第466号 2023.4.18発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…男系固執派にとっては真実なんかどうだっていいのだ。真実だろうが虚偽だろうが関係なく、マウントさえ取れればいいのだ。本当はそれだけが目的で、皇位の安定的継承なんか、別に望んでもいないのだ。だが、男系派の唯一のプランである旧宮家系国民男子の皇籍取得は絶対に実現不可能である。そして、旧宮家案を推して皇統を危機に晒した主犯・竹田恒泰が、日本史上最大最悪の「宮さま詐欺師」として記憶されることになるのは、もう確実である。今の若い人の中には、「宮さま詐欺」といってもピンとこない人もいるだろうから、ここで説明しておこう。
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…夫が4億2000万円の業務上横領の疑いで東京地検特捜部に逮捕された三浦瑠麗氏の独白が、このたび『文藝春秋』2023年5月号に掲載されていた。独白はいきなりノロケから入り、いかに夫が私にやさしい人なのか、夫婦でつらいことを乗り越えてきたのかという「夫婦ポエム」で話は押し切られていく。結局、事件については何一つ説明しておらず、ふてぶてしさと腹黒さだけが後味として残り、三浦瑠麗という人間の卑怯さがよくわかるものだった。バカバカしすぎて爆笑した部分が多かった独白、少し紹介しよう。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…飲食店独自の決まりはアリ?ナシ?よしりん企画に押し寄せるデジタル化の影響、抵抗感はなかった?ガーシーのことだけ批判するマスコミをどう思う?『大東亜論』の再開は叶わぬ望み?岸田首相の襲撃事件と安倍元首相の襲撃事件はどこが違う?ウクライナの兵士たちの間で精子の冷凍保存が流行っているのをどう思う?『謝ったら死ぬ病』というのは結局「プライドを傷つけた相手に負けを認めたくないから損害を与えてやれ」という事?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第495回「戦後最大の宮さま詐欺」
2. しゃべらせてクリ!・第422回「選挙戦2023! ぽっくんにまかせてクリたらすごいぶぁい!の巻【前編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第289回「三浦瑠麗の独白120分を読んでみた」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第495回「戦後最大の宮さま詐欺」「論破祭り」の快進撃は、もう止まらない。
もはや男系固執派の論客は誰もが精神的に追い詰められつつあり、その様子もまた手に取るようにわかるから、面白くてたまらない。
なぜ「論破祭り」がそこまで効果的なのかというと、それは参加する全員がひとりひとり、自分の言葉で書いているからだ。
男系固執派など自称保守派の者たちもSNSで意見を発信しているが、必ずみんな判で押したような、何かのお手本をコピペした文章になっているから、いくら頭数だけ多くても全然効果を感じない。
しかし論破祭りでは、ひとりひとりが違っているから、全くリアルな人間の数とその意思を感じる。
そこが決定的な違いで、これが批判される側にとっては相当のプレッシャーになる。倉山満などもかなり嫌がっていて、ダメージを受けている様子が丸見えだ。
今まで男系派が言いたい放題できたのは、単に双系派がおとなしくしていたためで、ただ図に乗ってどんどんのさばっていただけだった。
そこでいざ双系派の公論戦士が沈黙を破ったら、男系派はたちまち何も意味のあることが言えなくなってしまったのだ。
いまや男系派は反論にもならないことを叫びまくって防戦に努めるか、あるいは沈黙するしかなくなっている。
同じ土俵に上がってみたら論破祭りの公論戦士の方がはるかに強く、人数も多くて、周りからもそれが良識だと見えているのだ。
これはいわば「良識のデモ」のようなものだ。
従来の街中でのデモは、シュプレヒコールで全員ひとつの言葉しか言えないから、たとえ多彩な人々が集まっていたとしても、単色のひとかたまりの集団にしか見えないところが弱点だった。
しかし幸いにもツイッターでは、ひとりひとりの意見を見ることができる。これだと全体としての統一感がありながらも、それを主張する言葉のニュアンスがそれぞれ違い、ひとりひとりの異なる個性や切り口が見える。これは大きな利点であり、通常のデモよりも効果を上げられるのではないか。
そしてこれが実際に非常に効果的であるからこそ、男系派は論破祭りをものすごく嫌がっているのだ。
これはあくまでも議論なのだから、嫌なら片っ端から論破し返せばいいだけのことだ。そもそも、ロジック自体にはそんなに種類があるわけではないのだから、いくら相手の人数が多くても、ひとつ完璧な論理で反論することができれば、かなりの人数をまとめて倒すことができるはずなのだ。
ところが、男系派にはそれが全くできない。たったひとりの人間すら返り討ちにできないのだから、そんな相手がさらに何十人、何百人といると思ったら、それはもう怖くて怖くてたまらないだろう。
そんなわけで男系派の論客は、ゴー宣道場とか、ちぇぶとか、わしとかがとにかく嫌で、恐怖にかられて常軌を逸した精神状態になっており、騒げば騒ぐほどバカをさらすしかなく、またそれを大勢に指摘されるものだから、さらに逆上して、もっとバカなことを言い出すという悪循環に完全に嵌っている。
そんなバカのループ、バカの無間地獄に陥っている男系固執派に比べれば、雑誌「表現者クライテリオン」はまだ若干は頭がよかったようで、すっかり沈黙してしまった。
クライテリオンは昨年3月号で「皇室論」の特集を組み、そこでなんと、この期に及んで男系固執派への新規参入を表明した。
そこでわしは同誌編集長の藤井聡と、執筆者の九大教授・施光恒を招いて「よしりん十番勝負」で1対2のハンディキャップマッチを行ったのだが、結果は藤井・施のあまりのレベルの低さに、観客全員があきれ返って終わりとなってしまった。
するとその後、「『皇室論』を国民的に加速せよ!」と主張していたはずのクライテリオンは、皇室のコの字も語らなくなった。
わしは、武士の情けで深追いはしない。ヤバいと気づいた男系派がみんなこっそり逃亡してくれれば道は開けるのだから、ここは逃亡も認めてやらなければ仕方がないというものだ。
ただしこの場合、言論人として一番立派な態度は、自分の言論を総括して転向を表明することであると、それだけは教えておいてあげよう。
クライテリオンは、この分野に触ったら危ないから傷が浅いうちに撤退して、他のジャンルの言論に移行しようという判断がまだ可能だったわけだ。
わしとしては、皇統という重大問題であんなに幼稚で杜撰な言論を平気で繰り出した人物が、他の何を論じたところでもうとても信用なんかできないのだが、少なくともクライテリオンは、わざわざ皇統問題で勝負をかけなくてもいいと思っているから黙って静観することができるのだろう。
しかし他の自称保守知識人は、そうはいかない。皇統問題の議論における勝敗が言論人としての生命にも、自らのアイデンティティそのものにも直結していて、これがまさに文字通りの「死活問題」なのだ。それは必死になるわけである。
コメント
コメントを書く小林先生、先生が緑内障のこと知りました。現在眼科も専門が分かれていて、現在の主治医が緑内障が専門ではないのなら、緑内障が専門の眼科医を紹介してもらったほうがいいと思います。場合によって今後眼圧を下げるための手術をすることも考えられ、その場合は緑内障の手術慣れしたドクターの方が安心です。通うのに時間がかかるようですし、比較的近くのドクターを紹介してもらうのはいかがでしょう?
小林先生の目の健康と手術の成功を願って、アイスクリーム断ちをしようかと思う、れいにゃんです。
「愛子天皇への道」ブログ紹介です。
本日配信予定ではあるものの、愛子天皇論の重要なお仕事を優先せざるを得ないみなぼんさんです。今しばらく配信を待つ間、愛子天皇への道サイトにお越しになっては如何ですか?
秋篠宮両殿下が、戴冠式出席のために英国に向かわれました。天皇陛下をお支えするお姿に、先ずは有り難い気持ちが湧きます。そしてこの日は、4年前の荘厳な景色を思い出します。
■皇室LOVE https://aiko-sama.com/koushitu-love
・皇后陛下の装いで振り返る「即位礼正殿の儀・即位パレード」
純白の十二単を纏う皇后陛下。素敵。
https://aiko-sama.com/archives/26053
■愛子天皇論感想 https://aiko-sama.com/tennoron
・連載第13回〈男系派のリアルとは?〉
24.真(シン)・リアルは、目から鱗!(エゾリスさん)
これぞゴー宣!という読後感。私も経験しました。
https://aiko-sama.com/archives/26039
■我ら!愛子さま応援隊/オブアート
・【新連載】愛子天皇論オブアート①(エゾリスさん)
祝「オブラート」に食用素材でアートな系子を!
https://aiko-sama.com/archives/26045
■我ら!愛子さま応援隊/キャラ弁
・⑤チームよしりんをチーズトーストに(れいにゃんさん)
遂にみなぼんさんが登場です
https://aiko-sama.com/archives/26055
■論破祭り https://aiko-sama.com/ronpa
・Twitter最前線5/1 皇位継承と異常気象の関係?
春ですね。コメント欄が花盛り
https://aiko-sama.com/archives/26034
・目を覆うようなひどいツイート
こちらは春のせいには出来ない!陰謀論者に鉄槌を!
https://aiko-sama.com/archives/26041
・Twitter最前線5/1小野寺まさるを論破しよう
元北海道議の小野寺まさる氏が、論破祭りに緊急参戦!なんでこんなことがわからないのかなあ?
https://aiko-sama.com/archives/26060
私も用務室で、ランチタイムに朝ドラを昼に見ながら「ゴー宣道場」サイトを見ています。60近い初老ですが。
>>164
つづき。
「学問に思想を持ち込まれない方」から「皇室は先例を貴ぶ世界、新儀は不吉」に帰ってこれないでしょ?
例えば
「先生(の教えたこと)は正しい」
なぜなら、
「学問に思想を持ち込まれない方だから」
おかしいでしょ?
でもね、一言言ってあげると、
「その思考の根っこ」はとっても「儒教的」香りがするんだけど…。
先例破り……に異常に拘るところも。
不吉……世が乱れる……。
かな?
さらに酷い展開は、
「学問に思想を持ち込まれない方でした。」からの、
「だから、先例を無視する。あるいは、軽く「先例を乗り越えて皇室があるのだ」などと言ってのける方は、皇室について何も知らないか、知っていて嘘を言ってるか、どちらかなのでしょう。」
これも全く繋がらない。
まあ、結論ありきだから、こんなことになる。
だって一般的に「1→2→3」の論理展開は、「3→2→1」って帰ることが「できるはず」でしょ?
「論理的」なら。
…………
「皇室において、最も大事な先例は、皇位の男系継承です。……」
「……神武天皇の伝説上以来、二千六百八十三年間一度も例外はありません。」
「この本で言いたいことはただ一つ、……」
「……「どのようにして日本の歴史を続けるのか」です。皇位の男系継承を続けると言うことです。」
根深い「何か」があるようだね。倉山くんは。
本当に……本当は言いたいことは、
「別にあるんじゃないの?」
つづく。(39終わり)
ライジング、とても残念ですが、明日まで待ちます。内容の濃いものを期待します。
ライジングの件
合点承知之助!(`・ω・´)ゞ
今日は、配信なしよ。(欽ちゃん風に)
よくってよ。(お蝶婦人風に)
ちぇぶさんの「ツイッター論破祭り」のブログでの紹介は、毎日めちゃくちゃ痛快です、ありがとうございます!
今朝の◯田川への高木さんの論破の最後の文章、
「皇族に関する言葉は正確に使って下さい。
一般国民の竹田恒泰さんが勝手に決めた「俺の俺による俺を皇族と見なす為の旧皇族の定義」を一般化しないで下さい」
やんごとなきラーメン屋さんの、
「まあ『親王』を僭称しているものなら現時点でいますね」
「竹田恒泰は宮様詐欺師です、旧宮家いるいる詐欺師です、皆さん気をつけましょう」ってマイクで流しながら、
車で全国を走って走って走りまくりたーいっ!
公論サポーターのゴロンです。
「愛子天皇への道」ブログ紹介です。本日は憲法記念日ですね。毎日新聞の世論調査では現政権下での改憲の賛否が1年で逆転して反対が上回ったそうです。真っ当な改憲案が欲しいところです。さて、今回は、愛子様応援隊から。
■我ら!愛子さま応援隊/絵馬日記
・【絵馬日記】神の前で偽りない気持ちで祈る。(藤澤さん)
強い思いが感じられます。
https://aiko-sama.com/archives/25997
■倉山満論破祭り
・倉山満の新著「決定版 皇室論」を斬る! (その40)(サトルさん)
どこまでも女性皇族を侮辱し続ける異次元の男。
https://aiko-sama.com/archives/26062
■論破祭り
・Twitter最前線5/2 しょぼい差別主義者小野寺まさる(ふぇいさん)
一晩持たずブロック。男系血統の情報を収集して管理するとぬかして逃げる差別主義者の卑怯者。
https://aiko-sama.com/archives/26069
■個人オピニオン~日々是皇室
・愛子さまのお好きな食べ物は 何だろう?と思い、考えた件(神奈川のYさん)
ヒットしない理由は何だろう?メーカーとか特定しない物であれば情報があっても良さそうですよね。
https://aiko-sama.com/archives/26074
今日は憲法記念日♪いつものように朝日新聞を開いたところ…嗚呼、やっぱり護憲一色でした⤵︎遠藤比呂通弁護士とやらは、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏の「憲法9条は死んだ」発言に反発し、平和憲法を支持する市民の規範意識は生きていて、それは今も政府を縛っている!と豪語…ホントかよ?さらに、憲法研究者の樋口陽一(東大名誉教授)は安倍政権下で、「公」の領分に、大っぴらに「私」が入り込んできた!と冒頭、鋭く指摘。期待したのですが、自民党がその後、選挙で勝ち続けてきた事は認めないと議論が進まない、と言うんです。そして今のウクライナや台湾有事に関する不安から世界の安全保障環境も変わってきた。その「現実追随」による憲法改憲の動きに対抗するには、政治では勝てないが、2014〜2015年の安保法制反対のデモ(SEALDSの時の)の精神はまだ生きていて、その在野である事の強みを活かした構想力がある!と言うのです。それって、もはや、妄想の領域では??何が何でも9条は死んでない、専守防衛が単に「空洞化」したわけではないそうです。一般人の投稿では、9条に関する解釈に比べれば、LGBTの解釈(両性は異性か?同性も含むか?の問題)なんてチョロいだろ!なんて言い方です。結局、現状の認識は出来ているのに、では、何をするべきか?の段階になると、途端に、形状記憶合金のように元に戻ってしまうし、メルモちゃんの赤だか、青だかのキャンディを舐めて、一瞬にして子供に戻ってしまうようです。他紙の見解はどうなんでしょうね?ウチは一紙しかとってないので、わかりません。こうなったら、夜の倉持師範の配信に期待しましょう♪