クリスマスのアクション映画といえば『ダイハード』が有名ですが、クリスマスのコメディと言ったら、なんといっても『ホーム・アローン』でしょう。超キュートなマコーレー・カルキンが見ていてヒヤヒヤする笑えないイタズラをしたり、ふたりの(ちょっとお間抜けな)泥棒相手に大活躍したりする超大ヒットコメディです。
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そんな『ホーム・アローン』の豆知識をまとめた動画をCinefixがアップしたとSploidが伝えました。それによると、カルキン坊やのアクションは30歳の男性スタントがやっていたみたいですよ。
30歳だったなんて...
『ホーム・アローン』にはカルキン演じるケビンの派手なイタズラシーンが幾つも登場しますが、その中でも印象的なのが、階段から正面玄関を抜けて飛び出すソリのシーンではないでしょうか? (実際に階段から滑り降りたら壁に激突するはずだったのですが、まぁ、それは置いておきましょう)
実は、あのシーンを実際に演じたのは当時9歳のカルキンではなく、30歳のスタントマンであるラリー・ニコラス。30歳と言えど、ニコラスは9歳のカルキンと同じような背格好をしていたのです。
壁の飾り棚落下シーンや、ツリーハウスに飛んでいくといった危険すぎるシーンはニコラスが担当したのです。
たしかにこんなシーンはまともに撮影できない
ラリー・ニコラスはほとんどのアクションシーンをこなしましたが、ひとつだけ彼に演じることが出来なかったのが、泥棒コンビが運転するバンと衝突しそうになるケビンのシーン。
このシーンは実際にケビンにぶつかる直前に急ブレーキを踏むのでは危険すぎるということで、ケビンが叫ぶところから始まり、車がバックするという流れで撮影されたのです。
いいアイディアではありますが、数回撮影した内、良い絵が撮れたのは1回だけ。それが実際に使われた映像です。
23時間のど根性撮影
コメディアン兼俳優のジョン・キャンディは『ホーム・アローン』を盛り上げた重要な脇役。実は、そんな彼が本作の撮影に費やした日数は、たったの1日。とは言え、1日といっても数時間ではありません。
朝7時から次の日の朝6時まで撮影したということなので、23時間も陽気でハイテンションなシーンを撮り続けたのです。
撮影後はマッシュポテトだらけ
クリスマス映画に欠かせないのが、雪。今ならCGIでどうにでもなりますが、『ホーム・アローン』が撮影された1990年では中々そうもいかなかったのです。そこで雪を再現するために使われたのが、お湯を加えて混ぜるだけでお手軽にマッシュポテトが作れてしまうというポテトフレーク。それをファンで雪のように降らせたのです。
ペシの歯型なら悪くないかも
泥棒役のジョー・ペシは、ケビンを脅すシーンで、あまりにも強く指を噛んでしまったため、その日1日、カルキンの指にはぺシの歯型がついたままでした。
少女の外見が半永久的に笑いの対象になるなんて、確かに可哀想
バズの持ち物を漁っているシーンは中々印象的ですが、中でも心に残るアイテムが、バズの彼女の写真でしょう。実は、あの少女はメイクを施した男性。フィルムメーカーは、ああいった写真を撮った上で少女の外見を笑うのは、少女の心に傷を負わせることとなると判断し、男性に女装させることで解決したのです。
ケビンは『カーリースー』にも参加
『ホーム・アローン』は興行収入が全世界で4億7000万ドル以上いった超ヒット映画ですが、実は制作費は1800万ドルと驚くほど少なかったのです。制作費が安すぎたためににご大層なスペシャルエフェクトを施すことが出来ず、ビジュアルエフェクトはケビン・ノーディーンに発注。
彼はシカゴにある母親の家の地下室で発注内容に合わせて200ドル、500ドルといった低価格で仕事を請け負ったのでした。
ちなみに、ダニエル・スターン演じるマーブの顔にBB弾が顔にあたるシーンは、ケビンがフレーム毎にハンドペイントして再現し、請求額は600ドルだったのです。
タランチュラ思い
マーブの顔面にタランチュラを乗せるシーンは、実際に本物のタランチュラを顔に乗せています。しかしそれを行ったのは1回のみ。また、叫び声でタランチュラを怖がらせてしまうことを考慮し、ダニエル・スターンの叫び声はポストプロダクションの時に加えられたのです。
キャンディでも踏んだら痛いよね
マーブが裸足で積雪の庭を歩くシーンでは、スターンはゴム製の足を履いています。しかし、窓から侵入した際にクリスマスツリーの飾りを踏むというシーンを撮影する時には、そのゴム製足を脱いで裸足で挑戦したのです。
ただ、あの飾りはガラス製ではなくキャンディ製。たしかに、ガラスよりは遥かにマシだと思いますが、それでも痛そうです。
A 30-year-old man did all the stunts for Macaulay Culkin in Home Alone[via Sploid]
(中川真知子)
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