誰かにただいまと言う場所、仕事から帰ってひと息つく場所、はたまた寝るためだけにある場所。
人によって、答えはさまざまですよね……。
今回はそんな“家”のあり方について深く考えさせられる、ひとりの男性のお話です。
「私はホームレスです」
「私はホームレスです」
そんな題名の動画を投稿していたのは、Digital Homeless Yoheiさんというひとりの男性。
Yoheiさんにとっての家は一般的な建築してある家ではなく、住所がある家でもなく、たった一台のバン。
しかしそこには、ひとりの男性が自分らしく暮らすためのすべてが詰まっていたのです……。
なんでバンに住んでいるの?
10年前まで会社員をしていたというYoheiさん。
うつ病にかかって仕事を辞めて家を出て、トランク1つで旅をする生活が始まったのだと言います。
「だんだん、必要なものが増えてきて。サーフィンも好きなので、サーブボードも持ち歩きたくなって、車生活にしました。」(Yoheiさん)
波のいい場所に行って泊まったり現地で土地のものを食べたりと、移動生活ならではの楽しみがあるそう。
こんな「旅」をしてみたい!と思ってしまいますが、Yoheiさんにとってこれは暮らし。
私たちが毎日同じ場所にある家に帰るのと同じように、Yoheiさんは移動する家に帰っているのです。
車の中はどうなっているの?
この小さなバン一台で暮らすには、持ち物や持ち方にも工夫が必要そうですよね。
Yoheiさんの暮らしには、ただ生活するだけでなく、楽しく暮らす工夫も施されていました。
キッチンまず出てきたのが、ポップアップ式で、外で組み立てることができるキッチン。
料理が好きなYoheiさんは、このくらい高さのあるキッチン台があることで、本格的な料理も作りやすいのだと言います。
「レストランで食べたものを真似して作るのが、マイブームです。」(Yoheiさん)
これが、バンライフで作れるご飯とは思えません…!
寝室車の上には、テントハウスと呼んでいる寝室が……!!
ダブルベットのマットレスを入れていて、大人が2人寝てもゆったりと寝転がることができるそう。
窓も付いていたり、冬場もホットカーペットをつければ暖かくなるなど、気温調節もバッチリなんです。
ソーラーパネルバッテリーも積んでいて、屋根についたソーラーパネルで自家発電をしています。
災害時、必要なものは最低限ここに揃っていて移動もできる。そういう意味では、とても安心して暮らせるお家なのかもしれません。
「何かあった時に、生き残る自信はすごくあります。」(Yoheiさん)
お風呂は日本全国の温泉!
これだけ充実した設備が揃っているバンにも、さすがにお風呂はついていません。
最初は、お風呂に入るために温泉を巡っていたYoheiさんですが、だんだんと温泉の魅力にハマってしまい、今や温泉を巡るために旅をしているような時もあるのだとか……。
中でも記憶に残っている温泉は、北海道の山奥にある温泉だそう。
落石、熊、硫黄ガスの危険を乗り越えた先に出会ったのは、星が降る温泉でした。
「泉質もロケーションも最高な温泉でしたね。ガイドブックにも、地図にも載っていない超秘湯なんです。」(Yoheiさん)
温泉も食も、日本を移動していればローカルなものに出会えます。
移動生活の中で、そんな日本の魅力を堪能することもできてしまうのですね。
あなたにとって、“家”とは
この生活を5年続けてきて、辞めたいと思うことはないと、Yoheiさんは言います。
「ちょっと手狭になってきたので、次は3トントラックを買って改装したいですね。」(Yoheiさん)
通勤ラッシュが大嫌いで、今は移動した場所が家になる生活に良さを感じているというYoheiさんの暮らし方は、まるで“家”という概念を再定義してくれるものにも感じられます。
これから先、Yoheiさんの暮らしはどんな変化を遂げていくのか、今後も目が離せません……!
Digital Homeless Yohei [Youtube]
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