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【自然災害メモリアル】第081回:槍ヶ岳雪崩遭難事故(1973)の日 [防災]雪崩遭遇時の受け身姿勢
2018-11-20 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第81回は"槍ヶ岳雪崩遭難事故(1973)"です。 長野・岐阜県境の冬山で、22人が雪崩に巻き込まれてうち5人が帰らぬ人となりました。 寝る姿勢が横になっていた人が生存していたというデータがあり、 受け身の取り方次第で、雪崩の遭難から一命をとりとめたとされています。 今日は"雪崩遭遇時の受け身姿勢"をテーマにお伝えしていきます。 人が今生きるのに必要なことは、呼吸です。これがなければ 例外なく5分で意識を失い、障害を抱えることになってしまいます。 それだけ恐ろしく重要な役割を持っているのです。雪崩では遭遇すれば窒息の 危険性が真っ先に出てきます。まずはこの"呼吸できるスペース"を確保することが 命を少しでも生き長らえさせる方法の一つになります。 -
【自然災害メモリアル】第080回:日向灘地震(1941)の日 [防災]地震再来間隔
2018-11-19 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第80回は"日向灘地震(1941)"です。 前回の地震からわずか10年で再来したM7級の地震で、熊本・宮崎を中心に 被害が出た地震です。また、宮崎県の各地で1m級の津波も観測しました。 今日は"地震の再来間隔"をテーマにお伝えしていきます。 地震の再来間隔はあくまで人が定めた参考程度の情報です。 再来間隔はかなり不定な要素も大きく、指定の年数の2倍経過しても来ないことは ありますし、指定の年数の半分で再来することだってあります。 多くの場合は、あくまで誤差の範囲での統計値で一番確率が高い所が再来間隔の 基準としているのに過ぎないのですから、再来間隔情報の扱いには注意が必要です。 -
【自然災害メモリアル】第079回:恵山噴火泥流(1846)の日 [防災]火山の泥流被害
2018-11-18 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第79回は"恵山噴火泥流(1846)"です。 北海道の恵山で起きた噴火で、当時積雪していましたが噴火に伴って 一気に融雪し、泥流となって発生しました。 今日は"火山の泥流被害"をテーマにお伝えしていきます。 冬に火山が積雪していると発生しうる、溶岩と積雪の混合災害です。 高熱によって融雪した大量の水が火山砕屑物と共に一気にふもとへ流れ落ちる 危険な噴火災害になります。大規模なものが一たび起きれば一瞬で大災害となりうる こともあります。今回の災害もこの噴火泥流で多数の死者が出ています。 -
【自然災害メモリアル】第078回:月島丸台風(1900)の日 [防災]台風の温帯低気圧化
2018-11-17 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第78回は"月島丸台風(1900)"です。 静岡県の駿河湾沖で月島丸という学生が多く乗っていた船が遭難し、 多数の死者が出たのを筆頭に、11月として珍しい台風が東海を中心に 東日本を襲いました。死者は123人にのぼり大きな被害をもたらしました。 今日は"台風の温帯低気圧化"をテーマにお伝えしていきます。 台風が温帯低気圧になるのは、決して衰弱・弱体化を意味するわけではありません。 台風が温帯低気圧に変わることで発生する低気圧の性質を知り、 決して油断しないようにして下さい。稀なケースですが温帯低気圧から発達する 奇抜な台風もとい低気圧も存在します。 -
【自然災害メモリアル】第077回:陸奥国大地震(867)の日 [防災]古来の防災教訓
2018-11-16 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第77回は"陸奥国大地震(867)"です。 古来に残る東北内陸の大地震で、推定されるマグニチュードもわかっていません。 しかし、貞観地震に先立てて発生した地震で、2008年6月14日に起きた 岩手・宮城内陸地震に酷似しているとも言えます。 今日は"古来の防災教訓"をテーマにお伝えしていきます。 日本各地は何も今自然災害と隣り合わせに生きているわけではありません。 古代の時代から、大地震などの自然災害は起きています。今回は、数十~数百年前 から伝わる、理論的な文章とは関係ない、"経験則"による言い伝えというものを いくつか紹介します。過去の経験則は次の大地震時に役立つ場合もあるのです。 -
【自然災害メモリアル】第076回:七五三台風(1932)の日 [防災]季節外れの自然災害
2018-11-15 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第76回は"七五三台風(1932)"です。 11月の中旬に来襲した台風で、関東を中心に東海・東北で大きな被害がでました。 台風が日本にやってくることは多いですが、11月は極めて異例で 朝日新聞は、この台風現象を"空の非常時を演出"と記しています。 今日は"季節外れの自然災害"をテーマにお伝えしていきます。 日本の気象現象は、季節によって起きやすい・起き辛いがありますが、 その平衡を崩すような形で発生すると、"記録的"な"季節外れ"の天気に 笑えなくなることもあります。天気予報を見てしっかり対策を! -
【自然災害メモリアル】第075回:肥前国地震(1831)の日 [防災]地震の少ない地域
2018-11-14 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第75回は"肥前国地震(1831)"です。 佐賀県で起きた地震として、珍しい被害地震です。 佐賀城が損害するなど死者が出たのかは不明ながら、家屋が倒壊するなどしました。 今日は"地震の少ない地域"をテーマにお伝えしていきます。 以前に同じようなテーマでお送りしましたが、今回は具体的にその地域が どこなのかの紹介をします。今回のテーマにある佐賀県もその一つです。 また、今回はちょっとしたデータもあります。 -
【自然災害メモリアル】第074回:北空知地震(1986)の日 [防災]地震を気にしてもしょうがない
2018-11-13 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第74回は"北空知地震(1986)"です。 北海道の空知地方で強い地震が起きる事例は滅多になく、この地震では 珍しくM5.5の地震が直下で発生しました。北海道の地震はこれまでに 弟子屈地震などしか記録になく、今年起きた北海道胆振東部地震までは 北海道の直下型地震ということ自体、珍しいものでした。 今日は"地震を気にしてもしょうがない"をテーマにお伝えしていきます。 小さい地震で恐怖を感じてしまっている方は、今一度情報の在り方を 確認してみましょう。最近地震が多くなったことに敏感になっていても 自然現象は無慈悲に"だから何?"で終わってしまいます。 地震の楽観視はよくないですが、過度の不安は逆に毒ですから、今一度意識を冷静に 受け止めてみてください。 -
【自然災害メモリアル】第073回:沖縄島近海地震(1968)の日 [防災]沖縄県の強震モニタ
2018-11-12 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第73回は"沖縄島近海地震(1968)"です。 沖永良部島で軽微な被害を受けました。M5.6で周辺の地震としては たびたび発生することのある、繰り返し起きやすい中地震です。 今日は"沖縄県の強震モニタ"をテーマにお伝えしていきます。 強震モニタで地震かどうかの見極めが難しい沖縄方面の反応ですが、 とりあえず地震かどうかの判別をしたい人から、 強震モニタを見極めて規模や深さを地震情報が出る前にある程度知りたい 上級者まで、実際に沖縄で地震があったら参考にしてみてください。 -
【自然災害メモリアル】第072回:安政江戸地震(1855)の日 [防災]災害伝言板ダイヤルの盲点
2018-11-11 21:00シリーズ:自然災害メモリアル、第72回は"安政江戸地震(1855)"です。 死者は軽く4桁を超え、4700~11000人と推定された大震災でした。 江戸の被害は甚大でしたが、これでもまだマシな要素がいくつか見られ、 地震以外では大きな気象の追い打ちというものがありませんでした。 今日は"災害伝言板ダイヤルの盲点"をテーマにお伝えしていきます。 震災時に必ず聞く、171ですが、普通に使う分には問題ないのですが 少しイレギュラーな使い方をしようとすると、うまくいかないことがあります。 当たり前のことはどこにでも書いていますので、 ここでは意外な盲点に着目しています。よろしければご覧ください。
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