選挙後、朝日新聞は「自民惨敗過去最低」、読売新聞は「自民、歴史的惨敗の23議席」、毎日新聞が「自民歴史的惨敗」、東京新聞が「自民が歴史的大敗」と報じた。自民党の告示前の議席が57、それが23。自民党の都議会での最低議席は1965年と旧民主党政権誕生直前の09年の都議選の38議席であったから、いかに酷い結果かがわかる。23議席は公明党と同じで、共産党を僅か4議席上回るだけである。
これに対する安倍首相の責任の取り方はどうか。安倍首相に自己への反省は全くない。
A:事実関係1「政権幹部の責任論を回避 首相に飛び火恐れ 都議選惨敗」(朝日新聞)
東京都議選で自民党が歴史的な惨敗を喫したことを受け、安倍晋三首相(党総裁)は3日、党会合などの場で「反省」を強調した。だが、加計学園問題や閣僚らの問題発言が選挙戦を直撃したにもかかわらず、政権幹部の責任論を当面は回避せざるを得ない構図となっている。
コメント
コメントを書く「厚顔無恥」、安倍首相にいえるだけでなく、社会的現象でしょう。特殊なことではない。どこでも見られる現象である。「イジメ」の問題に対する学校、教育委員会、教師の対応も、「厚顔無恥」といえるのです。教育に対する無責任この上ないといえるのです。列記すればいくらでも指摘できるのです。
間違っていても、間違いを絶対に認めない。物事の本質をよく知っている人は、間違いを間違いとして認めないと、物事を追求する目が曇り、本質の追求ができなくなるので、間違ったときは、間違いを認め、責任を取るのが、常識的な、判断基準である。世の中で生き抜くために、間違いを認めたら,敗者になるという恐怖感が、間違いに執着し、身を滅ぼしていく、応報の原理を無視しているのです。自己に自信のない人ほど、己を正当化し、他を批判することによって、己の正当性を確信に転換していくのです。
価値判断の錯誤は、いずれ価値判断の間違いの応報を受けざるを得ないのであり、こんなアブノーマルな思考をして、真実追及から逃げようとして、自己満足できる頭の構造が全く分からない。社会的現象化している実態を見ると、社会の価値判断が、己中心であり、己がよければ他はどうでもよいという価値判断にかわっていることを、実感しないわけにはいかない。安倍現象を、自分の問題としてとらえられない愚かさばかりが、浮き上がり、心に沸き上がってくる。
厚顔無恥とは言い得て妙。実に素晴らしいレッテルです。その背景は何か?私は心理学者では無く、精神病理学者でも無い。単なるビジネスマン崩れなんですけどね、安倍晋三氏の生い立ちをおさらいすれば、彼の精神構造を推断することが出来ます。
彼の親父さんは首相候補にもなった一流政治家です。父方の祖父は戦争に断固反対した異色の長州政治家です。でも安倍晋三氏には両人とも負け組なんです。好きになれない。母方の祖父は泣く子も黙る岸信介。この人はしたたかな世渡り上手だと私は観測しています。彼は商工官僚から満州の高官になるまでモルガン財閥と関係の深い米国の駐日大使であるグルー氏と昵懇の間柄でした。戦後、いち早くA級戦犯から無罪放免を受け戦後の日本の保守政治の中核となった。やはり、戦後もジャパン・ハンドラーとして活躍したグルー氏の支えがあったに違いないと私は睨んでます。岸信介は戦前も戦中も戦後も一貫して「大義はウオール街の意向にあり」と信じたに違いありません。
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続き
その孫の晋三氏は岸信介を尊敬していました。当然、「大義はウオール街の意向にあり」と信じない訳がありません。ウオール街は歴史的に言ってムッソリーニの政治理念にほれ込んでいました。そして、当然、右翼のテロリストを好んで活用し、戦争を好むのです。その傾向は現在に至っています。安倍晋三氏が解釈憲法では自衛隊を納得させることが出来ないと分かり、彼が執着するのは何が何でも改憲し自衛隊員を納得させ自衛隊を丸ごと米国の好戦派に供与することなんです。しかも無償で。これって、昨日、知った4人組と稲田氏にしか出来ないでしょう。だって、言いたくないけど、19世紀の中国で流行った「売国奴」になりかねない。この5人組以外に誰がそのようなリスクを脊負えるでしょうか。
何故、そのようなことが今可能か?それは潤沢なお金です。韓国語ではお金を「トン」と言います。長州の官軍は「トコトンヤレトンヤレナ」と合唱して江戸陥落に向かった。当時は背景にロンドンシテイがあった。トンは全てを買えます。戦争もクーデターも政変も買えます。長州人はそのことをよく知っているのです。彼らにとって「厚顔無恥」は二義的なものではないでしょうか。国民はトンに騙されて行けないと私は思います。
「THIS」のSはむしろスガじゃないでしょうか。連日の記者会見で国民の声を汲んだ望月記者(東京新聞)らの「加計学園疑惑」質問に全くストレートに答えず、もうバレバレの事を木で鼻を括ったように はぐらかし続けるスガの態度には誰もが怒りを覚える。
「厚顔無恥」=アベのDNAとのリツイートがありましたが、実際のところは幼少期からの育った環境、つまり後天的なものであり、もう60過ぎて変わりようがないということでしょう。
>「マイナスは直視しない」「自己の責任は全く顧みない」「責任は他に転嫁する」
同族会社で何代目かの社長がそんな風に振舞い出し、ついに会社が潰れた-ありがちな話だが、会社ならばそうさせないために株主が社長の首を挿げ替えることもあり得る。しかし、この国の「株主」たるジャパン・ハンドラーは先日のトランプ-アベ電話会談を通じてアベに「辞めるなよ」と釘を刺したに違いない。天木直人氏の想像通りと思う。こうなれば「バカに刃物と金棒」で怖いものなし。コイズミは「自民党をぶっ壊す」と言ったが、アベは「日本をぶっ壊す」まで首相に居座るのだろう。米国、中国、ロシアはその後の日本を山分けする算段も立て始めているのでないか。
米国の日本に対する公式な窓口は皇室、特に天皇である。ころころ変わる政権などを見ているのではないという基本認識が必要である。
表現は適切でないが、安倍政権は、妾の子であり、民進党の長島氏などが加わった小池氏の勢力基盤が、正妻の子という認識が欠かせない。国民の支持率を失い下落傾向を示し始めた安倍政権にみぎりをつける動きが、安倍政権を強く支持していたところから顕在化していくのでしょう。経済団体の幹部から、安倍政権の強引なやり方に批判が出ていることは、自民党内の批判勢力が顕在化し始めるということである。安倍政権の支持率が高い間は、倒閣に動かないジャパンハンドラーは、憲法改正に賛成でなく、大きく流れが変わり始めたとみることができそうだ。
>>6
あなたの最後の三行に書かれたコメントは私にとって理由はともかく結果に於いてそうなるならそうなって欲しいと思う事柄です。ジャパンハンドラーが憲法改正に賛成でないのが真実ならこんな嬉しいことはありません。あなたとは同床異夢は勿論承知してます。あなたにとって現憲法は日本の独立の妨げ、私にとっては日本独立を微かに保証する証なんです。つまり、自衛隊が米国の指揮で自由自在に使われることを阻止している最後の砦なんです。
>>7
私だけがいっている言葉ではありません。孫崎さんも、このブログで言っていることです。
ネオコン、ジャパンハンドラーたちは、「平和憲法」に縛り付けようとしており、米国政府などは、改正、護持は意見が相半ばすると思います。私自身の立場は、憲法改正であるが、安倍達みたいな輩がたむろしているぎり、護憲の方が日本にとっても、好ましいと考えています。
立場によって変わってきますが、ネオコンは、国際政治にとって脅威ではないというのが、私の立場です。ロシア、中国も武器ビジネスを行っており、あくどさの問題だけであり、必要悪なのです。世の中に戦争がなくならない限り、排除できないのです。
>>8
あなたの意見は良く分かりました。尚、孫崎先生はそういう立場かも知れません。彼は外務省エリートですから、ネオコンの研究はやりにくいー本能的に憚れる対象なんでしょうかーかも知れません。孫崎先生のそういう腰が引けた態度には実は私は不満なんですよ。