ウィリアム・シェイクスピアの『ハムレット』を下敷きとし、昭和45年の大阪で生きる青年たちの青春模様を描き出す。『れみぜやん』に続く、《浪花節クラシカル》シリーズ第二弾。

近況報告コラム「東奔西走」第19回------------------------------------------5年間------------------------------------------Patch stage vol.10『羽生蓮太郎』が開幕した。 2012年に劇団Patchを立ち上げてから5年。今回をもって俺はPatchに関わらなくなる。ワタナベエンターテインメントの社長から、「大阪でなにか一緒にやりませんか？」と最初に声を掛けていただいた頃から数えると、6年近くこのプロジェクトに関わっていたことになる。スケジュールの都合で、一度、悪い芝居の山崎彬くんに公演をお任せしたことがあったが、今回はきっぱりと退くこととなった。本公演では全9公演。『OLIVER BOYS』『巌窟少年』『白浪クインテット』『破壊ランナー』『SPECTER』『幽悲伝』『磯部磯兵衛物語～浮世はつら

近況報告コラム「東奔西走」 -号外02-------------------------------------------昨日、舞台『K -MISSING KINGS-』の上演決定が発表されました。早いものでKステも4年目に突入。毎回、公演が終わる度に「来年もまた出来たらいいなあ」と話していて、4年も続けることができました。これも『K』を応援してくださる皆様のおかげです。Kステは毎年「夏」に上演していたのだけど、今回の上演は「秋」。「もしかしたら今年はKステないの？」とご心配された方もいらっしゃったかもしれません。「今年も秋にあるから大丈夫ですよ」と早く言いたかったのだけど、なかなか言えるタイミングがありませんでした。でも、それも昨日で解禁。毎年の夏は『K』の気分でいたので、夏でなくなったのは少し寂しくもありますが、物語的には鎌本の「夏がすぎてもこんな貧弱な体型から戻らなくてな」の台詞に

近況報告コラム「東奔西走」 -号外01-------------------------------------------ピースピット2017年本公演『グランギニョル』先行予約の中間報告がきた。大きなキャパシティ、原作のないオリジナル作品、新作、東京初のピースピットと、数字の読めない要素の多かった今公演であった。有難いことに《人気のTRUMPシリーズ》などと言ってもらえることも多くなったが、「どのレベルでの話なんだ」ともうひとりの自分が悪態をつく。スターウォーズやハリーポッターほどの人気はないことは明白だ。演目のチカラでどれほどの人に興味を持ってもらえるのだろうか。どれほどの人から木戸銭を頂戴し、劇場まで足を運んでもらえるというのだろうか。人気俳優をキャスティングしても、それが数字に直結するほど《興行》というものが生易しい世界ではないことは、身を持って知っている。過去、それで幾度となく痛

近況報告コラム「東奔西走」第18回------------------------------------------寿司を奮発する------------------------------------------実家にはほとんど顔を出さない。両親はふたりともまだ健在で、結構近所に住んでいるのだけど、盆か正月か、もしくは親族に不幸があったときぐらいにしか、顔を合わせるキッカケがない。顔を合わせたところで、別段話すことなどない。それでも「今のうちにもっと顔を出さねばなあ」と思わされることがある。週刊ビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画『さすらいアフロ田中』で、確かこんなエピソードがあった。親があと３０年（年数は曖昧）生きるとして、年に会う回数×３０が、残りの人生で親に会える回数だと、主人公・田中が想像するというもの。シンプルな計算式だ。そこで、自分の場合はどうだろうなと計算してみる