ルトガー・ブレグマン著『希望の歴史 上、下』(文藝春秋、各本体1800円)は「人間性を基本時に善」を主張する本である。
著者は「西洋では、人間は生来利己的だという見方には神聖な伝統がある」として、トゥキュディデスやアウグスティヌス、マキャヴェリ、ホップス、ルター、ニーチェ、フロイトなどを列挙している。さらにキリスト教にも言及し、「この人間に対する否定的な見方は、キリスト教に最初から浸透していた」と指摘する。
著者は最後に「人生の指針とすべき10のルール」を紹介し肯定的生き方を示している。
1:疑いを抱いた時には、最善を想定しよう。
時々は騙されるという事実を受け入れたほうがはるかにいい、それは、他人を信じるという人生の贅沢を味わうための、小さな代償だ。
2:ウィン・ウィンのシナリオで考えよう。
3:もっとたくさん質問しよう。
市民に発言をさせよう。 従業員に自分のチームを指揮させよう。 子供たち
孫崎享のつぶやき
ルトガー・ブレグマン著『希望の歴史 上、下』の「人生の指針とすべき10のルール」 1:疑いを抱いた時には、最善を想定しよう。2:ウィン・ウィンのシナリオで考えよう。 3:質問しよう。4:思いやりの心を育てよう。5;他人を理解するよう努めよう。
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コメント
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心が、「純」であると、あらゆる現象を具現化できることが必須なのでしょう。
心が、「不純」であると、具現化できる現象に偏向性が出てくるのでしょう。
言葉として理解できても、体感・体験することは難しい。
知識でなく知恵が大切であることを示している。
自慢になるかどうか、私、生まれてこのかた、ずっと、著者が指摘する10項目を務めて実践して来ました。
著者について全く知らなかったが、係る10のルールから立ち昇ってくる「匂い」に どうも疑念が湧いてくる。理想を列挙しておいて、「現実主義者になろう」では困る。件の「肯定的生き方」にシステムがNOと言ってきた時どうするか━そこまで踏み込まねばダメだろう。
Wikiを見ると、まだ33歳と若い。B.ラッセルは58歳で「幸福論」を書いた。人生哲学を語るには天才でも それだけの年数が要るのでないか。
TEDカンファレンス、慶應ビジネススクール等で講演もしているという。
TEDでは過去にB.ゲイツも「もし次の疫病大流行(アウトブレイク)が来たら?私たちの準備はまだ出来ていない」と題して講演している。
アマゾンの「希望の歴史」掲載頁-
「希望に満ちた性善説の決定版!」――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』)著者推薦!
「邦訳が待ちきれない!2020年ベスト10洋書」WIRED日本版選出!
本国オランダでは発売忽ち25万部突破、世界46カ国ベストセラー!
何やら「コウノ人気」のようなデッチ上げ感が漂ってくるが、近刊の「アメリカは中国に負ける」が このご時世、好セールスを期待できるわけでない旨話されていたことを思えば、奇異に映って当然だろう。このネット時代、世の中の支配構造を嗅ぎ付けてきた大衆が、間違ってもナオミ・クライン著「ショック・ドクトリン」等を読んだりしないよう、ガス抜きを図るべくDSが放った新たなトリックスターかもしれない。
10項目の中でも、3の「もっと質問しよう」というのがいいですね。
菅元官房長官がことのほか質問を嫌がった。変な質問を受けると質問者を怖い目で睨んでいた。
「真実は質問を歓迎する。嘘は質問を嫌がる」という格言があるのだが、彼はお構いなしだった。そのことを今思い浮かべると笑いが止まらない。
現在、世界で最も質問を嫌がる会社はファイザーだ。それだけでなく、政府機関を動かし、TWITTER,FB,UーTUBEから真実と事実を削除させまくっている。嘆かわしいことだ。