孫崎享のつぶやき
地方自治体が、講演の演題に「軍事力にたよらない貢献を」の削除を求め、芸大が「海道東征」を演奏する時代に。
日本は戦争したい国になったのか、
今、地方公共団体や、準公的機関で大きな変化が起こっている。
「第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」として、憲法を守るという立場は公務員の基本である。
しかし、地方の公の施設を使って「憲法を守る」集会が行いにくくなっている。
同じような現象は様々な地域で起こっている。
私関連の話。
私は、ある地域で講演を行う予定である。
演題は「国際社会で果たす日本の役割―軍事力によらない貢献こそ」というものである。主催者の要請であった。
この主催者側は、地方のある機関の後援を依頼していた。
地方のある機関から、演題にクレームが来ました。
「軍事力によらない貢献こそ」を削除して欲しいというものである。
「軍事力によらない貢献こそ」はある意味、日本の戦後の国是のようなものであった。
結局、主催者
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コメント
コメントを書く> 信じられない動きである。
先日のデビット・ケイ氏も見抜いている通り-特定秘密保護法や政府の言論介入のために厳しい勧告が出ると予想されるが、それがイヤだから調査を拒んだと思われる。あまりに幼稚な政府だ-
となれば、件の講演を潰しにかかったのは この政府がいかにもやりそうなことです。
問題は、それにあっさり白旗揚げてしまう側にあると思います。国民自らが第二次大戦を総括したためしがないと こうなってしまうのでしょう。
「一時の安全のために自由を放棄する者は、おそらく結局はどちらも得られない」
学習効果の無い国には こんな教訓も馬耳東風です。
地方自治体の行動指針は、「長い物には巻かれろ」或いは「触らぬ神にはたたりなし」という精神のように見えるが、一体「軍事大国化への道」はすでに長いものとして認知されてしまっているのだろうか?この伝で進んでいくと、「一億総懺悔」の再来は間近かもしれないと感じるのだが、それまでに幸運にも私はこの世からおさらばできているのだろうか?或いは、覇権を米国に取られた英国が実は米国を操ったように、東南アジアにおける中心勢力であることが継続できなくなった日本は、中国をおだてて操るかのごとく後世の史家に言われる賢い行動はできないものだろうか? ほぼ72翁 馬骨
こういう現象は「流れ」が始まると蔓延する日本人に特有な絶望的因子に基づくもので今は始まったばかりですからなかなか治まらないと私は思っています。
「日本の国家が成立してから日本人には”個”という概念が無くなってしまっている」という命題を提唱した作家が文豪大仏次郎です。その後、多数の文化人類学者がたちがその正しさを証明しました。
大仏次郎は明治維新直後、政府が方針を打ち出しただけで「廃仏稀釈」の運動が瞬く間に全国に拡がり付和雷同して村人たちは村のお寺の仏像を近在の河原や海岸に打ち捨てたのです。彼らは何故捨てたのか?彼らはその罪深さを全く考えもしなかったのです。昨日までお参りしていた仏像を皆で担いで打ち捨てたのです。
個人で物事を考える習性、いや遺伝子と言った方が正しい、そういうものはこの島国の土着民には無いのです。明治維新の文明開化でキリスト教文化がはいって来ても原始的集団行動、原始的集団心理は旺盛で、村を捨て都会人になっても個に生きる人生観の持ち主に対する異端視は衰えることなく益々盛んになっています。最近の国会議員の動向を見ても、個の無さを裏付けているではないですか。
海の向こうの米国では大統領候補に名乗り出たドナルド・トランプは「ロシアと理性を以って話し合いする」と言っただけで異端視され始めました。彼はもし共和党が追放するなら、INDEPENDENTで大統領に立候補すると言っています。あっぱれな男です。こんな人間は日本になかなか出てこない。
とにかく、国内では個の無い原始的集団心理のままの国民ですから安倍氏たちは国民統治で成功しています。しかし、彼らの内外政策は有害なものばかりですから、将来性は皆無です。対外的には強い中国、賢く実力あるロシア、難解で不可解至極の中東ですから、ネオコン・シオニズムの流れに沿う日本外交は行き詰まっています。このままでは安倍氏のヒステリーが起こるでしょう。ヒステリーが起これば日本は自滅です。この現象が起こる前に退陣させねばなりません。これが喫緊の課題です。良い方法を考えましょう。付和雷同の民族ですから、ちょっと流れが変われば退陣はあっという間に起こります。
米国は強国であり、「米国に従属していれば、怖いものなし」が、根強く、この国を支配しています。
「中国のような後進国など、米国と一体的に行動すれば、相手にならない」と、無知なるがゆえに、楽観的に考えているのです。米国が中国と争っているのは、シーレインの問題であり、米国が不利だと判断すれば、前線基地を後退させてしまう。絶対勝てない戦いはしないのです。米国を頼りにしていて、米国が引き揚げてしまえば、日本が単独、孤立してしまう。
客観的判断が、的確にできないと、国力差が1:10の米国に戦いを挑んだ愚かな行動が再現する危険性が、現実的に起きうるといえます。我々高齢者にとってはどうでもいいようなことであるが、子供たちの時代を考えると、何故、皆が声を上げないかと、哀れさが募ります。歴史に学ばず、「なるようになるさ」という楽観的な声が聞こえるようです。
>>3
>>3
ほぼ同感ですが、喫緊の課題をどうやって解決するか?このまま我々はネズミのままで猫の思うままになってしまうのでしょうか?私はトランプが天晴れとは思いませんので悪しからず。馬骨
憲法99条に、罰則が規定されていないことが、公務員たちに憲法無視をさせている原因である。
憲法制定時には、「義務」と明記してあれば、それを犯す人間など想定できなかったのだろうが、現在の公務員にとってムン法無視など日常茶飯事なのだ。
昔の公務員は、市民の公僕だったが、現在の公務員は、仕事などしなくても自分たちだけは一生安心して生活できる優雅な職場に過ぎない。
今さら罰則を決めようとしても、不届き者公務員が「嫌だ」と言うだけで立法することは適わない。
正に、世界に冠たる無責任国家になってしまった。
>>5
コメントいただき有難うございます。トランプに関しては毀誉褒貶が酷いですね。西側のメデイアは悪口ばかりです。私も彼の女癖は如何なものかと思っています。ところが、ロシアのメデイアは彼を好感している向きがあるのです。米国の支配層が宣伝しているプーチン=ヒトラーという等式をトランプは否定しているようなところがあってロシアのメデイアはそこを評価しているようです。私は親ロシアですから、ついついトランプに甘くなります。悪しからず。