日本の官僚には未知領域の地図は描けない。
〈(一九九〇年代)どの本も、日本は二〇一〇年前後には、世界のトップの経済大国たる米国の地位を脅かすことになるだろう、と書いていた。〉
〈私は何を見逃していたのか。答えは簡単だ。日本の官僚は、イノベーションという未知領域の地図を描く術は知らなかった。〉
出典:マッキンゼー・アンド・カンパニー編『日本の未来について話そう』(小学館、二〇一一年中のデービッド・サンガー著『失われた二〇年からの脱出』)
■解説
デビット・サンガーは一九六〇年生まれのニューヨーク・タイムズ社記者。サンガーは米国人記者にとって最大の栄誉であるピュリッツァー賞を二度受賞した優秀な記者で、一九九二から九四年にかけて、支局長として東京に滞在した。一九九五年には日米自動車交渉における「CIAの盗聴」をスクープしている。
彼は、前掲論評で日本が何故競争力を失ったかを分析している。東京支
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クリントン大統領の激しい中国寄り政策に日本の権力は何も抵抗出来なかったのを今私は想い起こしている。台湾の経済評論家のリーチャード・クーがクリントンの円高市場操作は日本に悪い円高効果をもたらす。日本は徹底して米国に抗議すべきだと声高にテレビに向かって叫んでいた。この時期に日本の産業が中国へ怒涛の如く移動し始めた。
今、手許にある本は矢吹晋氏の「中国の夢」だ。著者は電脳社会主義の可能性が確たるものだと報告している。中国はデジタル情報分野、原子力発電分野、電気自動車分野で世界のトップを走り続けると予想している。「堕落と奔放」(私は個人的には大好きなアイテムです)をコア商品として売り出すのに余念が無い「ウオール街資本主義」は、私は、この本を熟読して、衰微の道を歩み出すだろうとの確信的予想を得るに至っている。
「米国が衰微する」との前提で作戦を立てることは日本の官僚には不可能。選択肢として考えることも出来ない。核兵器を所有して中国を脅す石原慎太郎の考えが浮かぶだけだ。それは間違いない。この列島はそういう自分勝手な時代精神を抱いて酩酊状態にあるのではないでしょうか。
国家経済が大きく成長するときは、企業に重点を置いた国家的施策が重要であるが、国家経済が成熟期に入ると、企業に重点を置くのでなく、国民の生活に重点を移す必要がある。失業率(2.2%)である。国家的使命は、社会保障の充実であり、失業率の低下ではないか。
①社会保障面では、北欧諸国とは差があるが、健康保険制度、介護保険制度が充実しており、国民の安心感が高い。
②失業率では、日本は他国に比し圧倒的に低い。’16(3.1%)、’17(2.8%)、’18(2.4%)、’19’(2.2%)である。
ちなみに、経済発展が大きい中国の実情は、7月の年失業率5.1%とそれほど大きくないが、農村の数億人の労働力人口(16~59歳)が含まれていない。実際の失業者は2億人になるのではないか。失業率にすると、23%ぐらいになる。
報道禁止事項の①貿易戦争、②失業率、③外貨準備の流失、④不動産不良債権化などが加味され、さらにAI(人工頭脳)とロボット(人工労働)が加わわり人民の仕事を奪っていけば、国民の失業率がどんどん高まっていくのでしょう。
日本の政府(官僚含む)は、企業と一体になって、米国、中国などの競争相手とうまく立ち回って戦っている。日本は完成品輸出から、部品輸出に転換しており、派手さはないが、企業の潜在能力を比較すれば、負けているとは思わない。完成品輸出の組み立て工程は付加価値が少なく、メリットは低いとみるのが常識的見方でしょう。
>>2
完成品が中国、部品が日本、なれば、日本と中国は補完関係にあるですよね?であれば、戦う必要は無いでしょう。違いますか?
米国には産業が無いから、産業分野では競争相手では無いですよね。
あなたの文章は変ですよ。
>>3
追加:部品の開発というのは完成品のメーカーとの共同開発が殆どで、完成品のメーカーとの好関係が決め手となるのです。日本が韓国向けに部品を売っていた日本メーカーは安倍氏の禁輸措置で韓国メーカーとの共同開発が難しくなり将来困って来る筈だと言われています。であるから、仲良くするというのが日本の生きる道ですよ。貴兄は何か周辺に対して偉そうに振る舞う癖がありそうですね。友達を失くしますよ。