今回の美術のお時間は、台湾にお住まいのカードボード(ダンボール)・アーティスト、鍾凱翔(ゾンカイ・シャン)さんをご紹介したいと思います。
【大きな画像や動画はこちら】
トップ画像でご覧いただいているように、彼はダンボールだけを使用して、映画『アイアンマン』のスーツを作った方です。ほかにも『トランスフォーマー』のオプティマスプライムや、恐竜の骨格標本などなど、映画のキャラや恐竜などを...ひとつの素材で、かなり精巧に作るのです。
塗装はしていないものの、信じられないくらい超リアルなクオリティーです。まずは以下でインタヴュー動画を観てみてください。他の作品もチェックできますよ!
「アイ・アム・ザ・カードボード・トニー・スターク」
これは、ゾンカイさんがオンラインで映画などの特殊効果技術が学べる、「スタン・ウィンストン:スクール・オブ・キャラクター・アーツ」のブログで紹介された時のインタビュー動画です。
フトアゴヒゲトカゲのリアルさには、質問にあたったスタン・ウィンストンの人ですら、本物かと思ったくらいの完成度です。プロの目で観ても騙されてしまうなんて、こりゃホンモノですね。
さて、動画でのコメントによりますと、このダンボール製『アイアンマン』の制作にかかった費用はほぼゼロ。しかしながら、他にも色んなことを抱えながら作っていたため、制作期間は約1年にも及んだのだとか。
ほかにもティラノサウルスの骨格標本に巨大アリ、そして初めて手掛けたにしては非常に上出来な龍、トリケラトプスなどを見せて下さいましたが...『エイリアン』はなんと、ジュースを飲む時のストローで作ったというから、これまたビックリ。あの黒光りした質感は確かにストローっぽいかも! と思わず納得してしまいます。
そしてインタビューの中ではこんなことも...。
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お金がなくてもやりたい事をするべし、使えるものは何でも使うべし。
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うーん、ついつい何かを始めようにもアレコレ言い訳ばかりして何もしないヒトにはグサっと刺さるお言葉まで頂いちゃいましたね。
そしてゾンカイさんはその言葉の通りバナナで『エイリアン』を作ったり、タマネギでトンボを、チキン・プレートらしき中華料理の食べ残しでネコの半立体作品を作ってしまったりしています。
それに紙ナプキンでハンマーヘッド・シャークやエイを創出してしまったり、カブトムシをたくさん集めて、それを繋ぎ合わせて『マジンカイザー』を組み立ててしまったりしているのが、facebookページで確認できるようになっています。
9歳がダンボールで作ったゲームセンターの感動的な話や、モンスターハンターを紙だけで完全再現した作品などを思い出しますが、本当に素材を選ばず何でも作れてしまうなんて、目からウロコですよ! ぜひともチェックしてみてください!
Iron Man in Cardboard by the Taiwanese Tony Stark [Stan Winston School of Character Arts]
Kai-Xiang Xhong [Facebook via Kotaku]
(岡本玄介)
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