1:日本の報道機関の本質について

ファクラーNYタイムズ紙東京支局長の指摘、『崖っぷち国家 日本の決断』より

ファクラー「特にマスコミは。霞が関の省庁と密着している傾向がありありです。大手新聞を見ると、右や左の政治的な立場と関係なく、省庁かたの情報でほとんど同じように書いています。省庁の発表通りに書くのです。従ってどの新聞も同じ内容です。プレスブリーフをそのまま書いている感じです。

 夜7時のNHKニュースをみていると端的にわかるのですが、いつも当局た権力者が“動いて”います。「安倍首相は今日、何をしたか。警察は今日、誰々を逮捕したか。検察は誰々を調べたか」そういう繰り返しばかりです。

 政府が見ようとしない問題、取り上げない問題を、なぜもっと報道しないのか。そういう積極的なジャーナリズムが少ないのです。なにか全て、政府のその日の動きだけを報じているようです。そういう意味では、