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2026/11/05
コラム『結論未満』第11回「レジは僕を客と認めない」
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2026/11/12
コラム『結論未満』第12回「幕が開いても終わらない」
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2026/11/19
コラム『結論未満』第13回「届くもの、出てゆくもの」
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2026/11/26
コラム『結論未満』第14回「きかいじま」
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2026/12/03
コラム『結論未満』第15回「運命の饗宴」
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2026/12/10
コラム『結論未満』第16回「五十年目の家紋」
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2026/12/17
コラム『結論未満』第17回「人間関係の大晦日」
コラム『結論未満』第10回「扉が閉じるまで」
結論未満
第10回「扉が閉じるまで」
エレベーターに乗ると、僕はすぐに「閉」ボタンを押す。
後ろから乗ってくる人がいないことを確認し、目的の階を押し、続けて「閉」を押す。特に急いでいるわけではない。数秒後に重大な締切が迫っているわけでもなければ、扉の外から何者かに追われているわけでもない。
それでも押す。
エレベーターの扉は、放っておいてもそのうち閉まる。そんなことは知っている。僕が押さなくても、エレベーターは自分の仕事を忘れたりはしない。待っていれば、自動で閉まる。だが、待てない。乗った瞬間に速攻で「閉」を押す。押したのにすぐ閉まらなければ、もう一度押す。連打はしない。ボタンが壊れてしまうかもしれないし、連打したところで早く閉まるとは思っていない。ただ、一度目の意思がきちんと伝わっていないような気がして、念を押すのである。
閉めてください。先ほども申し上げましたが閉めてください、と。
エレ
コラム『結論未満』第9回「黄金の鎖を短くする」
結論未満
第9回「黄金の鎖を短くする」
一日三十分しか眠らないという人が、最近、話題になっていた。
一日三十分ほどの睡眠を十七年間続けてきたと公言し、その疑いを晴らすため、七日間にわたって生活を生配信した。三十分といえば、僕が床に就いてから、今日一日を無駄に振り返り終えるまでの時間より短い。
睡眠時間を三十分にできれば、残りの二十三時間三十分を活動に使える。
本当だとすれば、すごい。同時に、とても心配である。
僕の中で、感嘆と心配が同じ椅子を奪い合っている。
YouTubeには、睡眠を研究する学者や医師、実際に短時間睡眠を試した人、それを支持する人、疑う人など、さまざまな動画が並んでいる。眺めているうちに夜が更け、睡眠について学ぶために睡眠時間が短くなった。これでは本末転倒である。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は六時間以上を目安として、必要な睡眠時間を確保
コラム『結論未満』第8回「眠らない物語は休日の夢を見るか」
結論未満
第8回「眠らない物語は休日の夢を見るか」
僕は、休み方がわからない。
仕事の仕方なら、多少は分かる。脚本を書く。稽古をする。打ち合わせをする。締切に追われる。間に合わない気配を察知したら、さらに追い込む。長年やってきたので、手順は身体に染みついている。
しかし、休むとなると途端に分からなくなる。
そもそも、僕には本格的な休みというものがほとんどない。基本的に締切は途絶えず、ひとつを終えれば次が待っている。仕事は駅伝の襷のように渡されるが、走者はずっと僕一人である。沿道からは「少し休んだほうがいい」と声が飛んでくる。ありがたい。だが、襷は誰も受け取ってくれない。
もちろん、休憩したいと思うことはある。
そんな時、僕は今やっている仕事をいったん止める。そして、別の仕事を始める。
本人としては、これで休んだつもりである。
脚本を書いて疲れたので、別の脚本のプロットを考える。演出の資料を読
末満健一ブロマガ
脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー。1976年6月18日生。大阪府出身。2002年演劇ユニット「ピースピット」を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動 を行う。2012年4月からワタナベエンターテインメント関西事業部にて立ち上げられた劇団「劇団Patch」の総合演出を務めた。終末観や退廃美が特徴的な脚本・演出に独自の魅力が光る。特技はグラフィックデザイン。近年の代表作には、『COCOON 月の陰り星ひとつ』『マリーゴールド』『グランギニョル』『K』『刀剣乱舞』などがある。
http://www.watanabepro.co.jp/mypage/60000017/月別アーカイブ
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