演説の途中でサメに食われる役や飛行機で大量の毒蛇に襲われる役を演じる一方で、ジェダイやS.H.I.E.L.D.の長官までも幅広く演じる名優サミュエル・L・ジャクソン。印象的な声の持ち主で、声優としても活躍している方ですが、実は長年、吃音症に悩まされているんだとか。
サミュエル・L・ジャクソンはいかにして吃音を止めているのか。先日、その方法を彼自身が明らかにしました。
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エンタメ情報誌Vultureのサイトによると、サミュエル・L・ジャクソンがアメリカ吃音学会の催しで以下のようなスピーチをしたそうです。
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サミュエル・L・ジャクソン「50年代のテネシーで育った吃音症の黒人の子供が、こんな場所に立てるとは思ってもいませんでした」
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そして彼が吃音のことで学校の他の生徒にからかわれたりしたことや、そんな彼らを見返すために勉強を頑張って賢くなった話、そして吃音症ではない人のフリをする方法を見つけた話を語ったそうです。しかしながら、まだ吃音に悩まされている彼はこんなエピソードを披露しました。
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サミュエル・L・ジャクソン「『キャプテン・アメリカ』の撮影中、『アクション!』と声がかかった時、私は『ゲ、ゲ、ゲ、ット』と言ってしまいました。その日は『G』の日だったのです。
『G』の日もあれば、『P』の日、『B』の日、『S』の日もあって、まだ吃音が出てしまうことがあります。しかし、私は克服方法を見つけました。それは、私の大好きな言葉『マザーファッカー!』と言うことです。」
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なんと感動的な「マザファッカ」なのでしょう! しかし、Vultureの記者はこの発言が本当なのか、このスピーチが本当のことなのか改めて確認すると、サミュエル・L・ジャクソンはこのように返したんだとか。
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サミュエル・L・ジャクソン「ああ、本当に言ってるよ。毎日。自分に向かってささやくだけでも効果があるんだよ。その言葉を言う時は吃音が出ないんだ。」
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毎日の「マザファッカ」を欠かさないサミュエル・L・ジャクソン。彼の「マザファッカ」にはこんな感動秘話が隠されていたとは。映画の劇中ではこんな感じで連発しています。
もはや「マザファッカ」職人と言っても過言ではない。ちなみに彼はTwitterでもたくさんの「マザファッカ」を生み出していて、一覧表も作られているほど。さぁ、みなさんも真似してつぶやいてみよう!
photo by Getty Images.
Which Curse Word Does Samuel L. Jackson Credit With Stopping His Stutter?[Vulture]
Samuel L. Jackson has tweeted 57 different spellings of 'motherf---.' See the completely unnecessary list here.[EW.com]
(傭兵ペンギン)
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