今、朝日新聞の報道についての批判が続いている。
この問題は、朝日新聞社の2件に限らない、メディアが抱える問題全体を包括する深刻な問題を抱えている。
それは特定の記事に対する報道が、当事者や関係者の発言を一方的にほうずるだけで、その検証を行うという事がほとんどなされていない。従ってかかる間違いは起こるし、一方的な発言をそのまま報じるという点では、ほぼ毎日起こっていることである。
この点に関して9月12日 YAHOOニュースは田中 良紹 氏( ジャーナリスト)の「ウラを取らない日本のメディア体質」を掲載しているので、転載する。
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朝日新聞社の二つの「誤報」が問題になっている。一つは東京電力福島原子力発電所の吉田昌郎所長(故人)の政府事故調に対する「調書」をスクープした記事、もう一つはいわゆる「従軍慰安婦」問題で虚偽
コメント
コメントを書く裏を取らない報道姿勢が問題というと、特定秘密保護法との関連で論議しないと、体制側の発表することしか報道できないことになりかねない。問題の本質がすり替わっています。税金で職務を遂行する政治家、官僚が多くの情報を独占するから問題なのです。その情報を得ようとすれば、国家秘密でなくても政府が国家秘密とすれば、マスコミは手も足も出ません。その上、裏を取れと言われれば、マスコミの取材のあり方がかなり限定されてしまいます。政府にうまく乗せられているような気がしますが、どんなものでしょうか。秘密を独占するところに問題ありというべきでしょう。
吉田調書の記事で「誤報」と資格者がバッシングしているのは、見出しに「命令に反し」と書いてあったためだが、本文を読めば、所長が「どこに待機するか」を明確に指示しなかったことが原因と判る。
数百ページに及ぶ、吉田調書の中では極めて小さな問題であり、取るに足らない「重箱の隅」ともいえることではないか。見出しが過激だったからこそ、官邸がNHK・読売・産経を呼び寄せ、反朝日作戦を練ったのだろう。
そんなことより、政府が隠蔽していた「吉田調書」の存在を報じた功績の方が遙かに大きいのではないか。
鬼の首を取ったように、朝日バッシングをするメディアは、ジャーナリズムの本質を忘れているのではないか。
従軍慰安婦問題について、誤報だったと発表した朝日は、むしろ勇気ある行動をとったとみている。発表すれば大きなリスクがあることはわかっていたはずなのだから。過ちは誰でもある。わかった時点でお詫びと訂正報告をする勇気こそが最も大事なことでないだろうか。朝日はそう考えたからこそリスクをおかしてまでも誤報だったと発表したのではないだろうか。ただ、お詫びの仕方が稚拙だったということかもしれない。政治家なんかしょっちゅう全く平気で嘘ばかりついている。人のことなど言えたものでない。吉田調書については、m.mさんのいうとおり、非常に重要な退避場所を指示するということに意思疎通が欠けていたといえるし、隠蔽されていた吉田調書を引っ張り出した朝日の功績は大きい。ただ、裏をとらないのであれば、単なる事実の報道に徹すればよかっただけの話である。裏も取らずに断定記事を書いては絶対いけない。書くのであれば、疑問符の形で、いろんな状況を読者に判断させる記事にすればよかったのかもしれない。
「アメリカの新聞と日本の新聞を比べると、。。。。新聞社は有能な記者を集めなければ経営に影響が出る」というフレーズには私は賛同しません。
米国のメデイアは巨大資本が完全所有して記事内容も巨大資本に都合よく脚色されているのです。それが実情ですよ。スクープ記事でも巨大資本に不利益になるのは削除され、そういう傾向の記者は解雇されるのです。米国メデイア界は正義心ある書き手には地獄です。中東やウクライナ情勢について米国メデイアは裏を取るなんてさらさらなく平気で嘘を報道しています。
正直言って、朝日の白旗には大いに失望しました。もっと頑張って欲しかった。今時、この政権下、体制に不都合な記事を書くなんてことはアッパレなことだと思います。
フレディ タンさんのおっしゃるとおりです。
子供ではないのだから自分がこうすれば相手はどうでるか
計算しなくてはいけない。
朝日の今回の行動は独りよがりもいいところ。
あほかいな、としか。
事態はわたしがこうなるだろうと予想したとおりにすすんでる。
朝日は自分を撃ちたくてしかたない右翼ジャーナリズムや
リビジョニストの機関銃に自分から弾を装塡してやった。
いいとも勝手にハチの巣になるがいい。
朝日の罪は、朝日の誤報=慰安婦の否定、売春婦がいただけ、と
主張する連中に望外の贈り物を贈ったこと。
いいともつぶれたければ勝手につぶれるがよい。