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アクション映画を脱構築した名作コメディ映画8選
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アクション映画を脱構築した名作コメディ映画8選

2015-07-12 21:30
    アクション映画を脱構築した名作コメディ映画8選


    アクション映画にクスッとくるジョークが含まれているのはよくあること。アクション・コメディとジャンル分けされている作品はたくさん存在しますし、どちらかというとコメディ映画なのにアクション要素の強い作品というのもけっこうな数あります。


    【大きな画像や動画はこちら】

    そこで今回は「アクション映画を脱構築した名作コメディ」をご紹介。このリストに含まれているものは、あからさまにアクション映画をパロディした『裸の銃を持つ男』的な作品ではなく、オリジナリティがあり、真面目にコメディにもアクションにも取り組んでいる作品ばかりです。

    では、以下からio9が選んだ8本をどうぞ。ネタバレがありますので、ご注意ください。


    ■『キスキス,バンバン』

    リーサル・ウェポン』の脚本家であるシェーン・ブラックが、2005年に初監督したアクション・サスペンス・コメディ映画。

    警察に追われていたコソ泥(ロバート・ダウニー・Jr)がハリウッド映画のオーディション会場に逃げ込んでしまい、見事合格して探偵役をゲット。そこで役作りのために、ヴァル・キルマー演じる本物の探偵(ゲイ)と行動を共にするようになり、そこにコソ泥の美人幼なじみが合流して殺人事件に巻き込まれる――というストーリーです。

    見事に数々の伏線が回収されていくストーリー、良質なアクションと見どころ満載。キャラクターも生き生きと描かれています。セリフ一つ一つが重すぎず、軽すぎず、心地の良い、「見てよかった!」と得した気分になれる作品です。


    ■『ゴーストハンターズ』

    ジョン・カーペンター監督とカート・ラッセルのコンビによるファンタジー映画。

    サンフランシスコのチャイナタウンで恋人をさらわれたカンフーマスターのデニス・ダンと、その相棒のカート・ラッセルがブルーのビームを目から出す怪人や雷鳴や雨、稲妻といった力を持つ編笠の3人組と戦う、カーペンター監督らしくない作品です。

    ちなみに、本作のオーディオコメンタリーはカーペンター監督とラッセルの仲の良さが感じられて、男の友情を見るのが好きな人に物凄くオススメです。


    ■『知らなすぎた男』

    1997年公開のビル・マーレイ主演作。これは「コメディなのにアクションもある」といった雰囲気の映画です。

    ビル・マーレイ演じる冴えないアメリカ人男性が、ロンドン在住の優秀で成功している弟(ピーター・ギャラガー)に、演劇体験ゲームを誕生日にプレゼントされますが、ひょんなことからイギリス諜報部が絡む殺しの依頼を受けてしまい、さあ大変。しかも、マーレイ演じる主人公はそれがあくまで劇であると思い込んでいて周囲を振り回しまくります。単なる田舎のビデオ屋店員が「知らない」というだけで女性にはもてるわ、運良くピンチを軽々と切り抜けるわ、銃の腕前まであるわの超クールな一流スパイに。

    キレがあるわけではありませんが、アクションも見物。しかし、中でも素晴らしいのはコサックダンスシーンでしょう。ビル・マーレイ好きも、そうでない人も楽しめる作品です。


    ■『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』

    エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストのトリオがおくる、ブラッド&アイスクリーム3部作の一つ。

    あまりにも優秀すぎるために、同僚から疎ましがられ、片田舎に左遷させられた警官(サイモン・ペグ)。そこは平凡な田舎町で人々は穏やかと思いきや、次々と起こる不可解すぎる「事故」にじょじょに不信感を持っていきます。実は、この田舎町にはとんでもない秘密が――。

    前半はコメディ、後半はお笑いありのハードアクションで、ハリウッドとは異なるイギリスらしいジョークの数々も飛び出します。スーパーコップのサイモン・ペグとアクション映画マニアでリアルな活躍を夢見る田舎警官(ニック・フロスト)が悪を相手に撃ちまくるシーンは、これがコメディだということを忘れてしまうほどの格好良さ。死亡シーンはしっかりグロいのも高得点です。


    ■『The Good Guys』

    2010年に FOXで放送されたお笑い刑事ドラマ。トム・ハンクスの息子であるコリン・ハンクスが上昇志向の強い神経質な刑事を、ブラッドリー・ウィットフォードがかつては敏腕で今も昔ながらの捜査しかできない80年代調ウザ系オヤジ刑事を演じています。この2人が、しょぼい犯罪相手に絶妙なコンビで立ち向かいます。

    ウィットフォードの振り切れたギャグと、ハンクスの2丁拳銃がターゲットに一発も当たらないというお決まりすぎる展開など、凸凹刑事コンビが好きな人にはヨダレものの作品です。続編希望の声が多数あったにも関わらず、20エピソードで終わっているのが残念でなりません。


    ■『シューテム・アップ』

    銃弾2万5千発のエクスタシー!」が公開時のキャッチコピー。ベンチで人参をかじっていたホームレスの男性(クライブ・オーウェン)の前を前屈みになって苦しそうに走っていく臨月の妊婦と、その妊婦を追う車。ホームレスは見て見ぬ振りができず、加勢することに。

    産気づきながら銃を撃つ妊婦。その妊婦を守りながら撃ちまくるホームレス。最初からどうしようもない展開と、無駄にクールな銃撃戦が始まります。全編に渡ってひたすら銃撃戦が繰り広げられ、TPOを考えずにとにかく撃ちまくる作品です。

    そのバリエーションは非常に豊かで、偶然立ち会った出産を介助しながら、生まれたばかりで孤児になってしまった新生児を抱えながら、モニカ・ベルッチとセックスしながら、人参をかじりながら......と「こんな時も撃つのか! 」と呆れるほど

    ジャンルとしてはアクションに区分されるようですが、その馬鹿さ加減はまさにコメディでしょう。どんな状況においても、主役のクライブ・オーウェンの目が真剣なのが笑えます。銃撃戦が大好きなら見逃せない作品です。


    ■『ラスト・アクション・ヒーロー』

    1993年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の一人二役アクション・コメディ。

    寂れた映画館に入り浸る少年が、老映写技師から貰った「魔法のチケット」でアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ジャック・スレイター』の世界に入ってしまい、映画の世界が現実の世界だと信じている映画のキャラクター達と大冒険することになります。

    映画の中では銃の弾切れは存在せず、車の窓ガラスはいとも簡単に割れるといった映画あるあるや、リアルの世界にやってきた映画キャラ達が現実に驚くといった面白さ、カメオ出演しているハリウッドスターがナチュラルに絡んでくるという無駄に豪華さも見ていて楽しいです。

    本人役のアーノルド・シュワルツェネッガーが断然楽観主義者で、映画の宣伝をしつつも話が脱線して、経営するレストランの話をしてしまうといったところも見逃せません。


    ■『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』

    ウィル・ファレルとマーク・ウォールバーグ、エヴァ・メンデスにサミュエル・L・ジャクソン、ドウェイン・ジョンソンという豪華キャストが嬉しい、2010年公開作品。

    サミュエル・L・ジャクソンとドウェイン・ジョンソン演じるヒーロー刑事が、損害なんて気にしないハチャメチャな追跡をした結果、悪党を逮捕するという派手なシーンから始まります。この2人が『バッドボーイズ』よろしく大活躍する映画かと思いきや、いきなり意味不明かつ超情けない事故で呆気なく死亡。そこから冴えない窓際刑事のウィル・ファレルとマーク・ウォールバーグがヒーローの後釜を狙って暴走し始める――というストーリーです。

    ウォールバーグは手柄が欲しくてしょうがない、アグレッシブなダメ刑事。ファレルは超セクシーな妻(エヴァ・メンデス)がいながらも、そのありがたみを理解していない、デスクワークを好む真面目人間(妻だけでなく元カノも無茶苦茶美人)。そんな2人が成功と名声を求めて大暴れします。

    アクション映画あるあるやハリウッドを小馬鹿にするジョークも笑えますが、何よりも見れば見るほど2人のキャラクターが素晴らしく、何度も見たくなること間違い無し! 多くの人がコメントしていますが、本作はもっと評価されるべきだし、もっと多くの人に見られるべき作品でしょう。


    [via io9

    中川真知子

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2015/07/comedies-that-deconstruct-the-action-genre.html
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