・米軍は8月末までにアフガニスタンから全軍の撤退を表明、
・これをうけ、タリバンは次々と武力でもって制圧。イラン国境側、パキスタン国境側を制圧し、政府側は首都カブールなど一部。カブールに関してもタリバン制圧地域は50キロまでに迫る。
・政府軍は米軍がいたから戦えたが、米軍撤退となれば、崩壊が予想される。早晩、アフガニスタンは全域、タリバンの支配に戻る。
・つまり状況はアフガニスタン戦争開始前の戻る。
とすれば、このアフガニスタン戦争は何であったかが問われる。最低でも、「米国はアフガニスタン戦争に二兆ドル以上を投じ、01年の開戦以来2300人以上の米兵が死亡した」ことが何らの意味をなさないこととなる。
・そもそもアフガニスタン戦争は「オサマビンラーデンらアルカイダがアフガニスタンで訓練していた。タリバンはこれを許した。タリバンを倒さないと再度訓練場所となる」という乱暴な論で開始した。オサマビンラーデ
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>>9
確かに、事実のみ展開する、さすれば、勝てるか?と言えば、答えは勝てない、のではないでしょうか。
日本も近々そうなると懸念してますが、米国で猛烈に今進んでいるのは事実、科学が堂々と否定されていることです。それにマスコミが同調しているのです。
「戦争はあかん」と主張し連呼し運動することは最も大事な人間の条件ではないでしょうか。
>>8
ヤンキーに尾っぽを振ることのなかったアフガン人とは一体どういう理念をもってヤンキーの薄っぺらを拒絶したか、知りたい。
イスラム教ははローマ帝国に利用された堕落したキリスト教の偶像批判から生まれたと理解しています。
宗教は有害なアヘンとして禁止したソ連の支配から戦った1979年の戦争もありました。1500年の歴史的な強者にこびない民族性なんじゃないですかねえ
うらやしい国民性ですね
>>11
偶像崇拝批判、強者にこびない民族性。確かにうらやましい国民性ですね。
>>10
タンさんのお考えは理解しました。この話は別の機会にしましょう。
また、イスラム原理主義政権にもどるのか。
あーあ、いやだいやだ。
まあ、戦争よりずっとはましだが。
それにしても、本来正しい行いだったソ連のアフガニスタン救援戦争を
アフガニスタン侵攻と呼んで、のちにテロリストとレッテルを張り替える
イスラム原理主義のマスードやら北部同盟やらの反乱軍を自由の戦士
と呼んでテコ入れした米国の無残な失敗。
ソ連に任せておけばビンラデンを殺してくれて9.11もなかったろうに。
そしてアフガニスタンの親ソ政権のもとでアフガニスタンの女たちは
史上初めて学校に行った。
少なくとも今よりはるかにましな国になっていただろうに。
戦争は終わったけれどアフガニスタンは野蛮なイスラム原理主義政権の
もとで、若い女性が道端で婚前交渉を告白させられたのち無造作に頭を兵士に
撃ち抜かれるような野蛮な国にもどる。
>>14
私は保育所なんかろくにない1960年代に、夫婦共働きで3人の子供を共同保育所に預け育てました。
男女平等実践の先駆者です。しかし広い地球はそれぞれの歴史的発展の歴史の差異があります。文明の価値観も差異があって当然です。差異を認め、尊重するのが戦争をしない必要条件と思っています。
60年前吹田市長山本さんは「自分で生んだ子供は自分で育てるのは当たり前だ」と我々に確信をもってお答えになりました。
私も資本主義より社会主義の方が理論的には良い社会だと思っています。残念ながら、西側先進国が人類の最高の社会と思っている人もいます。
米ソ冷戦時代のようにお互い他国を自分の陣営に入れることで内政干渉したが、双方とも(まずソ連続いて英米)も覇権と信頼と尊敬を失ってきたと私は世界をみています。その国の未来はその国に国民が決める。他国は干渉しない。私はこう思っています。いかがでしょうか
>>15
そう言わなければ米国やその手下国が自由と民主主義を広めるため、
と称してあちこちに干渉戦争を仕掛けることを否定できないからと、
もしも考えておいでなら、それは少し違うのではないかと思います。
米国は自由にも民主主義にもほとんど関心のない国です。
米国が民主主義を嫌い、それに近い外国の政権を打ち倒し、いうことを聞く
激しい弾圧をする親米独裁政権にすげ替えてきたか、例はいくつもあります。
イスラム原理主義を嫌う意見をわたしのような権力を持たない一市民が開陳するのは
十分に理解されてもいいのではと思います。
もちろん、タリバンを攻め滅ぼせというのではないのですよ。
>>14
また、イスラム原理主義政権にもどるのか。
あーあ、いやだいやだ。
まあ、戦争よりずっとはましだが。
→あなたの率直な気持ちはよく理解しています。
コメント№6 のぶたろう さんはどう思っておられるのかなあ コメントを聞きたいなあ
あそうそう タリバンは速攻カブールに戻って、ガニ大統領は逃亡のようですね。
無意味な戦争であったとのご結論です。正面から反対するつもりはないですが、そう結論づけて、米国の敗北に一種の清涼感を感じているだけでは、見落とすものもあるとおもいます。
米国は911当時のアフガニスタン情勢を、自国へのテロへの温床と考え、ほうっておいては第二、第三の911がおきると考えて侵攻しました。そして実際、911のような、テロはもうおきませんでした。また、そこそこ長い間アフガニスタンを支配した結果、近代的な「米国寄りの」価値観(女性への教育など)を一定程度はアフガニスタンの庶民に流布し刻み込むことにも成功しているとおもいます。
この20年間にサウジアラビア等とイスラエルとの関係改善も進んだ一方、米軍の戦略目標がテロではなく中国にかわり、もはや(オバマのころからですが)アフガニスタンにいる理由がなくなった。こういう考え方も成り立つと思います。
さらに、もともとアフガニスタンは戦国時代の内戦状態であり、米軍が介入せずとも殺しあっていたことも忘れるべきではありませんし、米国だけが干渉したのではなく、当時イランやサウジアラビアやパキスタンも干渉しており、それはアフガニスタン内部の各勢力が引き入れた面もあり、だからこそ逆に極端に攘夷で原理主義な勢力が伸長してきた面もあるとおもいます。
いまタリバンがアフガニスタンを統一したといっても、統一の熱気のあとは、政治のやりかたによっては、あっというまに支持を失い、それこそ「戦争開始前の戻る」とおもいます。そのとき、ポルポトばりの大虐殺がおきるのか。それとも、周辺国に多数の難民が流出するのか。難民とともに「麻薬」とか「過激な思想」とかも流出していきます。孫崎さんの引用中に「地域の安全保障を巡る懸念が高まっている」とありますが、難民をどうとりあつかうかは、タジキスタンやウズベキスタンにとって、さらにはチェチェンをかかえるロシアにとって頭の痛い問題になるでしょう。さっそく軍事演習をやるみたいですね。もちろんウイグルをかかえる中国にとっても簡単ではない。
「最悪」、今後5年くらいのあいだに、ロシアか中国、あるいはその連合軍によるアフガニスタン侵攻がおきる可能性もあるとおもっています。あるいは、中国が支援するタリバンによって大虐殺がおきるか。