私の娘は現在米国にいる。カルフォルニアの私立大学でASSINTANT PROFESSORとして英文学を教えている。彼女が博士課程に入っている時には私は防大教授で生活費支援などで厳しかったから、彼女が日本に帰る航空券の発送も十分でなく、2-3年会わずにいた。そんな訳で比較的文書でのやりとりが多い。彼女は留学先の大学はアマーストだったので、今回の『小説外務省』で小松奈緒子がアマースト大学で勉強した時の雰囲気は彼女から取材したものである。
この『小説外務省』を書いている最初の原稿を読んだのは、私の娘である。
彼女は文学の専門家である。当初から「文学に携わる者として、修正したらよいと思う箇所は幾つかある。しかし、小手先的な修正をして全体の流れを壊しては馬鹿馬鹿しい。いい作品だと思うから現状のままでいいと思う」とコメントしていた。そのラインで彼女が書評を書き、フェースブックにのせた。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
わたしの息子は中西部の州立大学でした。
中学、高校と成績優秀だと親はうれしいものですが、
大学に入ってからも勉強好きだと何やらいやな予感が
してきたものです。
米国の大学には中韓の留学生がたくさんいるのに日本
の留学生が少ないのはよろしくない、などと勝手なことを
ほざくひとがいるのですが、留学生の親を一度やってみろと
いいたいですね。
一介の給料とりにはたまらんものです。
ぜひ留学生に国家補助を。
むりか、国立大学の学費ですら、私のころからは信じられないほど
上がっている、なぜいまどきの学生は授業料値上げ反対デモをやら
ないのか。デモはわるいことってマスコミに刷り込まれたか。
そんなことないぞ、どんどんやれ。
昔の学生ならだまっていない。
ねえ、孫崎さん。
よい娘さんをおもちですね。
うちの息子ときたひにゃ。
何社かに断られたことは、知っていましたが、ついに出版の運びになったのですね。9,000部に追加して3,000部を追加印刷されるようですが、真実を知らせる本が世の中に出なくては、民主主義国家とは言えません。4月1日発売のようなので、早速予約します。素晴らしい娘さんなのですね。客観的に親の生き方を生き方として、認めておられる主体的自立性は、本来の素質なのか、米国で育まれたものか、大変興味があります。
私は豚児二人の父親ですので、半世紀以上前に卒業した大学のクラス会なんかで息子自慢、娘自慢するのを聞くと肩身の狭い思いにかられます。でも、孫崎さんの娘さんをニコニコ動画で拝見したとき、次元の低い感情は起きませんでした。私は娘さんにリベラルを感じたのです。私は知性とはリベラルのことだと固く信じて来た愚直な人間です。
娘さんの書評の最後の”public servant”、とてもいい響きです。娘さんの知性を感じます。残念ながら、私の周りの友人たちの多くは流れに寄り添うファシストになってしまっています。その中で一人だけ理解力がありそうなのがいますので、二冊注文しようと決心しました。一つは私、もう一つは理解力がありそうな友人向け。
恥ずかしい話ですが紙の本がどうしても好きになれません(読みきれない) 電子で発売してもらえないでしょうか?
『小説外務省』、Amazon.comで予約しました。4月12~14日ごろ配送されるとの事、楽しみです。先ずは読んでみないと何とも言えませんが、世界第3位の経済大国日本と今後の世界の運命にも係る大国中国との領土紛争がテーマをディープに掘り下げたノンフィクション外交秘話となれば国際的にも関心を呼び、今後の日本外交の方向性にも影響を与えるかも知れませんね。何社もの出版拒否を受けた政治性など末散々じらして出版というマーケティング戦略も当たってひょっとしてベストセラーになるかも。
私の知人は京都生まれの京都育ちの純粋日本人で、米国の某大学の英文学名誉教授でシェクスピアを教えていました。もうリタイアしたが。米国で教授をしている日本人はかなりな数になります。ましてや、中国人、韓国人などはもっと多いでしょう。その裏面には、大学の教師と言うのはあまり社会的に高い地位とは思われていないという事情があります。私の知る限りで、白人の成績優秀な大学院生の多くは収入の高い民間に就職を希望し、その結果、将来企業のトップになかなかなれない、新移民たちが教職に流れる傾向がありますね。もちろん、米国では日本の上級職公務員試験のような制度もなく、高級公務員を目指す日本のような傾向もありません。公務員も報酬が少ないと見做されているから。米国の大学教授に女性が多いのも上記の流れのひとつでしょう。
そんなことより、孫崎氏は小説を書いたなら、その小説そのものを売り込むべきだ。娘のことは無関係。
野暮ながら意訳(誤訳?)を;)
*
アマーストやシャーロッツビルのような小さな大学町が日本の小説に詳しく描かれるのも意外でしたが、父がフィクション作品を世に出すなど夢にも思いませんでした。それが彼の最新刊です。「小説-外務省」(2014-近刊、現代書館)
作品は必ずしも文学小説ではなく、明らかに大衆的で、D・F・ウォレスというよりはダン・ブラウン風でしょうか。しかし、単なる受け狙いとも思えません。歴史の細部、政治的分析は正確で、今日的な問題を扱っています。
彼の他の(ノンフィクション)作品と同様、情報と外交の分野で長年培った経験から政治的真実を明らかにするものです。
私はこの本を即座に斬り捨てるには全くの門外漢で、文芸評論が専門なのですが、その視点で欠点を挙げていくのは、この本が問題提起しようとした本質を見逃すことになるでしょう。
昨12月に初稿を読んだ際、その種の批判も十分あり得るだろうと思いましたが、私は何処も書き直すべきではないと彼に伝えました。文学界の大御所あたりからの揚げ足取りを気にしても始まりません。彼の読者はエリートとは無縁の多数派、ごく普通の市民であり、同じ思いの他の知識層もどうにか彼らを覚醒させたいと感じながらも、なかなかつながりを持てない層です。この小説はどこまでも大衆的ですが、そのメッセージは本物であり、間違いなく、それを伝えたい多数派層に届くでしょう。彼らの側に立って、彼らの言葉で彼らが抱える不安を代弁しながら。まさに彼自身がそういうタイプになったようですが、あるいは、恐らく常にそうだったのでしょう-政府の役人というよりはむしろ公僕だったのです。
>>8
素晴らしい翻訳ありがとうございます。大変良く解りました。
>>9
恐縮です。google翻訳よりはマシかと(汗