戦後、米軍基地を最も具体的な形で米国に提示したのは重光葵です。
私の『戦後史の正体』から・記載します
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「一九五五年七月二一日、アリソン大使はダレス長官に機密あつかいの電報を送り、重光から私的かつ非公式なレベルで安保改訂についての具体的な提案が出されたことを報告した。
重光の提案した内容は、このアリソン電報と提案を要約してその利点と問題点を説明した国務省内のメモによって知ることができる。
① 米国地上軍を六年以内に撤退させるための過渡的諸取り決め
(米側コメント:緊急時に米軍を送り戻す権利を維持すること)
② 米国海空軍の撤退時期についての相互的取り決め、ただし、遅くとも地上軍の撤退完了から六年以内
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そして、重光外務大
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今考えるとよく理解できるが、2009年の習近平副主席天皇会見事件を思い出す。
小沢幹事長が政府を通じ中国の要請に基づき、宮内庁に会見設定を要請したが、時の宮内庁羽毛田長官が猛烈に反対を表明した出来事があった。次の中国主席が約束されており、日本と中国の経済関係を見れば、それなりの厚遇をするのは、中国に対する友好関係の証であると思っていたが、マスコミは自民党と一緒になって、三か月ルールで、中国の横暴、小沢幹事長の強引なやり方を一斉に非難した。小沢氏の中国大規模使節団派遣など、米国にとって屈辱的な状況が続き、皇室も加勢したような、小沢氏と習近平主席に対する中国たたきは異常であった。皇室が表立って米国に加勢した出来事ととらえています。
昭和天皇は人間ですから米駐留軍を近衛兵として使いたい、そして、そのようにお動きになられたと私は推測してます。とても理解できる行為です。憲法に違反する行為に違いありませんけど、国民が実相を知ることにより民主主義が深化すると思うのです。そういった人間らしさも記述してほしかったと思います。
そもそもマッカーサーの占領政策は次の二つに要約されると私は考えています。
1.天皇家の財産の国有化。三井、岩崎、安田、住友等の財産を没収する。
2.統治機構は温存。
上記1、はロシア革命の処断と略同じです。昭和天皇におかれましては失うものがないと思うんですけど、日本に革命が起これば、これは恐怖です。天皇家の伝統的な統治哲学は平家と源氏を戦わせ君臨するということです。革命軍と米軍を戦わせ君臨する、そんなお気持ちだったんでしょう。
日米関係の今のずぶずぶ状態の基盤に昭和天皇の恐怖があったと思います。真の愛国者重光外相の企図には環境が悪すぎたと思います。
>>2
「米駐留軍を近衛兵として使いたい、とても理解できる行為です」。「憲法違反だけれど、民主主義が深化する」。
敗戦国の皇室が、戦勝国の兵を親兵とする。米国が作った憲法に違反することによって、国民主権の民主主義が深化する。今回のコメントよく理解できません。何か心に混乱が起きているのではありませんか。
>>3
どうもコメント有難うございます。私が表現したかったのは昭和天皇も一人の人間だったということです。戦後は象徴として神格化され国民から敬われる存在になられたけれど、実際は人間として法的には想定外の政治的行為をなさっている。そういった人間性が今回の実録に記述されれば、国民と昭和天皇の親近感が増し、民主主義の深化に寄与するのじゃないかと思うのです。
イギリス王室とかオランダ王室が持っている民衆に開かれたものを皇室にも期待しているわけです。イギリス国王が固定資産税が高いのでなんとかならんかみたいなボヤキがタブロイド紙に書かれたりしているわけです。
それと昭和天皇にはロシア革命は鮮烈な印象を与えています。米占領軍が真っ先にやってきて日本での革命が遠のきほっとされたと書かれた記述を読んだことがあります。昭和天皇の立場に立てば当然の心理だと私は思います。
私の表現が飛躍しすぎて誤解を招いたようです。私の真意は上記の通りなんです。