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末満健一が脚本・演出を務める「舞台『⼑剣乱舞』陽伝 ⽉と太陽と星々よ」​<前編・後編通し券​>のすえ咄ちゃんねるの会員限定先行の受付用URLをご案内いたします。

​※「前編」「後編」それぞれの公演の先行は9月1日~受付開始予定になりますので、追って詳細をご連絡いたします。

皆さまからのお申し込みをお待ちしております!

【日程・会場】
プレビュー公演:2026年11月10日(火) 明治座
東京公演:2026年11月11日(水)~11月29日(日) 明治座
大阪公演:2026年12月6日(日)~12月23日(水) 新歌舞伎座
東京凱旋公演:2026年12月29日(火)~12月31日(木) SGC HALL ARIAKE

【先行予約受付用URL】

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TRUMPシリーズ短篇小説「今日も生き延びましたね」
 
 月は誰にも見上げられることなく、静かに夜を照らしている。
 山の斜面に縋りつくようにして、その集落はあった。二十戸ほどだろうか。ほとんどの家はとうに屋根を失い、剥き出しになった梁を、雨と風と歳月に食ませている。人が去って三十年。或いは、それよりも長い時間が過ぎているのかもしれない。もとは畑だった土地には、名も知らぬ草が腰の高さまで生い茂っていた。石組みの井戸は塞がれることもなく、暗い口をぽっかりと開けたまま、なにかが落ちてくるのを待っている。
 家のひとつに、屋根と戸が残っていた。二十戸のうち、それだけである。蝶番の片方が外れた戸が斜めにぶら下がったまま、風のたびに戸口の枠を打っている。打つ音の間隔が、風の強さを教えていた。その先にある柱に、誰かの背丈を測ったと思われる傷が刻まれていた。横線が七本。一番下から数えて、四本目までは幅

朗読劇『黒蜥蜴』上演台本

朗読劇『黒蜥蜴』上演台本
原作:江戸川乱歩 脚本・演出:末満健一

【登場人物】
黒蜥蜴
明智小五郎

岩瀬早苗
岩瀬庄兵衛
雨宮潤一

ナイトクラブの客たち
ホテルのボーイ
明智の部下
小間使いたち
書生たち
捜査主任
売店の女将
売店の店主
黒蜥蜴の部下たち
香川
剥製人形
警官たち



序章 女盗賊と名探偵

それは観客への、死者の語りかけから始まる。
それ即ち、死してすら見目麗しき黒衣夫人である。

黒蜥蜴「(傍白)あなたたちは私をただの盗人だとお思いでしょう……確かにたくさんのものを盗んできた。宝石、絵画、彫刻、骨董、盗むのは美しいもの。人間も例外ではないわ。私は美を蒐集する。息を止めた瞬間……美しいものは一瞬で壊れてしまいそうになる。だから私は壊れる前の、刹那に閉じ込める。けれどたったひとつだけ、どうしても手に入らなかったものがあるわ。それを思い出すためにはまず初めから語

執筆集

近況報告コラムや、これまで書き溜めてきた舞台・映像作品の脚本などの読み物を掲載していきます。

著者イメージ

末満健一ブロマガ

脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー。1976年6月18日生。大阪府出身。2002年演劇ユニット「ピースピット」を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動 を行う。2012年4月からワタナベエンターテインメント関西事業部にて立ち上げられた劇団「劇団Patch」の総合演出を務めた。終末観や退廃美が特徴的な脚本・演出に独自の魅力が光る。特技はグラフィックデザイン。近年の代表作には、『COCOON 月の陰り星ひとつ』『マリーゴールド』『グランギニョル』『K』『刀剣乱舞』などがある。

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