小沢一郎代表定例記者会見(2013年10月28日)
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10月28日、小沢一郎代表が定例の記者会見を行いました。
質疑要旨は以下の通りです。
【質疑要旨】
川崎市長選挙結果を受けて
Q. | 昨日行われた川崎市長選挙で自民党と民主党と公明党が推薦する新人候補が僅差だが敗れるという結果になった。自民公の相乗り候補が負けたという結果になったが、代表はこの首長選挙の結果をどうご覧になっているか。(NHK) |
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A. | 私が民主党の代表もしくは選挙の担当をしていた時は、独自候補が見つかった場合でもそうでない場合でも、なるべく出来る限り相乗りはしないということを徹底させた記憶がある。
その後、特に最近はほとんど相乗りという格好になっていて、これは、結果を見ても残念なことで、川崎の他に神戸の市長選挙も(票差は)ほんのわずか。民主党の皆さんが、あるいはその支持団体がどう考えているのか私には分からないけれども、川崎市長選挙では自公民の相乗り候補をそうでない無所属の候補が破った、勝ったという事は、非常に象徴的ではないかと私は思っている。 国民の意識というのはやはり、総選挙以来ほとんど自公対そうでない野党という事になった選挙は、ほとんど全部と言ってもいいくらい(野党側が)勝ったのではないか。しかし、自公民という形になってもなおかつ、市民はそうでない候補者を選んだという事は、やはり現在の自公体制に対する批判というか、決してよしと思っていないという、国民意識を象徴的に表しているのではないかと思っている。 多分、民主党が自公に対抗して野党勢力の中心として戦ったら、全部勝てるのではないか。私はそんな気がする。 私は、前からも言っているが、現時点でも国民は出来れば自公以外の政権担当能力のあるグループを志向しているという風に思っている。 |
民主党細野氏、新グループ結成について
Q. | 民主党の細野豪志前幹事長が年内にも、従来の民主党で言うグループよりももっと資金面でも援助しあうような、従来のいわゆる派閥的なものを指向した新しいグループを作るという方針を固めた。 民主党内ではこれまでグループという緩やかな形での集まりが指向されてきたと思うが、今、脱派閥と言われる中でのこういった新しい動きについて、代表の所見を伺いたい。(朝日新聞社) |
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A. | 自民党もだんだんそういう要素が少なくなってきた昨今だけれど、民主党はもう最初からそうだった。そういう強いつながりのグループというのが民主党はほとんど存在しなかった。それぞれあっちに行ったりこっちに行ったり、自由気まましていたわけだが、それに対する逆境になってしまい、お互いの助け合いというか、そういうのが必要だなという意識がそういう方向にさせているのではないかと思う。
ただ、本当にそうなったのか?その集まった人たちが決めたのか? |
Q. | 先週のそういうグループの集まりで、年内に立ち上げるという事で方針を確認したと。(朝日新聞社) |
A. | 年内で新しい、強い強いきずなのグループにしようと、それを皆で合意したのか。
それは、今言ったように、何とはなしのあれ(集まり)ではなかなか力にはならないという、民主党的党体質の反省というか反動というか、それぞれの個々人にそういう意識が非常に強くなったのではないか。 |
社民党党首と小泉元総理会談について
Q. | 明日、社民党の吉田党首が小泉元総理と会談することになった。脱原発、原発ゼロという事では、代表も路線としては同じだが、将来小沢代表と小泉元総理の間でそういう風な機会が設けられる可能はあるか。そういった見通しを明日の二人の会談の所見と含めてお願いしたい。(日刊スポーツ) |
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A. | 社民党がアプローチして一生懸命持ちかけた話なのだろう。脱原発というそのテーマでは似ているから小泉氏も会おうという事になったのかもしれないが、彼はもう現役ではないけれども、その考え方が本気に政治的な運動として展開するという気であるならば、その点についてはいずれの機会かは分からないけれども、話をすることがあるかもしれないが。
今の時点では彼の真意も分からないし、特別の大きな政治運動としてやっているというよりは、現時点では彼個人の認識の発露という形なので、私が生活の党の代表として会うという事はないだろうと思う。 |
首相動静に関する小池百合子氏発言について
Q. | 今日の午前中にあった衆院の国家安全保障特別委員会の中で、自民党の小池百合子代議士が、毎朝新聞に載っている首相動静の事を取り上げ、知る権利の範囲を超えているのではないかというような発言をされた。このことについて代表はどの様に思われるか。(共同通信) |
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A. | 首相動向、動静といったって大したことではないだろう。そんなこと気にすることないではないか。国家機密と別に関係ない(話)だろう。 もちろん、プライバシーの事に渡る点については、それはメディアの諸君もほどほどに、ちゃんと限度を心得ないといけないと思う。 |