近況報告コラム「東奔西走」第53回 ------------------------------------------はち------------------------------------------劇団Patchが旗揚げして翌年のこと。『白浪クインテット』という作品を準備していたとき、宣伝では「旗揚げ１周年記念公演」と銘打たれていた。俺はそれを見て思ったね。「１年でもう記念しちゃうの！？」、と。
早すぎね？ そういった祝い事は、５周年、１０周年、せめて３周年と、キリのいいところでやるんじゃなかろうか？ １周年を祝ってしまったら、２周年も３周年も祝わなくちゃならない。まあ誕生日が毎年祝われることを考えると、それも別に良いことなのだろうけど、こちとら演劇生活２４周年、今の今までなんら記念したことがない。TRUMPシリーズ１０周年はいろいろやったが、あれは「祝ってもらえた」というよりも

近況報告コラム「東奔西走」第52回 ------------------------------------------闇鍋------------------------------------------自粛といっても、いろんな執筆仕事の〆切があるので暇を持て余しているわけではない。ただなんとなく、これを機にいつもと違うことにチャレンジしてみたい、という心理にもなっている。料理もそのひとつだ。ブロッコリー、チンゲン菜、とうもろこし、手羽先、ベーコン、ウインナー……近所のスーパーで、インスピレーションの赴くままに材料を買い漁り、適当に鍋にぶちこんだ。ほぼ闇鍋状態だ。これが意外なことに、なかなか旨い鍋が出来上がった。鍋のままでもそこそこ旨かったが、カレー粉があったのでそれもぶちこんだ。カレー粉のついでに、冷蔵庫にあった肉やらニンニクやらもぶちこんだ。そのあと適当にいろいろぶちこんだ。そうす

近況報告コラム「東奔西走」第５1回 ------------------------------------------肌蹴る ------------------------------------------なるべくなら人と関わらずに一生を終えたい。そんなことを常日頃から考えていた自分にとっては、この度の自粛生活はまるで苦にならない。普段の生活と、それほど変わり映えがないからだ。基本的にインドアであまり出歩かない。幸いなことに、近所のコンビニやスーパーから食料品が消えるなんてこともないし。トイレットペーパーはなかなか見当たらないが、常日頃から生活消耗品はストックしておく性質だったので、今のところ大丈夫だ。手洗いや消毒なども今回のコロナ禍以前から、稽古場でキャストやスタッフに風邪を伝染さないよう、まずは自分が風邪にならない、という心がけのもとに職業的習慣として行っていた。マスクも同様だ。