• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 6件
  • <菊地成孔の日記 2022年5月31日 午前3時記す>

    2022-05-31 22:30  
    220pt
    16
     またしてもあっという間に5月が終わってしまった。オーニソロジー、Q/N/Kは、予定を大幅に超えて、やっと折り返し(バンドセットのミックス終了。これから打ち込みセットに入る。オーニソロジーは彼の友人と、新音楽制作工房の上野山くんオリジナル、Q/N/Kは新音楽制作工房の佐藤さん、小川さん、高橋くん、田中くんのビートを買い取って使用)に入り、「ラディカルな意志のスタイルズ」はリハが遅々として進まず(曲が難しいし、全集合がなかなかできない)、衣装コラボのブランドは決まった(まだ発表できず)。これが大筋である。
     
     やっと靭帯損傷のリハビリも終わりかけ、運動にゴーサインが出たので、何よりもボディリメイキングしないといけない、今アウターマッスルはガチンガチン、インナーマッスルがブヨンブヨンなので、そもそも演奏力が直接的に落ちてしまっており、何とか一ヶ月で半分、二ヶ月で完全に締めなおさないといけない。
     
     まずは、損傷した右足の靭帯周辺からほぐすことから始める。かなり痛いのだが、アキレス腱のストレッチング(歩かなくなると、ふくらはぎのヒラメ筋が硬化して、ちょっと伸ばすだけで最初は激痛がある)からゆっくりと取り掛かる。欲かくと二次被害が怒るので、慎重に慎重にやる。それからゆっくりとストレッチング面積を広げて全身に拡充し、それから筋トレをする。昨日4時間かけて初回を終えた。
     

    記事を読む»

  • <菊地成孔の日記2022年5月27日午前4時記す>

    2022-05-27 10:00  
    220pt
    8
     前回の日記を削除したが、あれは「ブルータス」側が情報公開日(何の特集をやるのか。誰が記事を書くのか等々)を設定していたそうで、フライングしてしまったので削除した。ので、誰にも言わないで記憶を消してください。編集部には、規定文字数は超えるわ、情報解禁をフライングするわ、2度申し訳ないことをした。スンマセンでした。第一稿(6000)の、ここへの掲載もやめときまーす。
     
     靭帯損傷のリハビリは進み、だいぶ動けるようになってきたので、6キロ分落とさないといけない(もう5000回は書いていると思うが、肥満が醜いと言っているわけではない。仕事に差し支えがあるのだ)。とまれ、焦ると「リハビリ中にもう一度捻り直してしまう」という憂き目に遭う人も多いようだ。
     
     しかし、そもそも人間ドックでヤバいもんが何も出なかった代わりに、というか、靭帯は損傷するわ、治ってきたら今度は口の中(上顎)をキーマカレーで火傷してしまい、口の中のやけどなんて何万回やったか知らないが、間違いなく過去最高規模にいったので参った。上顎の裏がズキズキするので、頭痛と錯覚する。
     
     冷凍のキーマカレーをコンビニでチンしてもらったら、何故か温く、「すんませんもっかいチンしてください」といったら、今度はもんのすげー熱いのが出てきて(もう、袋が溶けてる笑)、なんか食パン売り場にある「高級角食パンコーナー」から適当に掴んだ匠とか何とかいうのに塗って食べたら、思いの外、キーマカレー自体が(ものすごい湯気を上げていたので、十分気をつけていたのにかかわらず笑)直接、上顎の裏に接触してしまい、あまつさえ、すぐに吐き出さずに頑張って耐えてしまったため、エグいことになった。今、自分の自然治癒力を観察するか、通院するか迷っている。
     
     先日、新音楽制作工房のショーケースパーティーを終えた。「こんなにいっぱい来るの?」と思うほど、クラウド万来で(感謝します)びっくりした。 

     

    記事を読む»

  • <菊地成孔の日記2022年5月14日午前5時記す>

    2022-05-15 10:00  
    220pt
    18
     心の喪(の作業)は終わっていない、一生終わらないかもしれない。なので、儀式としての喪の作業をすべく、近所のホテル(ここのラウンジで、太田プロの芸人の方々が打ち合わせやインタビューをしている所に遭遇したことはない。もちろん、上島竜兵氏も含む)でカフェオレを飲み、南昌飯店でラーメンと餃子と酢豚と炒飯を食い、レモンサワー(中身は佐藤<黒>)を4杯飲んでそのまま寝た。
     
     ファンの方ならご存知の通り、僕は焼酎は飲まない。ので、初めてのドラッグのように物凄く効いて、内心で我ながら「泥酔」という状態に近いなコレは)と思いながら1分以内で帰宅した。
     
     壮年になると(過去「熟年」という言葉があり、僕は特に好きでも嫌いでもなかったが、東京医大の偉い医者かなんかが作ったあれを大いに気に入り、推奨したのが森繁久彌である)、飲酒の勢いで寝ると、妻子がいるか、独居かに関わらず、死亡リスクが高まる。
     
     「妻子や友人(やペット)がいれば(孤独ではない?から?)自死は免れやすい」という戯言を信じている日本人も、もう少ないはずだが、泥酔からそのまま寝ることのリスクも全く同様であろう。「孤独死」を、極端に恐れるのは一種の症状である。友人知人に囲まれても、死ぬときは1人だ。
     
     僕はおそらく、生まれて初めて泥酔した勢いでそのまま寝た。今までは、どれだけ飲んでも、部屋に帰ったら水を大量に飲んで、完全に酔いが覚めたからでないと寝なかった。吐瀉逆流による、求めない窒息死が怖いから、とかではない。1ccでも吐き戻したら、どうわー!とか言って笑いながら飛び起きる自信があるし、そもそも泥酔によって吐いたこともないし、吐き気を催したことすらない(理由はーーまたしてもーーフロイド的に明確であろう)。
     
     それより、泥酔者独特の蛮行で、間違って物を壊してしまったり(部屋が楽譜とCDと楽器の山なので、何を破損するかわかったもんじゃない)、転んでどこかを打ったり捻ったりするのを避けるため(それでもとうとう、人間ドックで何も出なく、喜びに片手を天に突き上げた瞬間に靭帯損傷するのだから、もう、いつ転んでもおかしくないが)もあるし、何よりも酒が抜けてゆくのは、酒が回ってゆくのと同じ快楽があるからである。夜が明けるのに似ているし、実際、その最中には、多く、夜が明けた。
     
     今、目覚めたら5時間経っていた。導入剤よりも遥かによく効く。というか、シンプルに恐るべき爽やかさがあり、頭の回転が早くなっていて驚いた。部屋は(買った覚えも飲んだ覚えもないミネラルウォーターのペットボトルの空き瓶が3本転がっていたこと以外)全く荒れておらず、寝巻きに着替えて布団も普通にかけていた。昨日はオーニソロジーのレコーディングで、50枚を超える楽譜が使用されたが、それもきちんと整えて机の上にあった。夜は明けていた。雨が降って空は暗い。端的に言って、美しい。
     

    記事を読む»

  • <菊地成孔の日記2022年5月12日午前4時記す>

    2022-05-12 10:00  
    220pt
    9
     僕が言う事ではないのはわかっている。わかってはいるが「しまった」としか言いようがない。玉ちゃんに思いを馳せていたら、横っ腹から突っ込まれた感じだ。
     
     もうストーカーも何もない、来るなら来ればよかろう、と判断して書くが、僕が事務所兼自宅にしている場所は、太田プロから徒歩で行ける範囲だ。昨日、目が覚めてベランダで喫煙していたら、太田プロの前に人だかりができていた。
     
     (ん?こんなのは始めてだ。有吉が離婚でもしたのかな?)とタバコの煙を吐いていたら、ものの数分で物凄い胸騒ぎが訪れ、テレビのスイッチを入れたら、信じられないニュースが各局で報じられていた。
     
     もう一度書く、僕の言うセリフではないことは重々わかっている。それでも僕は「しまった」「しまった。くそう。くそう。くそう!」「何だよ!しまったぜ!!くっそう!!」と何度も叫んで、自分で始末することが出来なそうな、とてつもない悲しみが

    記事を読む»

  • <菊地成孔の日記2022年5月9日午前6時記す>

    2022-05-09 10:00  
    220pt
    7
     GWというのはもう終わったのだろうか?何れにせよ僕は、忙しいわ足首リハビリ中でどこにも出かけられないわ、というか、日常動作も制限が出るので、忙しいままに、ついついゴロゴロしていて、飲み食いばかり増えてしまったので(ゴロゴロしてる方が腹が減る=肥満の悪循環)、現状、一番はっきりわかりやすくいうと、僕のルックスは「ロン毛のデブ」である。鏡を見るたびに「わははー!ロン毛のデブがいる!ぶっさー!笑」と指差して笑っている(書くのもうんざりだが、長髪で肥満体の方々を一律差別しているのではない。念の為。これは僕個人の話だ)。
     
     コロナ、少なくともコロナ「禍」は、世界規模で見れば、上海や北京のような極例は除いて(中国が、オリパラの後にロックダウンに出るというのは、本当に中国らしい、派手な話だ)、わが国ではどういう状況なのだろうか?
     
     マスクに関する議論はもう3年ほど続いていると思うのだが、先日、知人が「欧米ではもうマスクを取っている、もし日本が、再々度のインバウンドを欲しいのなら、<日本に遊びに行ったらみんなマスクしていて不穏だった>と思われるのはリスクである。故に日本は<マスクはもうしなくとも良い>とお上が言っても、民は習慣として取らなような気がするので、<マスクはしてはいけない>と、敢えて強制的にマスクを外させないといけない」と言っていて、えらい倒錯的だなあと思ったが、まあそんなもんだろう。知人はSNSとネットニュースばかり見ていて、会うたびに話が変わっている。ロン毛ダブマスクサングラスは強盗にしか見えないので、近所だったら僕はマスクはしていない(因みに、咎められもしていない)。
     
     ウクライナ戦争(まだ正式名称すら決まっていないが)が泥沼化して、少なくとも僕の世代は。とするが、悪い懐かしさに苛まれてる。あれは二次大戦やのやり方だ(ベトナムでもない)、と、僕は侵攻数週間めにここで発言したと思うけれども、ガチでそうなった。僕はシンプルな陰謀論者ではないが、先進国首脳はいま、戦争を「ゆっくり煮込んで」いる。
     

    記事を読む»

  • <菊地成孔の日記2022年5月2日午前6時記す>

    2022-05-02 11:00  
    220pt
    33
     僕のようなSNSやらない派でないと、その存在のリアルさが伝わりずらいだろうが、僕にはSNSタレコミ屋の友人がいて、そいつは僕が嫌がりそうなことがSNSにあると大喜びで電話してくる。友人であるが故の、程度をわきまえた愛のある嫌がらせであり、彼は例えば、町山さんとの騒動に関しては黙殺していたが、ニヤニヤ笑いながら報告できる件に関しては垂涎というに過言ではない態度で電話を鳴らす。それ以外の働きをしない。
     
     「ナルちゃーん。子供の頃の原稿が晒されちゃってるよーんW。バズってますよー。バズってW。くひひひひひひひ」と、大喜びで言ってきたので「なんだよそれー怖いわー。子供の頃ってなんだよ身に覚えないよー。今更バズりたくなんかないよー。バズ・ラーマンじゃあるまいしよお」と言うが早いか電話を切ってしまった。
     
     まあ、デマの類だろうと思っていたら、別の友人にも(これは普通に音楽家の友人)、「菊地さん、子供の頃の投書が残ってたみたいですよ。読みましたが、あれすごいですね。何なんですかアレ」と言われ、それでもまだ僕は「ええええええええええ?なにそれ身に覚えないよ。イタズラでしょう」とタカをくくっていた。
     
     そうしたら翌日、当コメント欄常連のsoftcoreさんから以下のようなメールが届いた。 
     
    <菊地さん こんばんは 日記では softcore としてコメント書き込みをしている○○です。
     
    既に同様のタレコミメールが入っていそうですが過去の菊地さんのテキストがツイッターで発掘されました。
    数万人のフォロワーを持つ八谷和彦さんがRTしているのでまだ広まりそうです。
     
    <該当ツイート>

     
    1975年のタミヤ模型の広報誌に、おそらく菊地さんの投稿であろう
    テキストが掲載されています。覚えていますでしょうか? (後略)>
     
     一読し、「うっわー!アレか!!」と、すぐに思い立った(自分も立ち上がった)。ファンの方なら察しがつくと思うが、もちろん現物はとっくに手元にない。この辺りまでは会員以外にも読めるエリアだと思うので、早いうちに結論を書くが、八谷和彦さんには面識も知己もないけれども、大変嬉しく、甘酸っぱく思うと共に、現物をよこせとは言わないが、Twitterにアップされた写真だけでなく、掲載号全ページの写真が欲しい(懐かしすぎるので)。
     

    記事を読む»