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次回配信予定

  • 2026/10/29

    コラム『結論未満』第10回「扉が閉じるまで」

  • 2026/11/05

    コラム『結論未満』第11回「レジは僕を客と認めない」

  • 2026/11/12

    コラム『結論未満』第12回「幕が開いても終わらない」

  • 2026/11/19

    コラム『結論未満』第13回「届くもの、出てゆくもの」

  • 2026/11/26

    コラム『結論未満』第14回「きかいじま」

  • 2026/12/03

    コラム『結論未満』第15回「運命の饗宴」

  • 2026/12/10

    コラム『結論未満』第16回「五十年目の家紋」

  • 2026/12/17

    コラム『結論未満』第17回「人間関係の大晦日」

結論未満
第9回「黄金の鎖を短くする」


一日三十分しか眠らないという人が、最近、話題になっていた。
一日三十分ほどの睡眠を十七年間続けてきたと公言し、その疑いを晴らすため、七日間にわたって生活を生配信した。三十分といえば、僕が床に就いてから、今日一日を無駄に振り返り終えるまでの時間より短い。
睡眠時間を三十分にできれば、残りの二十三時間三十分を活動に使える。
本当だとすれば、すごい。同時に、とても心配である。
僕の中で、感嘆と心配が同じ椅子を奪い合っている。
YouTube
には、睡眠を研究する学者や医師、実際に短時間睡眠を試した人、それを支持する人、疑う人など、さまざまな動画が並んでいる。眺めているうちに夜が更け、睡眠について学ぶために睡眠時間が短くなった。これでは本末転倒である。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は六時間以上を目安として、必要な睡眠時間を確保

結論未満
第8回「眠らない物語は休日の夢を見るか」

僕は、休み方がわからない。
仕事の仕方なら、多少は分かる。脚本を書く。稽古をする。打ち合わせをする。締切に追われる。間に合わない気配を察知したら、さらに追い込む。長年やってきたので、手順は身体に染みついている。
しかし、休むとなると途端に分からなくなる。
そもそも、僕には本格的な休みというものがほとんどない。基本的に締切は途絶えず、ひとつを終えれば次が待っている。仕事は駅伝の襷のように渡されるが、走者はずっと僕一人である。沿道からは「少し休んだほうがいい」と声が飛んでくる。ありがたい。だが、襷は誰も受け取ってくれない。
もちろん、休憩したいと思うことはある。
そんな時、僕は今やっている仕事をいったん止める。そして、別の仕事を始める。
本人としては、これで休んだつもりである。
脚本を書いて疲れたので、別の脚本のプロットを考える。演出の資料を読

結論未満
第7回「題名が決まらない」

今回のコラムの題名は、「題名が決まらない」である。
すでに決まっている。
題名が決まらないことについて書く原稿の題名だけは、書き始める前から決まっていた。ややこしいが、脚本の題名というものは、だいたいいつもこのように、こちらの都合とは関係なく決まったり、決まらなかったりする。
題名が最初に決まることもある。プロットをつくっている途中で決まることもある。脚本を最後まで書き上げてから、ようやく決まることもある。僕には、これといったお決まりの作法がない。
題名がないまま書き始めることに、特別な不安や不都合はない。ただ、題名が先に決まっていると、目的地のはっきりした旅行のような道程になる。
どこへ向かっているのか分かっている。途中で道に迷っても、戻るべき方角がある。反対に題名が決まっていない脚本は、旅行というより散歩に近い。見知らぬ道へ入り込み、気になるもの

執筆集

近況報告コラムや、これまで書き溜めてきた舞台・映像作品の脚本などの読み物を掲載していきます。

著者イメージ

末満健一ブロマガ

脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー。1976年6月18日生。大阪府出身。2002年演劇ユニット「ピースピット」を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動 を行う。2012年4月からワタナベエンターテインメント関西事業部にて立ち上げられた劇団「劇団Patch」の総合演出を務めた。終末観や退廃美が特徴的な脚本・演出に独自の魅力が光る。特技はグラフィックデザイン。近年の代表作には、『COCOON 月の陰り星ひとつ』『マリーゴールド』『グランギニョル』『K』『刀剣乱舞』などがある。

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