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「サーターアンダギー」をたべると、あの頃を思い出すんだ
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「サーターアンダギー」をたべると、あの頃を思い出すんだ

2014-08-24 12:30

    212キッチンストアでは、接客が好き、お料理が好き、キッチングッズが好きというスタッフが働いています。

    働く理由は一人一人違いますが、ひとつ共通しているのは、接客や料理を通じて生まれる「笑顔」が好きということ。そんなスタッフが思い入れのあるレシピを、エピソードと一緒に紹介します。

    第三回目は、212キッチンストア・京都店 品川 美由紀 よりお送りします。





    「似たもの親子のサーターアンダギー」

    黒糖焼餅、がじゃ豆、ゆきみし、たいも餅…どれも鹿児島の離島や沖縄の郷土菓子だ。

    その土地の方でないと馴染みのないものが多いだろうが、私が小さい頃、祖父母の家に行くとこれらは当たり前にそこにあった。

    私の母が、鹿児島と沖縄の間に位置する沖永良部島の出身だからだ。





    祖父母の家にはよく遊びに行っていた。

    そして、出されるおやつが、故郷の材料を使ったおばあちゃんお手製の郷土菓子の数々。中でも私のお気に入りは、沖永良部の特産である黒糖を使ったサーターアンダギー。

    今でこそ市販されているのをよく見かけるが、私が小さい頃はまだ珍しいお菓子だった。初めて食べた時に、「おいしい!これめっちゃ好き!!」と言ったが最後、祖父母の家を訪ねる度に用意されていた。しかも大量に。

    そんな様子に私の母は、「好き言うたからって毎回毎回こんなにたくさん用意せんでいいやん」と呆れ顔。それでもおばあちゃんは、私達が遊びに行く度にそのおやつを作ってくれていたので、母とのやりとりも毎回のように繰り広げられていた。

    そんな優しかったおばあちゃんも6年前に亡くなり、いつも食べていた郷土菓子を口にする事はなくなっていたが、ただ一つ今でもたまに口にするのがサーターアンダギー。

    母が作ってくれるのだ。一人暮らしを始めた私がたまに実家へ帰ると必ずと言っていい程用意されている。大量に。

    そんな母を見て、おばあちゃんと二人のやりとりを思い出し、似たもの親子だなぁとほっこりした気持ちになる。

    大好きだったおばあちゃんの想い出の味。いつか私も、自分の子供や孫に作ってあげよう。


    「似たもの親子のサーターアンダギー」

    【材料】約10個分

    ・卵 1個
    ・砂糖 10g
    ・黒糖(粉状のもの) 40g
    ・薄力粉 110g
    ・ベーキングパウダー 小さじ1/2
    ・サラダ油 大さじ1/2
    ・揚げ油 適量


    【作り方】

    1. 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。

    2. ボールに卵を割りほぐし、砂糖・黒糖・サラダ油を入れてよく混ぜる。

    3. 3にふるっておいた粉類を入れてゴムベラでさっくりよく混ぜる。

    4. ボールにラップをして冷蔵庫で20分~30分程寝かせる。

    5. 手に分量外の油を塗り、小さじ1強のタネを取り丸めて150℃の油で揚げる。

    6. 自然と浮いて回転し始めるので触らずに弱火でじっくり5分程揚げ、キツネ色に揚がったら完成。

    これまでの想い出レシピはこちらから。
    212 KITCHEN STORE

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2014/08/197121/
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