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リノベ会社広報が「リノベらしくない自宅」をつくったら?(たまプラーザ)|リノベストーリー
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リノベ会社広報が「リノベらしくない自宅」をつくったら?(たまプラーザ)|リノベストーリー

2017-06-27 07:30
    結婚や出産といったライフステージが変わるタイミングは、暮らし方を考え直すきっかけになりやすい時期。リノベーション会社EcoDecoで広報として働く天井理絵さんは、妊娠をきっかけに家を買うことを決意したという。

    以前ROOMIEで取材をさせていただいたリノベーション会社で働く方のお宅ということで、もちろん期待しつつ伺ったのだが、そのお宅は期待の数段上をいくものだった。

    造作の収納や天井照明、キッチン、風呂、扉の取手やドアの見た目ひとつとっても、細部までこだわり抜かれている印象を与えるクオリティの高さ。かつ、とても落ち着いて過ごせる空間で、理絵さんと旦那さん、お子さんの3人は、実に楽しそうに暮らしていた。その秘密を天井さんにうかがってみた。

    リノベーションまでの経緯を教えてください

    天井理絵さん

    家を買おうと決めたのは、妊娠がきっかけでした。この家に住んで、今3年ほどですが、家を探すにあたっては、夫が子供の頃に暮らしていた住まいよりも広い80㎡以上あることと、ルーフトップやL型などの広いバルコニーがあること、あとは予算を元に探しました。逆に、場所にはあまりこだわらなかったです。

    最終的には、このたまプラーザの物件に決めました。おなかが大きいタイミングだったので、たくさん見て回るのは大変でしたが、内見をはじめて3日目でいい物件に出会えたのでラッキーでしたね。

    具体的に、どうやってリノベーションをしたんですか?

    リビング

    EcoDecoでは、設計は社内外の設計士から選ぶことができるので、学生時代のアルバイト先の先輩であるジェネラルクリエーションの中野靖彦さんにデザインをお願いしました。

    設計にあたっては、中野さんの腕を信じていたのもあり、そんなに細かな要望を出しませんでした。唯一伝えた設計のイメージは「リノベっぽくない家にしたい」ということ。わたし自身仕事や雑誌で、“いかにもリノベーションらしい”、コンクリートや木を使った家を見過ぎているというのもあり……。

    窓には半透明のサッシが

    そこから中野さんの方で検討してもらい、設計のイメージとして雑誌を持ってきてくれたのですが、その雰囲気がすごくイメージに近くて。なので、そこからはあまり細かいことは伝えずに、ほぼお任せしました。デザインの打ち合わせは、結局3回しかしていないですね。

    強いて言うなら、やりたくないことは伝えるようにしましたね。たとえば「カーテンは使いたくない、でも全面ブラインドもいやだ」というのを伝えたところ、半透明のサッシを提案してもらいました。

    完成までに苦労したことは?

    バルコニーに上がる階段は、植物の陳列棚に

    購入から引き渡しまで6か月ほどでしたが、いちばん大変だったのは、設計がある程度まとまってから減額をしていく段階でしょうか。でも、自分はなぜこれをやりたいのかと、ひとつひとつ突き詰めていくと、自ずと要不要の判断はできるなと思いました。

    たとえば、わが家では当初無垢材で幅広のフローリングを考えていました。幅広はただ見た目が好きだったからなのですが、無垢材であることはよくよく考えるとそんなに大事じゃないなと。なので、幅広であることだけは決めて、無垢材は諦めました。

    リサーチをしていろいろな家を見たりしていると「いいな!」と思う要素ってたくさんあると思うんですよね。まずはそうやって希望のデザインを集めて、でもそれを全部拾い始めるときりがないし大変になってしまうので、そのなかで取捨選択をしていくことが大切だと思いますね。

    キッチン

    わが家はそうでもなかったんですが、一般的には旦那さんのこだわりが強いと、苦労されているところが多い印象があります(笑)。わが家の場合、旦那さんは「1部屋もらえて、リビングにハンモックが吊るせれば、後は全部任せるよ」というスタンスだったので、結構好きにやらせてもらいました。

    たとえば、本当はキッチン横に石の柱を立てる予定で、設計士さんも旦那さんもすごく気に入っていたのですが、予算の都合上私がばっさりと切らせてもらいました(笑)。結局、設計+工事費用で、つくり付け家具も入れて、1,200万円くらいで完成しましたね。

    奥には寝室と収納。左壁のレンガはDIYしたもの

    寝室

    あとは、予算的にも、つくりきってもらわないで半分DIYをする計画だったのですが、直前にばたばたしたこともあって苦労しましたね。子どもが生まれるタイミングがあったので、スケジュール的に間に合うのか? というのも心配しました……(笑)。寝室側の部屋はスケルトン状態で引き渡してもらって、壁と床を旦那さんがすべてやろうとしてくれたのですけど、引っ越しまで時間がないこともあり……かなり急ピッチの作業でした。

    引っ越し直前の数日は、まだ電気もガスも通ってない真冬の部屋に、泊まり込んで塗ってくれました…。

    この家で暮らして、生活は変わりましたか?


    バスルーム

    前は、23区内の50㎡程度の賃貸だったのに対し、いまは神奈川の駅からも少し離れた郊外というのもあって、いわゆる郊外型の暮らし方へ完全に変わりましたね。もともと2人とも運転しないタイプなので、なくてもいいだろうと思っていた車も、結局引っ越しから3ヶ月くらいで必要性にかられて購入しました。

    いまでは、週末になったら郊外のショッピングセンターに買い物に行ったり、ホームセンターにDIYグッズを見に行ったりと、完全に郊外のライフスタイルを満喫しています。

    ルーフバルコニーを使った庭をつくったり、家の中のDIYも続けているので、ホームセンターに行くとつい時間を忘れていろいろ見ちゃいますね。2人目の子どもが生まれたところなので、これからもっと生活は変わっていくと思います。

    編集部ノート

    EcoDecoの広報として働く天井さんだからこそ、さぞかしこだわり尽くしたのかと思いきや、基本は設計士さんにお任せだったというのは驚いた。とはいえ、編集部員やカメラマン含め「なんて素敵な部屋なんだ……!」と声を上げてしまうほど、オリジナリティあふれるすばらしいお宅。2人目のお子さんが生まれ、つぎはどんな形にアップグレードされていくのだろうか。今後の暮らしに合わせて、家がどう変わっていくかが楽しみになった。

    Photographed by Natsuki Kuroda

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2017/06/385744/
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