そんないまだから改めて注目したいのは、英国クラシックを現代的な視点と解釈により再構築するブランド、サイ(Scye)。
そこで、「クラフトな遊び心地」を掲げるROOMIEが、コレはワクワクする!と興奮したアイテムを定期的にご紹介していきます。
今回は、サイ マーカンタイル(Scye Mercantile)からお届け。
男性的な生地を、女性らしく
「ウルトラギャバジンPEACH+BIOマキシレングスSK」(¥33,000+tax)
女性服の代表であるスカートにつけられた、なんともオトコ心くすぐるネーミング。
それもそのはず、男性服の中でもスーツやワークウェアなどに用いられることの多い堅牢な「ギャバジン」を、生地にたっぷり使ってあるのですから。
ところが、そんな男性的な生地を使っていながらにして、このスカートから漂うのは淑女的気品以外のなにものでもありません!
「それは、コットンギャバジンに、微起毛加工とバイオ加工を施すことで滑らかな質感に仕上げているからなんです」
そう教えてくれたのは、サイ マーカンタイルのスタッフ脇坂さん。
そうか、ギャバジンとは思えない柔らかさ・しなやかさには、そんなヒミツが隠されていたのか!
独特なシルエット。その効果やいかに?
こだわりある生地に負けじと特徴的なのが、そのシルエット。まるで優雅な花びらを逆さにしたようです。
ダーツを入れることで体にピタリ沿うような腰回りと、そこから急激にフレアしたシルエットは、「華美」と「上品」のちょうど真ん中を取ったような絶妙な塩梅に。
加えて、女性らしいラインを強調する腰回りは、英国王室のコルセットさながら。そう、気分はマリーアントワネット!
これぞ「歩く姿は百合の花」!
「歩いたときに生まれる“たなびき”も、とにかく綺麗なんです!」
とのことなので、店内を数歩歩いてもらうと……
ふわっと広がるフレアがとにかく美しい……! たしかにコレは特筆すべき綺麗さ!
一瞬、あたたかな春風が吹き抜けるような幻想に襲われクラッときてしまいました……!
どんな風にスタイリングする?
「実は、これまでに何度かリリースされてきたモデルなんです。そのたびに生地やカラーリング、ちょっとしたディテールを変えつつ……」
それゆえか、カラー展開は、ネイビーとベージュの無地に加え、チェックまである幅の広さ。
脇坂さん自身は、タートルニットをタックインして、スカートの特徴的なシルエットを際立たせるスタイリングを組むことが多いそう。
一方、レングスのあるトップスをスカートにかかるように着ると、フレア部分だけが見えて、まるで別のスカートを穿いているかのように見えそうです。
ひとつのスカートで異なる見せ方を楽しめるのもまた、特徴の1つというべきでしょうね。
足元には素直にヒールを合わせてもよさそうですが、生地の男性的なキャラクターを拾うのも、ギャップが出てよさそう!
マウンテンブーツやモンキーブーツといったマスキュリンなアイテムと合わせてスタイリングしてみるのも、アリじゃないでしょうか?
「ウルトラギャバジンPEACH+BIOマキシレングスSK」(¥33,000+tax)
問い合わせ先:
Scye Mercantile (サイ マーカンタイル)
03-5414-3531
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