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寿司まである。宇宙食の移り変わりがわかるフードSHOW
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寿司まである。宇宙食の移り変わりがわかるフードSHOW

2013-04-06 15:09
    寿司まである。宇宙食の移り変わりがわかるフードSHOW


    意外に美味しそうなものも?

    宇宙食と言えば、チューブから歯磨き粉みたいなモノを食べるような、見た目も味もぱっとしない食事といったイメージがあります。でも最近の宇宙食は見た目も美味しそうで、味だって地球で食べる料理と同じくらい美味しかったりするそうです。

    そんな宇宙食を、初期のものから最新のものまで、時代を追ってずらっとご覧に入れましょう!
     


    【大きな画像や動画はこちら】

     
    メアリー・ローチさんの著書『Packing for Mars』にはこんなことが書かれています。

    宇宙食は軽量かつカロリー密度が高くないといけません。そのため、ベーコンも液圧プレスで「ベーコン・スクエア」に、トーストは「トースト・パン・キューブ」にされてパンくずがこぼれないよう食用油のコーティングがなされます。炭酸水も重力がなければ表面に浮いてこないんです。だからビールなんて宇宙では飲めません。でもミルクシェイクやグレープフルーツジュースなら大丈夫です。

    また、NASAの「Space Food Hall of Fame」(宇宙食の殿堂)ページにはこんな説明も。

    1960年台のマーキュリー計画から長い時を経てきた宇宙食。ジョン・グレンさんが1962年にフレンドシップ7号船内から、宇宙で初めてチューブからアップルソースを食べた時には、将来の宇宙飛行士たちが数多くのメニューの中から好きなものを選べるようになるとは誰も想像しなかったでしょう。宇宙食は、ペーストやキューブ状のものから、調理され、熱安定化された、軍隊のレーションMREのようなものへと進化して来ました。




    トップ画像:宇宙飛行士、トーマス・スタフォードさんとドナルド・スレイトンさんがソユーズ船内でソビエトのボルシチの容器を手にする様子

    1975年の米ソのアポロ・ソユーズテスト計画時代のものです。下にも写真があります。

    (via Archive.org)




    チューブ入りボルシチスープ:ソビエトの宇宙プログラムようにエストニアで製造されたもの


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    (via Wikimedia Commons)




    タン(Tang)ジュース


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    1959年から市販されていたパウダー状のオレンジ味の飲み物でしたが、後にジェミニ計画からマーキュリー計画の最後のミッションまで使われてきました。

    (via Gono)




    マーキュリーとジェミニの食べ物(1961年から1966年)


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    チューブ入りかキューブ状です。

    (via space.com)




    スカイラブ計画 フード・アンド・トレイ(1973年から1974年)


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    ナイフとフォークが用意されているだけで美味しそうに見えるかも?

    (via space.com)




    シュリンプカクテル


    寿司まである。宇宙食の移り変わりがわかるフードSHOW6(写真は宇宙食版ではないようです)


    スパイシーソースでコーティングされたシュリンプは、6度の宇宙飛行経験を持つストーリー・マスグレイブさんのお気に入りです。マスグレイヴさんは毎食これを食べるそう。スパイシーなソースが、無重力状態のため機能が低くなっている味蕾を刺激してくれるんだとか。

    (via All That Splatters)




    フライトエンジニアのペギー・ウィットソンさんと機長のワレリー・コルズンさんがハンバーガーを食べようとしているところ


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    国際宇宙ステーションISSでの第5次長期滞在の際の写真です。後に行われた第16次長期滞在ではウィットソンさんが女性初のISS機長となっています。

    (via NASA Press Kit)




    飲み物類


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    水、コーヒー、紅茶(レモンと砂糖入り)、ココア、イチゴジュース、オレンジ・グレープフルーツジュース。もうちょっとパッケージにこだわってくれてもいいかも。

    (via space.com)




    国際宇宙ステーション食 2003年版


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    ビーフステーキ、ほうれん草のクリーム和え、チェダーチーズスプレッド、ピーナッツ入りキャンディー、クッキー。ナイフとフォークと合わせて開封用と思しきハサミが置いてあるのがちょっと不思議な感じですが、どれも美味しそう!

    (via NASA Press Kit)




    国際宇宙ステーションでトルティーヤと一緒にポーズを決めるフライトエンジニア、サンドラ・マグナスさん


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    2008年から2009年に行われた第18次長期滞在の時の写真です

    (via Amusing Planet)




    寿司!


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    日本人宇宙飛行士、野口聡一さんは地球から注文を受け、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で寿司を作ったりもしていました。宇宙で最初の寿司職人です!

    (via slashfood)




    缶入りのロシアのシチュー 2010年


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    どう見ても缶入りドッグフードといった感じですが、カナダ人宇宙飛行士クリス・ハドフィールドさんによれば美味しいんだとか。宇宙飛行士的間隔で美味しいのか、それとも地球食と比較して美味しいと思っているのかは不明です。

    (via Col. Chris Hadfield)




    最後のスペースシャトル発射の際のNASA版 M&M 2011年


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    スペースシャトル最後のミッションとなったSTS-135の発射を記念してつくられたM&Mで、STS-135ミッションに参加した4人の宇宙飛行士たちにはパーソナライズされたバージョンもつくられています。

    (via Foodista)




    ロシアのアーモンド、ビーンズ、チェリー、その他


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    大きなツブの豆類はそのままの形なので、隣に並んだキューブ状のナニカとかと比較するととても美味しそう。

    (via Super Collider Unknown Fields)




    パウチの内容物を混ぜて、熱いお湯か水を注げば出来上がりな宇宙食


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    まさに軍隊のレーションMREとか、震災用の保存食といった感じです。

    (via Universe Today, photo: Col. Chris Hadfield)




    こうしていろんな時代のいろんな宇宙食を見て来ましたが、どれが一番美味しそうでしょうか?野口聡一さんの宇宙寿司も気になりますが、見た目がイマイチなあの宇宙ハンバーガーも食べてみたいなー。


    [via io9]

    (abcxyz)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2013/04/space_food_show.html
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