「2020年五輪 8日共同「東京に決定 56年ぶり2度目の開催」、私は心から祝福したい。オリンピックは素晴らしい。より高い水準を目指し競う。それを東京で実施できるって素晴らしいことでないか。」
これが私のツイッターである。
本来国民の多くがもろ手を挙げて賛成していいはずのものであるが、ひっかかるものがあった。東電福島原発の事故の処理が全く収束しておらず、事態は一段と悪化している事態が明らかになっている。
これに対する安倍首相の対応が酷すぎる。
(1)朝日新聞2013年9月8日(日)
「汚染水「現在も将来も問題ない」 プレゼンで安倍首相」
安倍首相は7日午前2020年夏季五輪の招致演説で、東京電力福島第一原発の汚染水漏れについて「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」と強調した。その後の質疑で国際オリンピック委員会委員から根拠を
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孫崎さんは汚染水問題について自分の信じていることを絶対的な真実と考え、阿部首相を嘘つきと決めつけているが、ご自分の科学的な専門知識や、根拠となる科学的データについては一切触れていない。したがって孫崎説の妥当性を吾人が判断することはできない。
バランスをとるために、あるフォーラムで東大で社会学を研究している、外国の学者が次のように書いているので参考に示します。(彼は科学者ではないので専門家が発表している論文を基に判断していると付記しています。)要点は、福島原発から流れ込んだ放射能物質を含む水の量は太平洋全体の海水量に対してごく微量であり、また、米国が太平洋で過去に行った水爆実験の際に放出された放射能物質の累積値に対して、福島での放射能物質の流出が今後40年間続いても、その累積値は前者の0.1%程度であろうという、科学者の計算値を示しており、汚染水についてヒステリックに懸念するのは非科学的ではないこという主張です。
The bottom-line: scientists in the field have repeatedly stated that there is no reason for panic or hysteria. Writing in the New Scientist, Buesseler said that the north Pacific contains an estimated 100,000 terbecquerals (TBq) of cesium-137 from H-bomb testing in the 1960s, so the fallout from Fukushima is adding only a small fraction of that. Total discharges from the Sellafield nuclear plant in the UK released 39,000 TBq over 40 years. How much exactly is Fukushima putting into the ocean? Jota Kanda of Tokyo University of Marine Science and Technology estimates about 0.3 TBq of radioactive materials leaking into the ocean from the Fukushima plant each month. Should this steady stream continue over the next 40 years (unlikely), Fukushima will directly contribute 144 TBq or 0.1% more.
Paul J. Scalise, PhD
JSPS Research Fellow
The Institute of Social Science
The University of Tokyo
別に自国の問題について外国人の考えを必要以上に貴重品として扱うつもりはないが、要は素人なら、具体的、客観的、科学的な諸説を調べた上で、自説を纏めるべきであり、それをしないで、軽々に自国の首相を嘘つき呼ばわりすることは、全く自虐的なおかしな傾向ですね。
お早うございます。朝、パソコンを開くと、真っ先に孫崎さんのつぶやきを見ます。
孫崎さんの「日本を疑うニュースの論点」とフィフィさんの「おかしいことを「おかしい」と言えない日本という社会へ」の2冊、同時に買いました。
オリンピック東京決定については、孫崎さんと同じ感想です。それから、政府もマスコミも、原発汚染水、消費税、TPPなどの政治に対する国民の関心をそらすために、東京オリンピックを最大限利用するでしょう。みんなでお祝いしているのに、なぜ冷や水を浴びせるように、政府批判ばかりするのだ!という雰囲気が作られるだろうと危惧しています。
なぜ日本では「あたりまえのこと」が言えないのか。そもそもまともなことをメディアで発信するとタブー視される、日本ってどうなんでしょう。北朝鮮や中国などのメディア規制された国を引き合いに出して、表現の自由を誇っているこの国が、表向きには表現の自由に寛容なように見せて、結局タブーでがんじがらめ。実は社会に問題提起することすら、はばかれる社会だなんて、言論を抑えられる国よりタチが悪いじゃないですか。(フィフィさんの本より)
原発事故発生時、汚染水を封じ込めるのに、5,000億円の対策費がかかることが報道されたが、どの程度の封じ込め対策が施されたか、詳細不明になっている。当時は、国が負担するのか、東電負担なのか、キャッチボールしてうやむやになってしまったように記憶しています。対策も一時的対策に終わったのではないか。今回は500億円などと少ない金額であり、当時の金額算定と数字があまりにもかけ離れています。
今回の安倍総理の言葉、行動はオリンピック招致としての対策にしか見えないが、原発汚染水垂れ流しを完全に封じ込めるという、国際社会に向けた宣言であり、わが国の汚染水対策が東電から国に全面的に移管されたことは、喜ばしい。しかし、税金を投入するのに責任を取る人が独りもいない不思議な国であることは否定できない。
嘘と詭弁になるかは、安倍総理のこれからの言葉と行動であり、国際公約は大変重い。こらからは国内の心もとないマスコミでなく、真実を追究しようとする世界のマスコミが相手であり、安倍総理も心を引き締めざるを得ないでしょう。ご自身が逃げ道、退路をたったのであるが、自民党の責任はたいへん重い。
汚染水の漏れをいかに止めるか、安倍総理の今後を注視していきたい。
孫崎さんのご意見に賛同します。ドイツの有力週刊誌 der Spiegel 電子版 はトップ記事で、「汚染水のドラマはまだ何十年も続く」との見出しで問題の深刻さを報じています。(同時に別の記事でオリンピック2020開催決定も報じました)
その記事の中で、アメリカ合衆国原子力規制委員会前会長 の Dale Klein 氏の意見を報じています。同氏は 「何度も東電の人と話しているが東電には問題解決できない。東電は何も知らないし、何もできない、何の計画もない。ただすみませんすみませんと言っているだけだ。日本は近々外国のエキスパートに助けを求めることになるだろう。それでも問題解決には何十年かかるだろう」と言っています。凍土の壁にも疑問があるようです。
oldjapさん、私も安倍首相の発言は無責任だと思いますよ。彼は、”Let me assure you. Situation is under control. It has never done and wil never do any damage to Tokyo."と述べましたが、少なくとも現状では、”Situation is not under control, yet. It may not have caused any serious damage to Tokyo since 3.11, but we will promise you that we will keep on working on this issue."くらいしか言えないのではないでしょうか?あなたの意見は、放射性物質が太平洋に拡散した場合の話ですよね。少なくとも福島原発周辺の海域は安心して海に入ることができ、近海の魚は安心して食べられるのでしょうか?「東京は大丈夫」という意味だどしても、under control であると assure することなんてできないでしょう。
>>7
「あなたの意見」と仰るが、もしかしたらあなたは私が紹介した外国人の意見(その基礎を成している科学的分析は東大の理系の先生がおこなったもの)を指摘しているのではありませんか?私は件の外国人の意見を取りまとめて日本語で紹介しただけで私の意見は述べておりません。付近でとれる魚を食べられるかどうか、私には解りませんし、安部総理の発言も魚を食べても安全とは言っておりません。彼が言った言葉は、オリンピックを東京でやることが安全かどうかについて、安全であるし、政府はそれを保証すると言っているだけです。オリンピックに来た選手や観光客、応援団の諸氏が魚を食べるかどうかはわかりません。いずれにしても、総理が何と言おうが、次の大地震で東京が被害を被らないとは保証できないし、またそれがいつ起こるかも予想できません。にもかかわらず、「安全である」と総理が言うのは、「多分安全でしょう、安全であることを祈ります」と解釈するのが常識です。もちろん、under control であると assure するとは、その程度のことです。どんな人間にもそれ以上のことは言えません。すべては、原子力発電所の設計に使用された規模以上の「想定外」の規模の地震が起きたことが事の始まりであり、「(想定した条件内では)原発は安全である」と専門家が地震以前に言っていた言葉も正しい意見なのです。もし万が一、オリンピック開催中に東京で関東地震以上の直下型地震が起きれば、総理の約束など、吹っ飛んでしまいますが、それは総理が嘘を言ったことにはならないと考えるのが常識でしょうね。ところで近海の魚や、福島の野菜も全く問題なくたべられるでしょうね。
私が言いたかったのは、原発という科学的、技術的な問題を論じるのに、孫崎氏の議論にはほとんど科学的、技術的な判断材料が示されていないという点です。具体的な意見ではありません。
oldjapさん、あなたはご自分の思いに近いから学者の意見を取り上げたのですよね。それに安倍さんの発言に同調するのも、あなたは将来原発は継続すべきだと思っているか少なくとも廃止すべきではないと思っている。違いますか?それに、安倍さんの発言はそんな軽いものではないと思いますよ。彼自身が、「多分安全でしょう、安全であることを祈ります」と思って発言したとしたらとんでもないことですし、そのように解釈するのが常識とするのはあまりに強引です。それとも日本的な解釈ですか。少なくとも英語圏の人々にはそのように受け取られませんよ。「絶対大丈夫です。首相の私が保証するから。」という意味ですよ。それに、嘘を言ってはいけませんよ。原発推進者の皆さんは反対を唱える方々を「何万年に1回の確率でしか起こりえない事故の可能性を論じるのは馬鹿げている」と嘲笑し、相手にしていませんでしたよ。ところが3.11後は、「このようなときに原発反対を唱えることは容易だが、原発の必要性を訴える我々は勇気がある」とアホなことを言っていました。「想定外」とは、「誰にも責任がありません」と同じに聞こえます。
細かい話はともかく、以前から疑問に思うことがあるのですが、いくら保守層にとって都合がいいとはいえ、安倍、麻生を首長とすることに日本のエスタブリシュメントは納得できるのですか。どう見ても多くの岐路に立たされている先進国のトップとして知性や教養に欠くと思うのですが。
oldjap さんへ
科学者を何か勘違いされているのではありませんか。基本的には、誰でも科学する心があって物事を観察して本質を洞察することであって、絶対的な科学者などありません。かえって科学を職業にしている人は、御用学者などと芳しくない冠言葉がつく場合もあるのです。あなたが絶対的信頼を寄せる科学者を否定するものではありませんが、全面的に正しく、孫崎さんが科学的でないということは、あまりにも一方的考え方ではありませんか。