違う...国のあり方をその根本から変えなければ、それはあり得ない。
そうあって欲しいが、日本人なら「そういう流れになってるから」と簡単に「そっちに転んでしまう」のでないか。そうして日本の「東のウクライナ」化も あっけなく達成される。
> この米覇権を相手に...重要なのは...闘いの主体を立てることではないかと思う。主体は、もちろん日本の国民自身だ...非米脱覇権自主の新しい日本への道に進むようにしていくことではないかと思う。
これは「日本の国民自身」の大勢が躊躇うことなく-
「よみ人知らず」氏:○
コイケ:✖
と判断を下せるか否かに懸かってくるが、見通しは暗い。
>>2
オブジェクション!あなたの語りに賛成できません。
〇日本は自衛隊を持っている。専守防衛の自衛隊です。それ以外の形容詞が付く自衛隊は憲法違反です。
〇敗戦したと言って主権をも放棄させられた安保は廃棄すべきで、第二次大戦で戦死した日本兵士に対して礼を失している。これこそ大罪ですぞ。
〇現行憲法に自衛隊の保持についての規定がなくとも国連憲章で自衛隊は認められている。余談だが、深刻な問題は主権を放棄させられた安保の決定的な大矛盾について日本国民が現憲法を議論する過程で気付くのを米国が恐れていることです。この構造をあなたは知ってますか?浅薄な頭では分からないでしょうね。
〇日本の政界再編が米国により米国のインテレストに准ずるために行われていることこそが問題だとこの筆者は指摘しているのです。これが今日のポイントです。あなたは今日の課題に徹する文脈と哲学について全く分かってない。そのことについても自覚もしてない。恥ずかしいと思いませんか?
>>6
<安保の決定的な大矛盾について日本国民が現憲法を議論する過程で気づくのを米国が恐れている>
「米国が恐れているから、憲法改正の議論をするのを「護憲」の人たちが議論をさせないようにしている」と解釈できる。
おかしな筋の通らない理屈です。「浅薄な頭」はお返しします。恥ずかしいというより、頭がおかしくなっていませんか。
>>7
自衛隊の指揮権は米国が握っていること。これは厳然たるものです。
憲法の文言を独立国として日本人が書き変えようとすれば、指揮権が誰に帰属するか明記せねばならぬのです。当然、今の日本の植民地同然性が明るみに出るのです。
馬鹿な日本の国民には分からないだろうが、自衛隊の将校らは気付くでしょう。ヤンキーの命令で死地に赴く訳には行かないのですから。
>主体は、もちろん日本の国民自身だ。何よりも、日本国民自身が米覇権崩壊の歴史的現実を直視し、日本の政治が非米「保守」か親米「改革」かの闘いに止まることなく、非米脱覇権自主の新しい日本への道に進むようにしていくことではないかと思う。
私はこの論者の問題意識に完全に賛同する。「非米脱覇権自主」とは、別の言い方をするなら、世界の多極化を踏まえた国際社会での身の処し方であろう。
アメリカ帝国ら西側によるご都合主義的ルールに基づく秩序を打ち破るあらたな世界の関係性が構築されつつある。
そのためには、パックスアメリカーナの総括が大前提となるはずだ。日本は、アメリカ帝国の属国政治の総決算をするべきなのだ。
そのような澎湃と湧き上がる広範な言論活動により、アメリカ帝国覇権の何がどうダメか?日本はアメリカ帝国に追従して、どれほどの国益を毀損し、愚行を強いられたのか?
それを自問し、反省し、総括するべきなのだ。同じ過ちを延々と繰り返すことは許されない。
思い起こせば、ベトナム戦争からイラク戦争、9・11、テロとの戦い、アフガニスタン侵攻、ウクライナでの代理戦争、中東での政権転覆に向けた暗殺や謀略、ハマス・イスラエル戦争等など、一貫してアメリカ帝国は世界中に戦争の火種を付け続け、当事者として破壊と殺戮を繰り返してきた。
アメリカ帝国の悪辣さを総括するための素材、事実は数限りなくある。それでも、まだアメリカ帝国バンザイ!アメリカ帝国守って下さい、では、それは道徳的頽廃にして知的怠慢だと考えるのである。
と、ここまで辛辣に書いた理由は、このような総括が一切、日本の主流権威筋メディアが支配する言論空間にはないことに対する怒りがあるからである。
主流権威筋メディアを鵜呑みにするB層は、ディズニーランドで遊び戯れ、アメコミヒーローの中にアメリカ帝国の強さと正義を見て、ひれ伏し賛美するのである。そして、日々洗脳が強化されていく。
そのような日本のあり様に心底ウンザリしている。
アメリカ帝国に追従する愚行を総括するという課題おいて、有益な素材はつい最近も発生している。
ウクライナでの対ロシア代理戦争である。
ウクライナ敗北は確定した。Moon of Alabamaの11月14日付記事を引用する。
「それは終わった。ウクライナとその背後にいる大国は戦争に負けた。
ロシア軍は現在、前線全体に沿って精査攻撃を行っている。ウクライナの地元防衛線が破綻するのは時間の問題だが、彼らは突破して新たな陣地を張るだろう。そこから漏れ出た水滴は小川となり、川になり、洪水となってウクライナ軍を完全撤退に追い込むだろう。
ウクライナ政府とその支援者はまだそれを阻止できる。
しかし、それには現場の事実を認める必要がある。
もっと若いウクライナ人に徴兵されて死ぬよう求めるのは、その反対だ。」
ウクライナ応援団は、ウクライナ敗北を認め、ウクライナ人の若者達の命を救うべきだ、ということだと、私は解釈した。
ウクライナ国内や西側において、ゼレンスキーの「クビ」に関する論議は始まっている。
https://simplicius76.substack.com/p/wild-day-as-the-ukrainian-game-of
https://www.dailymail.co.uk/debate/article-12738547/PETER-HITCHENS-fiercest-critics-agree-time-make-peace-Ukraine.html
https://www.pravda.com.ua/news/2023/11/13/7428589/
この場でも、ウクライナ応援団は散見された。
日本中にウクライナ応援団は未だに溢れかえっている。だが、彼らのしたことは、ウクライナ人の無益な死の増大を煽っただけであった。
ピーター・ヒッチンズという人は 、デーリーメール紙に次のように書いた。「私の最も厳しい批評家たちも今では同意しています - ウクライナで和平を結ぶ時が来たのです」
「ウクライナ紛争は常に不必要なものだった。それはウクライナとウクライナ人に害を与えただけだ。」
「私は、もし彼や他の人々が8か月前、あるいはそれ以前にもっと賢明な見方をしていれば、現在亡くなっているか重傷を負っている多くの若者たちは無傷で生きていただろうと私は言いたい。」
私も全く同じ思いだ。
そして、この結末は最初からわかっていた。
にも関わらず、蒙昧なウクライナ応援団は、大義なきウクライナの戦争をレジスタンスとカンチガイして、ウクライナ人の死と離反を煽りつづけたのである。
愚かこの上ない。
そして、これもアメリカ帝国への追従、西側のルールによる秩序の典型的末路である。
アメリカ帝国への追従という罪を総括し、同じ過ちを繰り返さないことが、道義的にウクライナ応援団には問われている、と言いたい。
だからこそ、アメリカ帝国追従を総括することが、日本にとって、道義的頽廃と知的怠慢から抜け出し、新たな世界の潮流に相応しい主体となるために必要な課題だと考えるのである。
>>それにハマス・イスラエル戦争まで、二正面、三正面作戦に直面させられ、
>>たまらず、
>>自分は「米中協議」に一時的に逃げ込みながら、
>>日本に対しては対中対決戦の継続を要求するなど
記事の筆者は、もう少しここの分析が必要だったようにおもう。
1、
「アラブ連盟・イスラム協力機構」(リヤドで11日おこなわれた)では、あまり実効性のない決議がなされたが、
「イスラエルやその同盟国への石油禁輸」
「一部アラブ連盟加盟国がイスラエルとの間で維持している経済・外交関係の停止」
はもりこまれず、もちろんハマスへの支持ももりこまれなかった。
イランのライシは今回リヤドで会議に参加し、イスラム諸国の結束をアピールしたが、
結果的にはハマスをアラブ諸国が見捨てることを事実上容認せざるを得なかった。
想像だが、中共やロシアはハマス擁護に動かなかった。
この結果、イスラエルは今後はあまり障害なくハマスを完全に殲滅するだろう。そしてこれからは、
ハマスがいかに卑劣なことをやっていたかというニュースがかなり出てくるのではないか。
いまサウジとイスラエルとの国交樹立は一時的に頓挫しているが、しばらくたつと、また、以前と同じように再開されるだろう。
そうすると、米国が露宇戦争と「ハマス・イスラエル戦争まで、二正面、三正面作戦に直面させられ」という
分析はちょっと甘いのではないか。
なぜ「アラブ連盟・イスラム協力機構」がハマス支持で結束できないのかという分析が必要であろう。
2、
この筆者は、そもそもバイデン政権における米中関係を、
バイデン自身がどうみているのか分析していない。
また、それを岸田がどうみているのかを分析していない。
また「逃げ込」むというと米国が一方的に得をしているみたいだが、
中共にとってはどうなのかという分析もない。
そして、この米中関係のもとでの日米関係、日中関係という分析もない。
百田新党も政界再編も、このあたりとダイレクトに関係あるとおもうのだが。
1、2、の点は、現時点ならば、国際情勢を分析する最重要ポイントだとおもうが、
ここが甘いような分析は、正直、たいしたことがないとおもう。
>>9
そうです。総括が大事です。日本人には主権が何と米国によりゆるされてないのです。馬鹿な日本人は総括する能力を米国から取り返そうともしないのです。そして意味のない分析をしてお茶を濁しているだけなのです。
>>10
この筆者のポイントはよく分かりますね。
とにかく、中露イランアラブは米帝の衰滅を視野に入れて持久戦で臨むでしょう。メデイアが流すデータの分析で結論出すことは出来ません。歴史の流れを嗅ぎ取ることが不可欠です。
ところで百田新党は何を狙っているのでしょうか?折角ですから教えて下さい。
>6
フレディさんの自衛隊の説明に賛成です。
今、自公維新国民民主などが躍起になって憲法改正をしようと目論んでいますが、自衛隊明記、合区の解消など屁理屈を紛れ込ませて真の目的は緊急事態条項を憲法に入れる事だそうです。
そうなれば議員延長などで選挙も無くなり、すぐにでも日本は米国と一部の日本大企業の為の戦争になるのではないでしょうか。
>>13
御賛成のご投稿を得て私嬉しいです。