2017年もたくさんのモノや味、カルチャーと出会い、気に入ったものを購入してきた。そんな中から、これは自信を持ってみんなに普及したい! ものをテーマで区切り4回にわたってご紹介。今回は「カルチャー」編。
展覧会「新海誠展」 by 野田
Tatsuya Sasakiさん(@tatsuya07)がシェアした投稿 – 12月 12, 2017 at 11:16午後 PST
興収的にも「次の宮崎駿」と呼ばれる新海誠の展示。国立新美術館で泣いている人を見たのは初めてだった。特に素晴らしかったのが、美術や小物設定に並んだ、新海のある言葉。「健やかに生きたいなら、自分が今いる環境を好きになるしかない」。確かに、自分の街や暮らし、持っているモノや景色が好きな人にとって、世界は随分優しいものだ。
ニルヴァーナ『NEVER MIND』 by 尾田
自分が担当しているメディア「FUZE」でこのニルヴァーナの記事を企画したのは、してやったり感があった。最初、日本のレーベルにアルバム『NEVER MIND』の音源とアーティスト写真のプレスキットがきた時、“なんか薄汚い、売れなさそうなのがきたな……”という反応で、ロック雑誌の編集者の反応も軒並み鈍かったという逸話(笑)。そのあと、とてつもないビッグセールスを本国アメリカであげ、みんなの態度が豹変して……という顛末記がSNS時代には起こり得ないある種のファンタジーとして楽しく読める。しかし、ニルヴァーナって、本当に不思議なバンドだよね。聴く度に発見があって何故か風化しない。
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コントマンシップ・カジャラ『裸の王様』 by 緑川
ラーメンズの小林賢太郎さんが作・演出・出演を手がけて、“コントマンシップにのっとり、良質なコントを提供”するコント集団・カジャラ。ラーメンズの大ファンとしては、毎回楽しみすぎて禿げそう。ストーリー、動き、テンポ、巧妙に仕込まれた笑い!どんどんチケットが取りづらくなっているから、そのくらい人気が高まっているのだなと思う。コントを愛するメンバーによる精度の高いコント、新年に#3が開催されるぜひご覧あれ。#1も最高。
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小説『高架線』 by 武田
2017年ベスト国内小説は、滝口悠生の本作。代々退去者が新たな入居者を連れてくる「紹介制」を敷くことで、安い賃料で経営されているアパート・かたばみ荘とその歴代住民をめぐるささやかな事件や物語が、なぜここまで心地よいものなのか。その解答はハッキリとまだわからないが、自分自身で文章を書きたくなる小説、という忘れかけていた楽しさを思い出させてくれた。
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『バチェラー・ジャパン』 by 鈴木
今年、20代で構成される飲み会で必ず出てきたキーワードが「久保さん」。その久保さんとは、Amazonプライムビデオ『バチェラー・ジャパン シーズン1』の主人公男性のこと。内容は省くが、とにかく見た人と話したくなる内容なのだ。『あいのり』を見て感じたものと似通うが異なる、ワクワクする感覚を、毎回与え続けてくる番組だ。「鶴愛佳の強さ」「モリモリの追い上げ」「久保さんの優しさ」など、とにかく話す内容がありすぎて困る、今年最大のヒットコンテンツだった。来春に公開されるシーズン2も期待したい。
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