(1)日本の外交政策の舵取りで、今最も難しいのは日中関係であろう。
 一方において、中国の経済の量質が世界最大になりことが現実性を帯びてきたこと、日本経済の発展にはこれとの連携が欠かせないとみられること、他方において米中関係が緊迫していることで、米国が対中包囲網を敷き、米国は日本に対し、これへの参加を強く求めるとみられることである。(2)安倍首相の姿勢、及びこれを引き継ぐとした菅首相の姿勢からすれば、米国の主導する対中包囲網の一員になることが避けられないとみられる。
(3)ただここに二階幹事長の動向が関与してくる。
 二階幹事長は、『月刊日本』11月号「いま角栄先生ならどう考えるか」で次の発言している。
―二階幹事長は中国の習近平主席の訪日実現に向けて取り組んできました。新型コロナウィルスの影響によって習氏の訪日は延期になっていますが、今後の見通しを教えて下さいー
 お出でいただける環境が整えば、早