「舟を編む」が日本アカデミー賞の作品賞などを獲得した。
「第37回日本アカデミー賞の授賞式が7日、東京都内のホテルであり、各 部門の最優秀賞が発表された。辞書の編集に取り組む人々を描いた群像劇「舟を編む」が作品賞のほか、監督(石井裕也さん)、主演男優(松田龍平さん)など6部門で受賞を果たした。」
「舟を編む」が最高傑作と評価された。
心から祝福したい。
概要は次のように紹介されている。
「玄武書房」に勤める変人編集部員・馬締光也が、新しく刊行する辞書『大渡海』の編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられ、個性豊かな編集者たちが辞書の世界に没頭していく姿を描いた作品。「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味でこの書名が付いている。」
この映画は我々の生き方に問いかけをしている。
どこの組織にも花形とみられる組織がある。
一冊の辞書をつくるのにゆう
コメント
コメントを書く若者に対し、自分で直接物事を見て、自分が考え、自分が判断する力を養ってほしいという気持ちが、ひしひしと伝わってきます。問いかけるような、判断を求めるようなご投稿に対しての直接的反応は薄く、判断のしやすい話題性のあるものに対して大きく反応する、当たり前といえば当たり前であるが、何か物足りないのでしょう。
最近の大学生の読書時間は、4割の学生が0時間、平均で26.9分という読書離れが指摘されている。情報を吸収する時間とか勉強時間が少なくなっているのではないが、「自己を学ぶ、他人を学ぶ、人生を学ぶ読書思索時間」が少ないのは、少し気にかかることです。今、NHKのラジオ朗読を聞きながらコメントしていますが、橋本治氏の生きる喜び「にしん」であるが、日常生活を説明的解説的日記風にした短編小説のようである。私には、老成した「如是なる生活」を垣間見るような気がして、複雑な気持ちがしています。平和な日本の象徴的な小説なのであろうか。若者は、何か変なバランス感覚の中で安住しているのでしょうか。安定した心の中から今ある壁(体制を含め)を突き破るようなたくましく生きる情熱を期待しているのですが。
若い人にはある種の諦観というか、自分を取り巻く環境が変わっていくのは仕方ないことだという感覚があるのではないかと思います。自分がなんとか状況を変えていくのだという意識は乏しく、「生物は変わるべくして変わる」という同語反復が哲学が今西哲学だったかな?というより、すとんと心のどこかにはまっていて受け入れているというか、もう時間は巻き戻らないし、それでいいと思っている節がありますね。それでいいんです。同じ時間がずっと続くことなんてないですよ。
ただ熱い心はあると思いますよ。厚い現実の壁があって、うつむいてしまうことも多いと思いますが、これからどんなことが起こっていくんだろうという期待も少しあるんです。だから運命の糸は手放さない。ぎゅっと握って離さないんです。そんな感じです。それでいいですか?