米政府による個人情報収集活動を暴露した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者の未公表の機密資料に基づいた書籍が、日本を含む世界各国で発売された。

 この事件について言えることは次の点である。

(1)日本も盗聴の対象になっている。

(2)盗聴になった国では、独首相、仏大統領、ブラジル大統領がオバマ大統領直接を含め公に抗議を行っている。日本政府は官房長官などが「米国に照会している」等述べるにとどまっている。つまり容認である。

(3)NSA盗聴の最大はサーバーからピックアップすることにある。従ってドイツ、EU諸国は米国経由でないサーバー利用の対策を検討している。日本はない。

 実は対日盗聴は昔から行われてきている。これも容認してきている。

 中国やロシアのスパイは大騒動するが、米国については何も言えない。それが日本だ。

 過去の歴史を『日本の情報と外交』から引用する。