安倍政権は今、北朝鮮の拉致問題にひたすら突き進んでいる。
拉致問題は人道問題である。国民の支持をうけやすい。それはその通りである。
しかし、物事には常に他の問題との比較がある。
北朝鮮情勢を考えてみよう。
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北朝鮮は金正恩体制になって極めて不安定に推移している。金正日の死去後、金正恩体制への移行期に支えてくれた人物のほとんどをを殺害ないし失脚させてきている。
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政権が不安定な中、北朝鮮は極端な冒険主義的安全保障政策を実施する可能性がある。
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その代表はミサイル開発と核兵器開発である
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米国は③の情勢を懸念し、米中韓で圧力をかけてきた。特に過去は中国は北朝鮮に遠慮する姿勢を示していたが、周近平体制で、北朝鮮の横暴を許さない姿勢を強めてきた。
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北朝鮮がミサイル開発と核兵器開発を行って最も困る国は日本である。従って日本が④に協力することは極めて自然な選択である。
コメント
コメントを書く私は、安倍政権の外交は、勿論、悪い意味ですけど、結構バランスが取れていると見ています。会計の仕訳で見れば良く分かります。借方と貸方はそれぞれ運用と調達に言い換えることが出来ます。米国の圧力によって余儀なく行うものを運用と見なし、安倍内閣の抱く情念の発露するものを調達と見ました。その結果、次のバランスシートが得られます。
運用 調達
TPP加入 靖国神社参拝
集団的自衛権 極東裁判無効
尖閣国有化
北朝鮮との独自外交
上記から分かるのは、安倍内閣の内面性です。TPP加入と集団的自衛権という米国にとって計り知れないほど大きなFAVORを与えるのだから、上記運用面に記載されていることは自由にさせてもらいますよというバランス感覚です。
安倍首相が選挙中しきりに言っていた取り戻すというのは上記の調達欄記載の項目です。安倍首相たちが長いこと抱き続けた「恨」とも呼べるものです。
北朝鮮との独自外交は米国や中国や韓国の不快感を引き起こすものですが、安倍首相たちは元々核武装論者たちでもありますから、聞く耳を持たないと私は判断してます。
申し訳ありません。訂正一つ。三つ目のパラグラフの二行目から三行目の運用面は調達面の間違いです。
北朝鮮が核開発をやめるなどありえませんよ。
やめればバカです。
その後カダフィと同様破滅への道をたどるでしょう。
キムジョンウンという男にはいろんなレッテルを貼ることが
できますが、すくなくともバカでないように思えます。
リアリストです。
わたしがキムジョンウンの立場であってもも核開発はやめません。
けっして。
米国本土を射程におさめるミサイルの開発に全力をあげるでしょう。
その配備ができたときにのみ米国を変えることができ、ことによれば
カーターがまたやってきて朝鮮半島に平和がくるのかも。
わたしは北朝鮮といえども対米国の枠組みのなかではかれらの味方
なのです。
孫崎さんともあろうかたがあれほどふだん米国に手厳しいのに
なぜ対北朝鮮のばあい無条件で「わたし米国の味方です」となる
のかわからない。
いいわすれましたが、米国の敵意をうける小国が米国という国にたいして
通じる言語は核兵器だけです。
外務省にいらした孫崎さんならそのあたりのリアリズムは
おわかりでしょうに。
北朝鮮が核を持つことに脅威を一番強く感じているのが韓国であり、次は核保有国の脅威というよりエゴでもあるが米国、中国、ロシアである。核廃絶を目指す被爆国日本は、北が核を持てば脅威であることを口実にして、核保有を目指していると、米国は見ているし、中国、ロシアも同じでしょう。同盟国と言っても、本来日本は信頼されておらず、米国の矛盾が、財政問題と中国の台頭で日本対応がくるっていると見るべきなのではないか。今のように米国をけしかけるような安倍流外交のやり方は、日本が世界の紛争混乱の根源になりかねない。
PL紳士さん
今回の日朝の接触は、安倍氏の側が人気とり目的で水面下で北朝鮮に
持ちかけたものであって、けっして困った北朝鮮が日本に泣きついて
来たのではありませんよ。
それは確実です。
安倍の息がかかったマスコミがただしく報道しないだけです。
テレビで評論家やら大学教授などが、北の真意は、などと頓珍漢を
やっていますがお笑いです。
北はいつだって日本のカネが欲しいだけです。
だから北はいつだって本気ですよ。
これまでは日本が本気でなかっただけです。
拉致被害者などどうでもよく北に強硬な態度をとれば政治家の人気は
上がりました。
安倍などそのおかげで首相になったようなものです。
だから拉致被害者が大勢還れないのはある意味日本の世論のせいです。
さすがに10年以上がたち対北強硬策の限界がはっきりしてきたので
こちらから動いたのでしょう。
人気がとにかく欲しいし。
蓮池透氏は対北交渉で日本はすくなくとも4回北をだました、と
いっておられましたが、当時の安倍は被害者をとりもどすことなどには
まったく本気ではなかったでしょう。
ほんとうに安倍って男は政治家ですね。
わるい意味で。
おそらく今回水面下で北との接触をはかった日本側の人物はまず
日本側の本気をいぶかる北に、日本は本気だ。もう2度とだました
り約束を破ったりしないと頭を下げて約束したのでは。
>>10
貴方の言う「日本は本気だ」、との推論はつまり何人かの拉致被害者を日本に取戻し、その見返りに北朝鮮にFullfredgeの戦後賠償を与える覚悟が本気と言う事ですか?もしそうであればこれ程素晴らしい話はないですね。日本は実際道義的にそうすべきだし、その見返りにアメリカから疎まれたとしても結構じゃないですか。日本から金をもぎり取った北朝鮮は決して日本に核ミサイルを撃ち込むことはしないでしょう、金ずるを失うバカはいませんから。これで双方がWin-winの関係になる訳ですね。でも、もしちゃんとした覚悟も無しに中途半端な事したら北朝鮮からもアメリカからも蔑まされる事になりますがね。あ、違いますか?
わたしは今でも日本自体に北朝鮮の脅威がこれっぽっちもある
とは思っていません。
かの国にとって日本は潜在的な打ち出の小槌ですから。
ですが米軍の極東戦略に組み込まれている以上ゼロでもありません。
ですが限りなくゼロにする方法があります。
国交樹立、大使館相互開設、そしてカネの支払いを長期ODA方式で
やることです。
これで北のキンタマをつかむことができます。(下品でごめんなさい)
始めから入らないカネが入らないのは割り切ることができます。
現にいま北はそうしています。
ですが、なべに入ったと思っているカネが支払われないのは耐えられ
ません。
貧乏人にはけっして。
それを10年前にやっておけば拉致被害者などとっくにかえっています。
尖閣は日本のものだ、くらい言ってもふしぎじゃない。
うまくすれば竹島は日本のものだ、くらい言いますよ。
これを北にいわれたら韓国は衝撃でしょうが。
ただ、日本はこれまで北朝鮮とは交渉において「信用できない国」とのレッテルを
貼られていますから、(行動対行動とやたら北がいうのは日本の繰りかえされた
約束やぶりのせいです)最後の1円を日本が支払いおえるまで、最後のひとりを
還さない、くらいのことはいうかもしれません。
交渉はかんたんではないかもしれません。
でも安倍はやるしかない。
やってもらうしかない。
なるほど、「国交樹立、大使館相互開設、そしてカネの支払いを長期ODA方式でやること」か。でもそれを10年前にやってなかった(ま、やれる状況じゃなかった)。それどころか、日本はこれまで北朝鮮に約束破りを(4回も)繰り返し「信用できない国」とのレッテルを貼られてしまった、か。今となっては日本は完全にあの若造指導者に何とか玉を握られ拉致被害者と言う人質を取られ「行動対行動」とかの原則を振りかざされてアメリカや韓国の顔色を伺い嫌味を言われながらも北朝鮮の小出しの成果に対してうじうじと制裁を解除しなけりゃならなくなった訳か。「でも安倍はやるしかない」か、いっその事首相は降りてもらって、拉致担当副首相かなんかでずーっとやってもらったら。日本も最終的には本格的に国交を樹立して南北統一した中立国家の樹立に貢献すべきなんだろうが、6か国協議参加国との協調も難しいしね、中国も韓国も経済ベースで動き出したし、ロシアもアメリカもウクライナ問題で一触即発だしね。何時になったら拉致被害者は全員無事に戻れんでしょうかね。