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菊花賞馬トーホウジャッカル状態万全/札幌記念
2015-08-18 14:12<夏だ!! 競馬だ!!> 今週の「夏だ!! 競馬だ!!」は夏競馬唯一のG2、札幌記念(芝2000メートル、23日)に迫る。昨年は凱旋門賞のステップ戦としてハープスターとゴールドシップが激突し、4万大観衆が沸いた。今年は名牝伝説を受け継ぐラキシス(牝5、角居)が出走するが、復調急の菊花賞馬トーホウジャッカル(牡4、谷)も黙っていない。 菊花賞馬トーホウジャッカルが、主役として北都で雄たけびを上げる。谷師は「この馬はまだ宝塚記念でしか古馬と戦っていない。少しでも多く経験を積ませたいんです」と出走理由を説明。その上で「涼しいし、相手も強いからいい」と夏の札幌で始動するメリットも付け加えた。札幌記念に向け札幌競馬場で調整するトーホウジャッカル(撮影・村野早祐) もちろん、出走を決断したのは状態面の裏付けがあるからだ。「宝塚は『無事に走ってくれれば』という感じだったが、今は違う」と師。春は爪などの不 -
レッドアリオン、堂々逃げ切り兄弟連覇/関屋記念
2015-08-17 13:552番人気レッドアリオン(牡5、橋口弘)が、昨年の半兄クラレント(父ダンスインザダーク)に続く兄弟制覇を飾った。勝ちタイムは1分32秒6。川須栄彦騎手(23)の好判断でハナに立つと、直線では驚異的な二枚腰を発揮し、後続を突き放した。橋口弘次郎師(69)は新潟重賞7勝目で、歴代最多記録に並んだ。次走の京成杯AH(G3、芝1600メートル、9月13日=中山)で兄に続くサマーマイルシリーズ王者を目指す。 JRA最長658・7メートルの長い直線。レッドアリオンが根性で押し切った。「少頭数で逃げ馬不在。スローになると思ってた」という川須の好判断でハナに立つと、直線は二枚腰で突き放す強い競馬。マジェスティハーツの猛追を3/4馬身抑えての堂々逃げ切りに、鞍上も「並ばれてから根性を見せてくれた。強いレースだった」と絶賛だった。直線後半から抜け出し関屋記念を制したレッドアリオン(撮影・山崎哲司) 昨年、同レー -
G1・3勝 種牡馬でも成功マンハッタンカフェ死す
2015-08-15 13:0302年天皇賞・春などG1・3勝を挙げたマンハッタンカフェ(牡17)が13日に死んでいたことが14日、JRAから発表された。死因は腹腔内腫瘍。社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬生活を送っていたが、夏前から食欲はあるが、日に日にやせ細る状況だった。同SSの徳武英介氏は「13日の午前11時に息を引き取りました。最後はカイバを食べても栄養が吸収出来ていない状況でしたね。病状が思わしくないのは蛯名騎手にも小島太調教師にも伝えていたので、先日は牧場にも見に来てくれました」と話した。01年、有馬記念を制したマンハッタンカフェと蛯名騎手 同馬は01年デビュー。3歳夏に本格化し菊花賞でG1初制覇を果たすと、次戦の有馬記念では3歳ながらに勝利。4歳時は天皇賞・春を制し、凱旋門賞にも挑戦(13着)した。通算12戦6勝。03年に種牡馬入りし、09年にはリーディングサイアーを獲得。産駒は11年の天 -
岩田康誠、ジェベルムーサで重賞5連勝だ/エルムS
2015-08-14 13:54絶好調男が今週も主役を張る-。JRA重賞で騎乗機会4連勝中の岩田康誠騎手(41)が、日曜札幌メーンのエルムS(G3、ダート1700メートル=16日)にジェベルムーサ(牡5、大竹)で挑戦する。5連勝達成なら武豊騎手が持つ6連勝に次ぐ2位タイ。先週のレパードS勝ちで今年早くもJRA重賞10勝を挙げるなど勢いは断然で、過去3勝とレースとの相性もいい。 ジェベルムーサにまたがる岩田騎手 また1つ大きな勲章を手に入れようとしている。岩田騎手は先週、レパードSを制して、JRA重賞で騎乗機会4連勝(CBC賞、函館記念、函館2歳S)を達成した。今週、エルムSを勝てば5連勝となり、武豊騎手の6連勝に次いで史上2位タイの記録だ。今夏はまさに「岩田の夏」になる。それでも「馬が強いだけだよ。1、2番人気の馬に乗っていれば誰でも勝てる。そういう馬から依頼を受けることはありがたいことだね」とおごることなく自身と対 -
スマートオリオン 距離延びて充実期/関屋記念
2015-08-13 12:00<関屋記念:追い切り> 今週新潟のメーン、関屋記念(G3、芝1600メートル、16日)の追い切りが12日、行われた。勝てば最終戦を待たずに今年のサマーマイル王を決めるスマートオリオン(牡5、鹿戸)は美浦ウッドでの3頭併せ。4ハロン52秒1-12秒8をマークし、好調ぶりを披露した。春までは短距離路線を歩んでいたが、ここ2戦は距離を延ばして連勝。一気に充実期を迎えている。スマートオリオン(手前)は3頭合わせで追い切られる(撮影・山崎哲司) 楽な手応えでスマートオリオンが上がっていく。前を行くレッドルシアン(古馬500万)、レッドヴィーヴォ(障害未勝利)の2頭を、直線で最内から捉えにかかる。ラスト12秒8と鋭く伸びて中ルシアンに半馬身先着、外ヴィーヴォには併入。前走の中京記念勝ちから中2週も、気合と力はたっぷりと残っている。 「前走後、肉体的な疲れがあったので、それを取りながらの調整。でもレース -
小島太厩舎メイショウ2騎で土日札幌連勝だ/新馬戦
2015-08-12 12:58<新馬戦情報> 新馬戦ジャックだ。小島太厩舎が今週土日の札幌新馬戦に、有力2頭を出走させる。日曜の芝1800メートル戦にはメイショウアンカー(牡、父エンパイアメーカー)、土曜の芝1500メートル戦にはメイショウボーテ(牝、父シンボリクリスエス)がスタンバイ。ともにここに向けて好仕上がりで、この夏の厩舎の勢いなら、連勝も十分に可能だ。小島太厩舎が、札幌新馬戦に出走させるメイショウボーテ(左)とメイショウアンカー 今週の札幌新馬戦の主役は小島太厩舎のメイショウ2騎だ。メイショウアンカーは6月の美浦入厩から函館→札幌と入念に乗り込まれてきた。7月22日には坂路で53秒8-13秒6をマーク。これはこの日の2歳NO・1で、全体でも4番目の好時計だった。 札幌入り後の今月9日には今週のコスモス賞に出走する格上馬をダートで5馬身追いかけ、全くの馬なりで併入。随所に潜在能力の高さを見せている。小島良助手は -
坂口厩舎を直撃!!小倉滞在の苦労とメリット聞く
2015-08-11 14:10<辻敦子の夏だ!!競馬だ!!> 「夏だ!! 競馬だ!!」の今回は、大阪の辻敦子記者が初めての小倉をリポートする「初コク」。先輩記者から指令を受けた題材を潜入調査。前日輸送が主流の今、滞在競馬をするメリットやその苦労について、毎年小倉に滞在する坂口正則厩舎を突撃した。厩舎地区の取材に励む辻敦子記者 小倉記念の滞在馬メイショウナルト、マローブルーを取材していた辻敦子は、大阪の伊嶋キャップから「滞在競馬を学べ」と指令を受けた。小倉競馬場に到着。取材をしている中で「昔はもっと馬がいたんだよ」と何度も聞いた。坂口厩舎にきて10年になる笠原厩務員は、開幕1週前から小倉に入り。「今年来た時に何頭きているかを聞いたら、関西で10頭だけだと言われて驚いた」と目を丸くしていた。 今は前日輸送が主流。滞在している馬は格段に減った。ただ、滞在にこだわる厩舎もある。毎年小倉に滞在する坂口師に聞くと「2歳は直前に輸送 -
クロスクリーガーV 岩田重賞4連勝/レパードS
2015-08-10 13:06<レパードS>◇9日=新潟◇G3◇ダート1800メートル◇3歳◇出走15頭 ジャパンダートダービーの2着馬で1番人気のクロスクリーガー(牡、庄野)が好位追走から直線で抜け出し、人気に応えた。勝ち時計は1分51秒9。JRA重賞で騎乗機会4連勝とこの夏絶好調の岩田康誠騎手(41)は、これが重賞80勝目となった。クロスクリーガー(右から2頭目)がレパードSを制した。左端は2着のダノンリバティ 真夏の登竜門を、クロスクリーガーが力強く駆け抜けた。逃げるゴールデンバローズを3角手前で射程に入れ、直線の攻防で競り落とすと、最後は迫るダノンリバティを完封。「バローズが怖いから早めに動いた分、最後は脚が上がったけど、強かった。無事に成長してくれれば大きいところにチャレンジできます」。デビューからコンビを組む岩田騎手からも頼もしい言葉が出た。 この日も鞍上の腕が光った。逃げたここ2戦とは異なり、好位からの競 -
鮫島駿、タガノグランパで重賞初騎乗Vだ/小倉記念
2015-08-07 13:36ルーキー鮫島克駿騎手(18=浅見)が重賞初騎乗Vに挑む。小倉記念でタガノグランパ(牡4、松田博)に騎乗。「そんなに意識してないです」。待望の舞台にも物おじはしていない。1週前追い切りで感触を確かめ「すごくパワフルな馬。攻め馬は右へもたれると聞いてたけど、そんなところを出さずしっかり走れていた」と好感触を得た。重賞初騎乗Vに挑む鮫島克駿騎手 自身は8週連続勝利中と好調。13勝は同期トップの加藤騎手に4勝差と迫った。今月末には心待ちにしている対決も控える。佐賀所属の父・克也騎手が29日に小倉で騎乗する見通しで、兄・良太騎手を含めた親子3人でレースに騎乗する可能性もある。「けがなく乗れれば(実現は)あると思うので」と期待に胸をふくらませていた。 -
ベルーフ11秒8 パートン重賞V締めだ/小倉記念
2015-08-06 14:58<小倉記念:追い切り> 皐月賞12着以来となる3歳馬ベルーフ(牡、池江)が5日、小倉記念(G3、芝2000メートル、9日)に向けてCウッドで追い切られた。3頭併せの真ん中に入り、ラスト1ハロン11秒8の鋭い伸びを見せ、内のダノンシーザー(3歳1600万)に半馬身先着。3カ月半の休み明けとなるが、堂々のS評価で好仕上がりを示した。今週が短期免許最終週となるザカリー・パートン騎手(32)を背に、古馬撃破を狙う。パートン騎手を背に、Cウッドコースを3頭併せで追い切るベルーフ(左) 最後に小倉で花火を打ち上げる。7月18日から短期免許で騎乗中のパートン騎手だが、今週がラスト。夏の中京では苦しんだが、小倉に舞台を移した先週は4勝と調子を上げてきた。小倉記念は、身元引受調教師の池江師が管理するベルーフと初コンビを組み、初対戦の古馬撃破を狙う。 この日はパートン騎手が騎乗し、Cウッドで追い切られた。3頭
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